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東大阪市

あしあと

    市政だより 令和7年7月号 1・2・3・4面(テキスト版)

    • [公開日:2025年6月23日]
    • [更新日:2025年6月20日]
    • ID:42168

    特集 わたしたちの学校給食

    Topic

    従業員の健康づくりで会社の未来を創る 健康経営に取り組みませんか〈5面〉

    暑い夏を元気に過ごすために 熱中症を予防しましょう〈5面〉

    平和の尊さを考える 平和のつどい〈10面〉

    市政だよりのタイトルには、東大阪フォントを使用しています。東大阪フォントは、企業同士のつながりや東大阪で生まれる部品がつながることでさまざまな製品となり、世界をつなげていることをイメージした、オリジナルのフォントです。

    わたしたちの学校給食

    子どもたちの成長に欠かせない「学校給食」。給食は、成長に必要な栄養を摂取できるだけでなく、望ましい食習慣を身につけるなど、さまざまな役割があります。

    市では、今年度から全ての市立小学校・中学校、義務教育学校で学校給食費を無償化しました。これにより子育て世帯の負担軽減を図っています。

    今回の市政だよりでは、未来を担う子どもたちの成長を支える「学校給食」を紹介します。

    問合せ先
    学校給食課 06(4309)3276、ファクス 06(4309)3867

    体も心も育てる学校給食

    小学校1年生と6年生の姿を想像してみてください。小学校の6年間で子どもたちはすくすくと成長し、また中学生になると部活動などに取り組むようになり、体もますます大きくなります。このように子どもたちの成長が盛んな時期には、特にバランスのとれた食生活が大切です。

    学校給食は成長期にある児童生徒の心身の健全な発達を助けるものであり、児童生徒の食に関する正しい理解と適切な判断力を養ううえで重要な役割を果たすものです。また、食事を通してよりよい人間関係や社交性も育まれます。

    市では、栄養バランスを考えながら、安全安心でおいしい学校給食の提供に努めています。

    ほっと一息つける時間に

    学校給食にはさまざまな役割があると思います。例えば食事のマナーやルールを意識するきっかけになるのではないでしょうか。暑いときに給食着を着るのを嫌がる子もいますが、なぜそれが必要なのかを知ったうえで取り組むと、着られるようになります。“ルールを守る”という意識は学校生活を送るうえで大事です。給食の時間に学んだ感覚がほかの活動にもつながっていきます。

    子どもたちは授業で頭を使ったり、体を動かしたり、たくさんエネルギーを使います。給食の時間は、ルールを守りながら、ほっと一息ついて、友だちと楽しめる時間にもしてほしいですね。

    “食”の世界を広げてほしい

    食べ物の好き嫌いは人それぞれですが、同じ食材でも調理方法によって食感が変わります。学校給食では、さまざまな調理方法で作るので、苦手な食べ物でもまずは挑戦してみてほしいです。においをかぐだけでもいいし、できたら1ミリメートルだけでもかじってみてほしい。ほんのちょっとを繰り返すうちに食べられるようになることもあります。食べて、「おいしい」と思えるものが増えたら、その子が生きていく中での楽しみが増えて人生がもっと豊かになると思います。子どものうちにできるだけ食の世界を広げてほしいですね。

    意岐部東小学校 栄養教諭 武山 絵美里さん
    献立作成や食に関する指導などを行います

    学校給食にかかる費用

    市では、学校給食にかかる費用のうち、これまで保護者の皆さんに負担していただいていた食材費にかかる部分を無償化しました。

    学校給食にかかる予算(令和7年度)

    学校給食にかかる費用 約42億7282万円
    • 食材費など 14億1400万円〈無償化〉
    • 運営にかかる費用(施設管理費、人件費など) 約28億5882万円

    ※生活保護および就学援助受給世帯については、それぞれの制度において従前から無償となっているため、上記金額には含まれていません。

    学校給食にかかる1人当たりの費用

    小学校・中学校、義務教育学校9年間で約53万円(食材費相当分のみ)

