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東大阪市

あしあと

    市政だより 令和7年12月号 1・2・3・4面(テキスト版)

    • [公開日:2025年11月21日]
    • [更新日:2025年11月20日]
    • ID:43233

    市民の安心安全のために
    特集 救急救命

    Topic

    年末年始の窓口などのご案内〈5面〉

    井山杯 囲碁フェスティバル〈8面〉

    聖地“花園”で熱い戦い 全国高等学校ラグビーフットボール大会〈9面〉

    市政だよりのタイトルには、東大阪フォントを使用しています。東大阪フォントは、企業同士のつながりや東大阪で生まれる部品がつながることでさまざまな製品となり、世界をつなげていることをイメージした、オリジナルのフォントです。

    一秒でも早く駆けつけたい

    13分42秒に1回。これは、市内にある12台の救急車が令和6年中に出動した頻度です。

    いざ急な病気やケガをして救急車を呼ばなければならない事態になったとき、誰もが慌てたり不安になったりします。もしものときに少しでも落ち着いて対応できるよう、今号では救急車の利用について紹介します。

    問合せ先
    消防局救急課 072(966)9100、ファクス 072(966)9669

    救急車の出動件数は増加

    出動件数・搬送人員の推移

    令和2年
    救急件数
    2万9356人
    搬送人員
    2万5992人
    令和3年
    救急件数
    2万9689人
    搬送人員
    2万5876人
    令和4年
    救急件数
    3万5742人
    搬送人員
    3万11人
    令和5年
    救急件数
    3万7355人
    搬送人員
    3万2177人
    令和6年
    救急件数
    3万8530人
    搬送人員
    3万3763人

    令和2年から6年にかけて救急車の出動件数は増加し続けており、令和6年は3万8530件の出動がありました。また、そのうち3万3763人が搬送され、搬送された人の年齢は65歳以上が最も多く、全体の約6割を占めています。

    救急車の適正利用 ご協力をお願いします

    救急車で搬送された人のうち軽症者は6割を超え、大けがなど本当に救急車を必要とする人の救命処置の遅れが危ぶまれています。救急車の適正利用にご協力ください。

    また、年末年始は119番で病院を教えてほしいという問合せが多数あります。緊急通報以外での問合せは「救急安心センターおおさか」などを活用してください。

    こんなときはすぐに119番通報!

    不要不急の救急要請を控えることだけが救急車の適正利用ではありません。緊急の症状を見逃さず、迷わず、すぐに救急車を呼ぶことも大切な救急車の適正利用です。次のような症状があるときは迷わず119番通報をしましょう。

    大人
    • 顔半分が動きにくい、またはしびれる
    • ニッコリ笑うと口や顔の片方がゆがむ
    • ろれつがまわりにくく、うまく話せない
    • 見える範囲が狭くなる
    • 突然、周りが二重に見える
    • 顔色が明らかに悪い
    • 突然の激しい頭痛
    • 突然の高熱
    • 支えがないと立てないぐらい急にふらつく
    胸・背中
    • 突然の激痛
    • 急な息切れ、呼吸困難
    • 胸の中央が締め付けられるような痛みが2分~3分続く
    • 痛む場所が移動する
    お腹
    • 突然激しい腹痛が起こる・持続する
    • 血を吐く
    • 便に血が混ざる、真っ黒い便が出る
    手・足
    • 突然しびれる
    • 突然片方の腕や足に力が入らなくなる
    子ども(15歳以下)
    • くちびるの色が紫色
    • 顔色が明らかに悪い
    • 頭を痛がり、けいれんがある
    • 頭をぶつけて出血が止まらない・意識がない
    • 激しい咳やゼーゼーして呼吸が苦しそう
    • 呼吸が弱い
    お腹
    • 激しい下痢や嘔吐で水分が取れない、食欲がなく意識がはっきりしない
    • 激しいお腹の痛みで苦しがる
    • 嘔吐が止まらない
    • 便に血が混ざる
    手・足
    • 手足が硬直している

    迷ったら相談を

    #7119(または06(6582)7119)
    救急安心センターおおさか(24時間365日)

    医師の支援体制のもと看護師に相談できます。

    緊急性がある場合は直ちに救急車が出動します。

    #8000(または06(6765)3650)
    小児救急電話相談

    夜間の子どもの急病時などに、小児科医の支援体制のもと看護師に相談できます。

    開設時間
    19時~翌朝8時(365日)
    06(6693)1199
    大阪府救急医療情報センター(24時間365日)

