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東大阪市

あしあと

    市政だより 令和7年9月号 1・2・3・4面(テキスト版)

    • [公開日:2025年8月20日]
    • [更新日:2025年8月20日]
    • ID:42570

    ゆるやかに歳を重ねたい。かけあしをやめて一歩一歩をたしかめて。急がなくたって人生は楽しい。
    特集 認知症を知る

    Topic

    新たな趣味や仲間と出会う トルクひがしおおさか〈5面〉

    回答にご協力を 国勢調査が始まります〈8面〉

    物価高騰対策支援事業 医療機関などを支援〈10面〉

    市政だよりのタイトルには、東大阪フォントを使用しています。東大阪フォントは、企業同士のつながりや東大阪で生まれる部品がつながることでさまざまな製品となり、世界をつなげていることをイメージした、オリジナルのフォントです。

    「認知症」になってもわたしはわたし

    認知症になったら何もわからなくなる、というイメージをもっていませんか。現在は認知症があっても活躍している人が増え、認知症に対する捉え方も大きく変わりつつあります。

    認知症は自分や家族、大切な人など、いつ、だれがなってもおかしくありません。認知症について正しく理解し、認知症になっても尊厳や希望を失うことなく、地域の中で安心して暮らせる社会を考えてみませんか。

    問合せ先
    地域包括ケア推進課 06(4309)3013、ファクス 06(4309)3814

    認知症は“脳の病気”

    認知症とは、さまざまな原因で脳の働きが低下することで記憶力や判断力などが低下し、日常生活に支障が出る状態のことをいいます。

    朝ごはん何を食べましたか?

    「何を食べたか思い出せない」といった体験の一部を忘れるのは、老化による物忘れといえますが、「食べたこと自体を忘れてしまう」場合は認知症が疑われます。

    こんな症状が現れます

    認知機能障害
    記憶障害
    新しい体験の記憶や知っているはずの記憶の呼び覚ましが困難に
    見当識障害
    時間・日付・季節感・場所・人間関係などの把握が困難に
    実行機能障害
    料理などの手順や計画を考え、それに沿って実行することが困難に
    理解・判断力の障害
    2つ以上のことを同時に処理することや、いつもと違う変化への対応が困難に

    認知機能障害の不安や焦りなどにより、妄想や攻撃的な言動などの症状が出ることがあり、これを「行動・心理症状(BPSD)」といいます。この症状が現れるのは本人が困っている状況である場合が多く、認知症の方のSOSサインともいわれています。本人の声に耳を傾け、なぜその言動が生じたのかを考え、本人がポジティブな気持ちでいられる環境をつくることがBPSDの予防になります。

    市内の認知症高齢者(※65歳以上)数

    65歳以上の市民における認知症の方の割合は年々増加傾向となっています。

    令和元年
    認知症高齢者数
    1万8403人
    要介護・要支援認定者数
    3万1986人
    高齢者に占める割合
    13.4パーセント
    令和2年
    認知症高齢者数
    1万8891人
    要介護・要支援認定者数
    3万2691人
    高齢者に占める割合
    13.7パーセント
    令和3年
    認知症高齢者数
    1万9846人
    要介護・要支援認定者数
    3万3352人
    高齢者に占める割合
    14.5パーセント
    令和4年
    認知症高齢者数
    1万9745人
    要介護・要支援認定者数
    3万3766人
    高齢者に占める割合
    14.6パーセント

    働き盛りの年代も注意が必要 若年性認知症

    認知症は高齢者に多い病気ですが、若い世代で発症する場合もあります。65歳未満で発症する「若年性認知症」は、家計を支えている人も多く、仕事を辞めることになると経済的に困窮したり、育児や家事に関する問題が生じたりします。また、企業や医療・介護の現場でもまだ認識が不足している現状です。

    認知症とともに生きる

    当事者インタビュー

    50代前半で若年性認知症と診断された方にお話を聞きました

    感じ始めた違和感

    4年ほど前から字が読みにくい、書類がうまく書けない、電話をかけるときに番号が押せない、など何か調子がおかしいなと思い始めました。ある日、眼科からの帰り道を間違えているところを先生に見られていて、大きな病院を紹介され、受診したところ若年性認知症と診断されました。自分では目の病気だと思っていましたが、脳の病気だったんです。

    診断を受けて

    何の病気かわからないより、見つかってよかったという気持ちでした。

    以前までは普通にできていて、こんなことで失敗しなかったのに、という体験が増えました。買い物に行って支払いをするときに、ちゃんとお金を出せるかなと心配になるなど、簡単なことでも不安な気持ちが大きくなって、苦手意識が広がってきました。

    なぜ自分が、と思うときもあるけれど、病気とつきあってやっていくしかないと思っています。

    自分自身の課題として向きあう

    月に1回の若年性認知症本人交流会には楽しく参加しています。認知症になるなんて思っていなかったけれど、なってしまったものは仕方ない。この病気にどう慣れていくかは私自身も課題ですが、同じ認知症の方には堂々としていてほしいなと思います。