    小学生低学年(1年・2年)
    ① 1食当たり給食費
    235円
    ② 1食当たり緊急支援費
    (物価上昇対応分として学校給食緊急支援費を予算計上しています。)
    50円
    ③ 給食回数
    195回
    年間給食費(①+②)×③
    5万5575円×2年分
    小学生中学年(3年・4年)
    ① 1食当たり給食費
    240円
    ② 1食当たり緊急支援費
    (物価上昇対応分として学校給食緊急支援費を予算計上しています。)
    50円
    ③ 給食回数
    195回
    年間給食費(①+②)×③
    5万6550円×2年分
    小学生高学年(5年・6年)
    ① 1食当たり給食費
    245円
    ② 1食当たり緊急支援費
    (物価上昇対応分として学校給食緊急支援費を予算計上しています。)
    50円
    ③ 給食回数
    195回
    年間給食費(①+②)×③
    5万7525円×2年分
    中学生
    ① 1食当たり給食費
    300円
    ② 1食当たり緊急支援費
    (物価上昇対応分として学校給食緊急支援費を予算計上しています。)
    59円
    ③ 給食回数
    178回
    年間給食費(①+②)×③
    6万3902円×3年分
    合計 53万1006円

    ※給食回数はおおよその回数です。

    学校給食ができるまで

    献立の作成や食材の選定などを経て、給食実施日の前日や当日に食材が納品されます。19校約8500食の小学校給食を調理する給食センターの作業工程を紹介します。

    1. 検収
      食材の品質や量、野菜の産地などを確認します
    2. 下処理・切裁
      野菜の皮をむいて洗ったり、食材を献立にあわせた大きさに切りそろえたりします
    3. 調理
      煮物、炒め物、揚げ物など調理方法に応じて調理します
    4. 学校へ配送
      クラスの人数にあわせて注ぎ分けた食缶をコンテナに積み、学校へ届けます

    ある日の献立(小学校給食)

    学校給食では、子どもたちが1日に必要な栄養量の3分の1程度を、なかでも家庭での食事で不足しがちなカルシウムやビタミン類は必要量の2分の1程度を摂るように基準が定められています。

    • コッペパン
    • ハンバーグ
    • フライポテト
    • マカロニスープ
    ごはん・パン

    食事の中心となる食べ物です。主に「炭水化物」が摂れ、エネルギーのもとになります。

    牛乳

    主に「カルシウム」や「たんぱく質」が摂れ、丈夫な骨や歯など体をつくるもとになります。

    おかず

    野菜・きのこ・海藻などは、主に「ビタミン」「ミネラル」「食物繊維」が摂れ、体の調子を整えます。

    肉・魚・卵・大豆などは、主に「たんぱく質」が摂れ、筋肉や血液など体をつくるもとになります。

    献立づくりにかける思い

    食材は一つ一つ栄養素が異なるため、なるべくたくさんの食材を使うよう献立を考えています。この日のマカロニスープにはセロリが入っています。苦手な食材でも、煮物やスープにすると食べやすいという声もあります。

    食べ残しが多い食材でもあきらめず、調理方法を変えて提供し、子どもたちが挑戦できる環境を整えています。

    昭和の給食 令和の給食

    50年前(昭和50年)の市の小学校給食(献立表から)を再現し、現在の学校給食と比較してみました。当時の主食は全てパンで、米飯は昭和60年に月1回から始まりました。

    また、食器は金属製のアルマイトから、熱伝導がゆるやかな樹脂製に変わったことで、正しい持ち方で食器を持てるようになっています。

    昭和の献立(昭和50年)
    • コッペパン
    • 牛乳
    • きんぴらごぼう
    • フルーツみつまめ
    令和の献立(令和7年)
    • ごはん
    • 牛乳
    • マーボーどうふ
    • くきわかめのサラダ
    • つぼづけ
    • こざかなミックス

    地産地消 食べよう!東大阪育ちの野菜

    小学校給食の一部で、市内や府内で作られた野菜やお米を使用する取組みを進めています。

    地産地消のメリット

    • 新鮮な農産物が食べられる
    • 地域の食文化がわかる
    • 作り手の顔が見えやすいため、安全で安心
    • 農産物の輸送距離が短くなるため、値段が安く、環境にもやさしい

    いっぱい食べて、すくすく育って

    たまねぎやじゃがいも、なす、大根などを年に数回、学校給食用に納品しています。給食に納品する当日か前日に収穫したものを届けているので、新鮮で味にも自信があります。何より子どもたちが食べるものなので、安全安心を第一に、大阪エコ農産物(化学合成農薬や化学肥料の使用量を通常の半分以下で栽培した農産物。)に認証された野菜を納品しています。

    小学生が畑の前を通るときに、「今日山口さんとこの野菜食べたよ。おいしかった!」と言ってくれることがあり、励みになっています。子どもたちには好き嫌いせずいっぱい食べて、すくすく育ってほしいですね。

    下六万寺町で野菜を作る山口 裕二郎さん

    中学校給食 献立コンテスト

    市立中学校では、食への意識や学校給食への関心を高めてもらうことなどを目的に献立コンテストを開催しました。生徒から133作品の応募があり、最優秀賞に選ばれた2作品を2月の中学校給食で提供しました。