    救急車を呼ぶほどではないが、受診する医療機関がわからない場合、診察可能な医療機関を案内します。

    もしものときに慌てない
    知っておこう119番通報のこと

    Q. 通報したら何を聞かれる?
    • 火事か、救急か
    • 救急車が向かう住所
      「東大阪市●●町●丁目●番●号」など、できるだけ正確に伝えてください。詳細な住所がわからない場合は、付近の住宅や電柱などに設置されている住居表示板、または交差点名、目標となる大きな建物などを伝えてください。
    • 病気か、けがか
    • 反応(意識)の状態
      例:「呼びかけに反応がない」「普段どおりの呼吸をしていない」など
    ※指令管制員が順番に質問します。電話を切らずにそのまま話してください。
    Q. 救急車を待っている間はどうする?
    • 反応(意識)や呼吸の確認を続ける。可能な場合は応急手当を行う
      救急要請をしてから呼吸状態が悪化したり、反応(意識)がなくなったりしたときは、再度119番通報をして指令管制員の口頭指導に従ってください。
    • 必要なものを準備する
    用意しておくと便利なもの
    • マイナ保険証(保険証)
    • 普段飲んでいる薬(お薬手帳)
    • お金
    • かかりつけの病院の診察券
    • マスク など
    Q. 救急隊が到着したら何を伝える?
    • いつから、どんな症状が出ているか
    • 持病や服用している薬
    • かかりつけの病院

    より迅速・適切な処置につながる
    マイナ救急

    マイナ救急とは

    119番通報で駆けつけた救急隊員は、搬送する人の名前や生年月日などの基本的な情報のほか、かかりつけの病院や服用している薬などのさまざまな情報の聞き取りを行います。これらの情報は、搬送する病院の決定や救急車内での処置、病院到着後の治療の準備などに役立てられ、命を守るために欠かせない情報です。

    しかし、病気やけがで苦しむ本人や、気が動転している家族がこれらの情報を正確に伝えることは困難な場合もあります。

    マイナ救急では、救急隊員が傷病者のマイナ保険証を活用し、過去に受診した病院や処方された薬などの医療情報を閲覧します。

    マイナ救急のメリット

    あなたの病歴
    救急隊が糖尿病などの病歴を正確に把握することで、適切な処置を迅速に行うことができます。また、搬送時に意識がない場合でも、過去の手術や通院内容をもとに適切な搬送先の選定や処置が可能になります。
    ※マイナ保険証で医療情報を取得する場合、原則傷病者本人から口頭で同意を得ます。ただし、同意の取得が困難かつ生命・身体の保護が必要である場合は同意取得を省略可能としています。
    薬の処方歴
    処方された医薬品名が表示され、その医薬品名から治療中の疾患を推測することで、傷病者の状況把握に役立ちます。
    病院の受診歴
    病院の受診歴がわかるため、救急搬送時に最適な医療機関を選定しやすくなります。

    マイナ救急利用の流れ

    1. 必要に応じて、通報者に対しマイナ保険証の準備を依頼します。
    2. 傷病者にマイナ保険証の情報閲覧に対する同意の有無を確認します。マイナ保険証を持っていないなど情報を閲覧できない場合は通常の救急活動を実施します。
    3. 傷病者のマイナ保険証をタブレット端末にかざし、受診歴や処方薬などの情報を専用システムで閲覧します。
    4. 閲覧情報を参考に、搬送先医療機関を選定します。搬送先の医療機関に到着後、医師に傷病者を引き継ぎます。

    マイナ救急を実施するために

    マイナ救急を実施するためには、健康保険証の利用登録をしたマイナンバーカードを携帯している必要があります。もしものときに備えて、マイナンバーカードの取得とマイナ保険証の利用登録、マイナ保険証の携帯に協力をお願いします。

    マイナンバーカードの取得について、詳しくは7面をご覧ください。

    救急車の中を大解剖

    救急車内には、傷病者に必要な応急処置を行うため、さまざまな医療機器や資器材が搭載されています。

    携帯型吸引器
    家や屋外など救急車外に持ち運びでき、口腔内の異物や粘液を除去します。
    携帯型酸素バッグ
    小型酸素ボンベが入っており、酸素投与や人工呼吸に使用します。
    患者監視装置
    脈拍、血圧、心電図、血中酸素飽和度などを測定・表示し、傷病者の容態を継続的に観察します。
    AED(自動体外式除細動器)
    心臓がけいれんし、血液を全身に送れなくなった状態に対して電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器です。
    バックボード
    主に外傷傷病者を固定し、脊椎や頸椎などの動きを最小限に抑え損傷の悪化を防ぐ搬送用器具です。
    スクープストレッチャー
    左右に分離する構造で、傷病者の身体の下に差し込み、すくい上げて収容できる担架です。

    自分の命・相手の命を守るため
    私たちにできること

    命を守ることができるのは救急隊や医療従事者だけではありません。救急車を呼ぶ事態を未然に防ぐ予防救急や、救急車が来るまでに目の前の人の命をつなぐ応急手当など、私たちの普段の心がけや知識で大切な命を守ることができます。