    楽Cafe 若年性認知症本人交流会

    とき
    毎月第4火曜日10時30分~11時45分
    ところ
    やまなみプラザ(四条)
    料金
    100円
    申込方法・申込み先など
    電話で
    申込方法・申込み先など 問合せ先
    地域包括ケア推進課

    認知症を受け入れる

    介護者インタビュー

    ご主人が認知症と診断され、10年ほど介護を続ける方にお話を聞きました

    まさか夫が…

    夫は75歳で退職し、趣味のゴルフをやめてから、花の手入れをしなくなるなど、様子がおかしいなと思うことがありました。私自身、もともと「認知症サポーター養成講座」を受けていたため、認知症について理解はしていましたが、診断を受けたときは「どうして?」という気持ちがありました。

    隠すより、オープンにしたほうがいい

    家族が認知症になると、家に閉じこもりがちになり、周りに知られたくないという方もいますが、オープンにしたほうがいいと思います。私も初めは躊躇しましたが、夫が外出して戻らなくなり警察に連絡した経験から、周りに知っておいてもらったほうが見守りの目が増えるし安心だなと思うようになりました。

    ありがとう、の一言でがんばれる

    認知症サポーター養成講座はとても参考になりますが、家族には厳しく接してしまうこともあります。夫がデイサービスに通っている間に、私はボランティア活動に参加してほかの人と交流することで気分転換になっています。

    いずれは施設入所も考えないといけないとは思いますが、夫からの「ありがとう」の一言で、もう少しがんばろうと思っています。

    家族が認知症になったら 介護者へのメッセージ

    市認知症初期集中支援チーム(オレンジチーム) 山﨑 好美さん

    物忘れの症状などは、「年だから仕方ない」と家族が受診を見送るケースが多いですが、様子がおかしいと思ったら、早めに専門家へ相談することが大切です。

    認知症の初期段階は普通に生活ができ、本人が日常の生活に困っていないため、受診を拒否する場合が多いと思います。そんなときは「あなたは困っていなくても、私がちょっと気になるから検査しに行こう」と、誘うと受診できる場合もあります。認知症に関しては内科より精神科のほうが、うまく服薬調整できる場合があります。服薬がうまくいくと本人も落ち着いて、穏やかに暮らせるようになりますので、精神科へ偏見をもたずに相談してほしいなと思います。

    介護者からの相談で多いのは、「本人が怒る」「言うことを聞いてくれない」などですが、本人の言動を否定しない・刺激しない対応が大事です。とはいえ、家族となるときつく当たってしまうのは、私も同じです。自分を責めないでください。

    介護に疲れたときは、上手に制度やサービスを利用してほしいです。がんばりすぎずに、がんばってほしいですね。

    わたしがわたしでいられる居場所

    認知症の方もそうでない方も、誰もが気軽に参加でき、お話ししながらゆったり過ごせる場が市内にはたくさんあります。認知症予防のための勉強をしたり、介護支援専門員などの専門職に相談ができたり、その場所によって内容はさまざまです。

    アーバンケア島之内「リボンカフェ」

    毎月行われるさまざまなレクリエーション。参加者は真剣に取り組みながらも、合間に談笑を楽しみます

    ビオスの丘 地域交流カフェ「マメトチャバ」

    おいしいお茶を飲みながら、地域のみんなでお話しする場所です。子ども店長が参加し、世代間交流も生まれています

    参加者の声

    毎月楽しみに来ています。地域にこういう場があって、とてもありがたいです

    専門職の声

    参加者とお話しすると「そういった考え方もあるのか」といつも新しい発見があり楽しいです

    「認知症」というキーワードをもとに、老若男女問わず集う場を「認知症カフェ」といいます。市内の認知症カフェ情報はこちら

    声かけのPoint

    あの人はもしかして認知症?

    困っている人に声をかけようと思ったときは、次のことに気をつけましょう。

    1. まずは見守る
    2. 落ち着いて対応する
    3. 声をかけるときは1人で
    4. 背後から声をかけない
    5. 目の高さをあわせて、やさしい口調で
    6. ゆっくり、はっきりした口調で
    7. 会話は本人のペースにあわせて

    まちで見守る 認知症

    オレンジ色は認知症啓発のシンボルカラーです。温かさを感じさせるこの色は「手助けします」という意味をもつといわれています。

    募集しています
    オレンジメンバー

    オレンジメンバーとは、認知症の方やその家族を支援するボランティアです。市では、認知症の基本的な知識と、認知症の方との対話の仕方などを学ぶ「認知症サポーター養成講座」と、その修了者を対象とした「オレンジメンバー養成講座」を行っています。