    献立コンテストは今年度も開催予定です。

    テーマ ごはんがすすむ献立を考えよう

    高井田中学校 曽我さん考案
    • ゆでキャベツ
    • 鶏肉のケバブ風
    • レンズ豆のスープ
    • ヨーグルト

    世界三大料理の一つ・トルコ料理をイメージ

    枚岡中学校 家庭科部考案
    • 枝豆ポテトサラダ
    • 鶏肉の甘辛炒め
    • ポカポカスープ

    体を温める食材を使い、彩りも意識

    作ってみよう おうちで学校給食レシピ

    市ウェブサイトでは、学校給食の献立レシピを紹介しています。「今日の晩ごはん何にしよう」と悩んだときなど、ぜひご活用ください。

    バンサンスー(中華風はるさめサラダ)

    調味料も加熱することで酸味がまろやかに。子どもも食べやすい一品

    材料(小学校3年生・4年生の給食1食分)
    • はるさめ7グラム
    • きゅうり25グラム
    • にんじん5グラム
    • 酢2.5グラム
    • うすくちしょうゆ1.5グラム
    • 砂糖1.5グラム
    • 塩0.2グラム
    • ごま油0.3グラム
    作り方
    1. はるさめは5センチメートル程度に切り、きゅうりとにんじんは千切りにする
    2. 湯を沸かし、はるさめ、にんじん、きゅうりの順に塩ゆでする
    3. 2を引き上げた後、流水で粗熱をとり、水分をきって冷やす
    4. ごま油以外の調味料をあわせて煮る。沸いてきたら最後にごま油を入れて、火を通し、冷ます
    5. 冷ました食材と調味料をあえて仕上げる
    市の学校給食では、食中毒防止、衛生面への配慮から、サラダや和え物類の献立も全て加熱調理をしています。

    かしわのすきやき

    河内地区の郷土料理の一つ。給食の定番として、食育月間(6月)などに登場

    材料(小学校3年生・4年生の給食1食分)
    • 鶏肉40グラム
    • つきこんにゃく15グラム
    • 白菜25グラム
    • 青ねぎ7グラム
    • サラダ油0.5グラム
    • 酒0.5グラム
    • 砂糖1.5グラム
    • こいくちしょうゆ3グラム
    作り方
    1. 鶏肉は5グラム~8グラムの大きさに、つきこんにゃくは5センチメートル程度の長さに、白菜は短冊切り、青ねぎは1センチメートルの小口切りにする
    2. つきこんにゃくはあく抜きをする(塩もみして、水洗いなど)
    3. サラダ油を熱し、鶏肉とつきこんにゃくを炒め、調味料・白菜を入れて煮る(水分が少ない場合は少し水を足す)
    4. 最後に青ねぎを入れて仕上げる

    愛情たっぷりの給食をこれからも

    子どもたちの健やかな成長を願うさまざまな人の思いが詰まった「学校給食」。多くの支えがあってこそ提供できています。

    市では、子どもたちの笑顔と未来のため、これからも安全安心でおいしい学校給食を提供していきます。

    児童の声

    • 勉強してお腹が空いたときに給食を食べると元気になれます。栄養を考えて、おいしい献立を立ててくれてありがとう
    • 給食は学校生活の楽しみの一つです。毎日おいしい給食を作ってくれて、とても感謝しています

    保護者の声(市立小学校に通う子をもつ保護者)

    • 今年度から学校給食費が無償化され、経済的にとても助かっています。
      子どもと給食の話をする中で、家では普段食べない食材を給食では食べていて、「こういうものも食べられるんだ」と新たな発見をすることも多いです。
    • 家の食事も栄養バランスに気を付けていますが、毎日栄養バランスが整ったご飯を作ることは難しいので、栄養バランスを考え、いろいろな食材を食べさせてくれる給食はとてもありがたいです。

    おいしくなあれと気持ちを込めて

    学校給食を作るうえで、安全安心でおいしいというのは当たり前のこと。異物混入などがないように細心の注意を払っています。

    また、できるときには野菜を星の形にくり抜いて入れるなど、おいしくて楽しい給食をめざしています。食べ残しなく食缶が空っぽになって返ってきたら、やっぱりうれしいですね。

    給食は栄養価が高く、自分の力になるものなので、苦手なものでも食べてみてほしいです。いやだからやめておこうではなくて、「ちょっとチャレンジしてみよう」から「(自分にも)できた!」という経験がほかの場面でも生きてくると思います。

    弥刀東小学校 調理員 坂上 晃大さん

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