    予防救急

    少しの工夫が重大な事故を防ぎます

    予防救急とは、救急車を呼ばなくてはならないようなケガや病気をしないようにするための取組みです。転倒や転落など救急車で搬送される事例の中には、少しの注意や心がけで防ぐことができるものもあります。また、これからの季節はヒートショックに注意が必要です。冬場の入浴時に暖かい部屋から寒い脱衣所・浴室へ移動すると、急激な温度差によって血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳出血を引き起こすおそれがあります。

    「今からできる予防救急」を参考に、自宅でもできる“ちょっとした予防”を積み重ね、救急車を呼ばずに済む健康づくりにつなげましょう。

    消防局 警防部 救急課 上野貴昭さん

    今からできる予防救急
    01 お風呂場での事故
    • 脱衣所や浴室を暖め、浴槽内との寒暖差によって起こるヒートショックを予防する
    • 家族などの入浴時間が長いと思ったときは、すぐに様子を見に行く
    02 窒息
    • お餅やこんにゃくなどの噛み切りにくい食べ物は細かく切って食べる
    • 水分を摂りながらの食事を心がける
    03 転倒・転落
    • 電気コードの整理など居室内や玄関の整理整頓を心がける
    • 滑りやすいマットなどには滑り止めをつける
    • 手すりを設置する
    04 異物誤飲
    • たばこの吸い殻や電池など口に入れると危険なものは子どもの手が届く場所に置かない
    • 高齢者は薬の包装シートや入れ歯安定剤などの誤飲に注意する
    05 熱中症
    • 室内でも扇風機やエアコンなどを利用し、温度を調節する
    • のどが渇く前にこまめに水分補給をする
    • 外出時は暑い日や時間帯を避け、無理のない範囲で行動する

    応急手当

    応急手当の実施および救命効果(令和5年)
    全国の救急隊により搬送された心肺機能停止傷病者のうち、その場に居合わせた人の前で心肺機能停止の状態になった傷病者数
    2万8354人
    居合わせた人により応急手当が実施された傷病者数
    1万6927人
    1か月後の生存者数
    2511人(14.8パーセント)
    居合わせた人により応急手当が実施されなかった傷病者数
    1万1427人
    1か月後の生存者数
    837人(7.3パーセント)

    総務省消防庁「令和6年版 救急・救助の現況」によると、令和5年中に全国の救急隊が搬送した心肺機能停止傷病者のうち2万8354人が、その場に居合わせた人の目の前で心肺機能停止の状態になり、そのうち救急車が到着するまでに居合わせた人による応急手当が実施された人は約60パーセントの1万6927人でした。

    また、応急手当が実施された人のうち1か月後の生存者数は14.8パーセントの2511人で、応急手当が実施されなかった人の約2倍救命効果が高くなっています。

    このように、傷病者が発生したとき、その場に居合わせた人が応急手当を速やかに行えば、救命効果の向上に繋がります。緊急の事態に遭遇した場合、適切な応急手当を実施するために、一人でも多くの人が応急手当に関する知識や技術を身につけておくことが大切です。

    救命講習会を開催

    市では、心肺蘇生法(胸骨圧迫やAEDの使い方)を中心に、救急車が到着するまでにできる応急手当を学ぶ救命講習会を実施しています。令和6年には、268回の講習会を実施し、約4600人が受講しました。

    来年1月~3月は次のとおり普通救命講習会を開催します。

    とき
    来年1月17日(土曜日)13時~16時
    ところ
    防災学習センター
    担当
    中消防署
    とき
    来年2月7日(土曜日)9時~12時
    ところ
    西消防署3階会議室
    担当
    西消防署
    とき
    来年3月15日(日曜日)13時~16時
    ところ
    東消防署2階研修室
    担当
    東消防署
    対象
    市内在住・在勤・在学(いずれか)の方
    定員
    各30人程度(申込先着順)
    ※開催日によって定員は異なりますので、各日程の担当の消防署にご確認ください。
    申込方法・申込み先など
    開催日の1か月前~1週間前の9時~17時30分(土曜日・日曜日、祝休日、年末年始〈12月29日~来年1月3日〉を除く)に担当する消防署に電話で
    申込方法・申込み先など 問合せ先
    • 東消防署 072(983)0119、ファクス 072(985)6503
    • 中消防署 072(966)0119、ファクス 072(966)6465
    • 西消防署 06(6788)0119、ファクス 06(6788)1374

    お問い合わせ

    東大阪市市長公室広報広聴室 広報課

    電話: 06(4309)3102

    ファクス: 06(4309)3822

    電話番号のかけ間違いにご注意ください!

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