    認知症サポーター養成講座

    地域包括支援センター上小阪主催
    とき
    9月24日(水曜日)13時30分~15時
    ところ
    ながせのながや(菱屋西1)
    定員
    15人(申込先着順)
    申込方法・申込み先など
    電話で
    申込方法・申込み先など 問合せ先
    地域包括支援センター上小阪 06(6726)3040、ファクス06(6730)7168
    地域包括支援センターレーベンズポルト主催
    とき
    9月27日(土曜日)14時~15時30分
    ところ
    レーベンズラウム(高井田元町1)
    定員
    15人(申込先着順)
    申込方法・申込み先など
    電話で
    申込方法・申込み先など 問合せ先
    地域包括支援センターレーベンズポルト 06(6782)1313、ファクス06(6782)1314
    地域包括支援センター四条主催
    とき
    10月14日(火曜日)14時~15時30分
    ところ
    やまなみプラザ(四条)
    定員
    10人(当日先着順)
    問合せ先
    地域包括支援センター四条 072(940)7568、ファクス072(940)7578

    オレンジメンバー養成講座

    とき
    9月3日(水曜日)・9月9日(火曜日)・9月16日(火曜日)・9月30日(火曜日)13時~16時10分(計4日間)
    ところ
    くすのきプラザ(若江岩田駅前)
    定員
    20人(申込先着順)
    申込方法・申込み先など
    電話で
    申込方法・申込み先など 問合せ先
    角田総合老人センター 072(962)8011、ファクス072(963)2020

    オレンジ色の花で、人・地域・社会のつながりをつくる
    オレンジガーデニングプロジェクト

    花苗配布会
    とき
    9月25日(木曜日)10時~13時
    ところ
    フレスコ瓢箪山店
    ※1人3株まで。なくなり次第終了。
    プロジェクトに協力する枚岡公園管理事務所の河野さん

    苗を植えたり、水やりをしたりする機会を認知症の方に提供でき、認知症への理解を深めるよい機会になりました

    困ったときは
    地域包括支援センターへ相談を

    地域包括支援センターは認知症や介護などに関する身近な相談窓口です。近所で様子が気になる方の相談なども受け付けています。

    居住地域により担当のセンターが決まっていますので、詳しくは5面をご覧ください。

    認知症地域支援推進員の皆さん

    認知症予防には、運動や脳トレなどのほか、人とのつながりをもつ社会参加も大切です。

    認知症について相談できる場はたくさんありますので、あまり悲観的にならないでほしいです。周りの方も認知症への偏見をもたず、普段どおりの関わりを続けていける社会になればいいなと思います。

    ご活用ください
    認知症あんしんガイドブック

    市では、枚岡・河内・布施医師会と協力して、「認知症あんしんガイドブック」を作成しています。認知症の基礎知識や認知症に関するさまざまなサービス、相談医一覧などを掲載しています。

    医療機関や地域包括支援センターなどで配布しているほか、市ウェブサイトでもご覧になれます。

    認知症予防に
    おうちで脳エクササイズ

    ご自身のスマートフォンやタブレットを使って、気軽に「おうちで脳エクササイズ」を始めませんか。脳トレ問題や運動・知的活動などの動画プログラムが体験できます。

    対象
    65歳以上の方
    定員
    300人(申込先着順)
    利用期間
    来年3月31日(火曜日)まで
    申込方法・申込み先など
    来年2月27日(金曜日)までに市電子申請システムまたは直接
    申込方法・申込み先など 問合せ先
    地域包括ケア推進課

    9月10日水曜日 イベント開催

    入退場自由 あっこで健康体験の日

    気になる健康のために、今の自分を知って、これからもゆるやかに楽しく過ごすための秘訣を知ることができる1日です。

    とき
    9月10日(水曜日)10時30分~15時30分
    ※市政だより8月号8面に「10時~16時」と掲載しましたが、変更になりましたのでご注意ください。
    ところ
    文化創造館
    対象
    市内在住・在勤(いずれか)の方

    事前予約優先プログラムの申込みは申込専用ウェブサイトまたは電話で

    申込方法・申込み先など 問合せ先
    「あっこで健康体験の日」運営事務局(株式会社 ウェルビーイング阪急阪神) 06(6676)8010(月曜日~金曜日10時~17時〈祝休日を除く〉)
    若年性認知症当事者の丹野智文さんとのプログラム(事前予約優先)

    ・11時~12時 本人交流会

    ・12時~13時 ランチ会

    ・13時30分~15時 講演

    • ステージプログラム
      大きな声で心をほぐす発声体験&プチセミナー(10時45分~12時30分。事前予約優先)
    • 計測ブース
    • 趣味体験ブース
    • 相談ブース
    • 花苗配布ブース
      ※花苗は1人3株まで。なくなり次第終了。

    お問い合わせ

    東大阪市市長公室広報広聴室 広報課

    電話: 06(4309)3102

    ファクス: 06(4309)3822

    電話番号のかけ間違いにご注意ください!

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