市政だより 令和5年12月号 1・2・3面(テキスト版)
特集 もしものときの、いつもの備え
Topic
HANAZONO EXPO 2日間で約8万人が来場〈4面〉
年末年始の窓口などのご案内〈5面〉
井山杯 囲碁フェスティバル〈7面〉
市政だよりのタイトルには、東大阪フォントを使用しています。東大阪フォントは、企業同士のつながりや東大阪で生まれる部品がつながることでさまざまな製品となり、世界をつなげていることをイメージした、オリジナルのフォントです。
もしものときの、いつもの備え
毎年のように全国各地で自然災害により、甚大な被害が発生しています。
本市でも今年に入ってから土砂災害警戒情報が発表された一部地域に避難指示を発令するなど、災害が差し迫った状況となっていました。近年、地球温暖化に伴う気候変化などにより、風水害や土砂災害の頻発・激化が進んでいます。また、南海トラフ地震も近い将来高い確率で発生すると言われています。
自然災害はやみくもに恐れる必要はありません。災害の記録を知り、我が身に起こりうることとして未来に向けて備えておくことが重要です。
- 問合せ先
- 危機管理室 06(4309)3130、ファクス06(4309)3858
災害の記録
震災
市では、過去100年ほど大きな地震の記録はありませんが、近畿圏では、平成7年1月17日午前5時46分、淡路島北部(六甲・淡路断層帯の一部)を震源とするマグニチュード7.3、最大震度7を記録した阪神・淡路大震災が発生し、多くの人が住宅や仕事、商売の場所を失うなど深刻な被害をもたらしました。
本市は4つの断層帯に囲まれ、北に有馬高槻断層帯、西に上町断層帯、東に生駒断層帯、南に中央構造線断層帯があります。最も被害があるとされているのは、市内中心部で震度7が想定されている生駒断層帯地震です。また、南海トラフ地震が発生すると、静岡県から宮崎県にかけての一部では震度7となる可能性があるほか、それに隣接する周辺の広い地域では震度6強から6弱の強い揺れになると想定されています。
風水害
大部分が低平地で、降った雨が自然に川へ流れない地域特性をもつ本市は、下水道整備が進んでいなかった頃には、大雨によりたびたび浸水被害が発生していました。
現在では大雨の際、既存の下水管が流しきれない雨水を流す施設として雨水増補管の整備を行っています。また、雨水を一時的に貯めるための地下貯留施設や地下に浸透させるための雨水貯留浸透施設の整備を行い、台風や大雨の際に浸水被害を防いでいます。
災害への5つの備え
ハザードマップを確認しよう
市では、洪水・土砂災害・ため池ハザードマップを作成しています。
マップには、市が発令する避難情報、防災情報の収集方法や避難行動なども掲載しています。市役所本庁舎の1階と5階、市内7か所のリージョンセンターに配架しています。
また、ハザードマップはひがしおおさかe~まちマップからも閲覧することができます。「マップ切替」の「ハザードマップ」からご覧ください。
いざという時のために、お住まいの地域の災害リスクについて確認しましょう。
避難情報を取得しよう
市から発令する避難情報は、防災行政無線、テレビ(dボタン)、広報車、自主防災組織、市ウェブサイト、緊急速報メール、ラジオなど、さまざまな手段で入手することができます。
また、防災行政無線で放送した内容は、24時間以内であれば電話(06-4309-3010)で確認することができます。自分自身が手に入れやすい方法で、避難情報を入手できるよう準備しましょう。
状況に応じた避難行動をとろう
避難情報の種類は次のとおりです。
避難情報
- 警戒レベル5〈災害発生または切迫〉
-
- とるべき行動
- 命の危険があるため、直ちに安全確保を行う
- 避難情報など
- 緊急安全確保(市が発令)
〈警戒レベル4までに必ず避難!〉
- 警戒レベル4〈災害のおそれ高い〉
-
- とるべき行動
- 速やかに危険な場所から避難する。避難場所への立退き避難がかえって命に危険をおよぼしかねないと自ら判断する場合は、近隣の安全な場所や自宅内のより安全な場所へ避難する
- 避難情報など
- 避難指示(市が発令)
- 警戒レベル3〈災害のおそれあり〉
-
- とるべき行動
- 避難に時間のかかる方(高齢者、障害者、乳幼児など)とその支援者は危険な場所から避難する。その他の方も必要に応じ自発的に避難する
- 避難情報など
- 高齢者等避難(市が発令)
- 警戒レベル2〈気象状況悪化〉
-
- とるべき行動
- ハザードマップなどにより災害リスク、避難場所や避難経路、避難のタイミングなどの再確認、避難情報の把握手段の再確認・注意など、避難に備え自らの避難行動を確認する
- 避難情報など
- 注意報(気象庁が発表)
- 警戒レベル1〈今後気象状況悪化のおそれ〉
-
- とるべき行動
- 防災気象情報などの最新情報に注意するなど、災害への心構えを高める
- 避難情報など
- 早期注意情報(気象庁が発表)
災害が発生するおそれが高い状況などに発令される「(警戒レベル4)避難指示」の段階で、全員危険な場所から避難しましょう。
ただし、ハザードマップで浸水想定区域や土砂災害警戒区域などを確認し、危険な場所にいない場合、避難する必要はありません。
自宅、会社の災害リスクを確認し、避難が必要かどうか、避難するならどの避難所にどのように行くか、適切な避難行動ができるよう事前に考えておきましょう。
また、災害時の役割分担、安否確認の手段として災害用伝言ダイヤル「171」の使用方法などの確認、避難場所などについて家庭で話し合いましょう。
災害用伝言ダイヤル 171
災害時にNTTより提供
ダイヤルサービス開始はテレビ・ラジオなどで通知
- 伝言の録音 Record messages
-
- 「171」をプッシュする。
- ガイダンス(説明)がながれます。
- 「1」をプッシュする。
- 被災者は自宅の電話番号を、被災地以外の方は被災地の電話番号を市外局番からプッシュする。
- 伝言を入れる(30秒以内)
- 伝言の再生 Play back messages
-
- 「171」をプッシュする。
- ガイダンス(説明)がながれます。
- 「2」をプッシュする。
- 被災者は自宅の電話番号を、被災地以外の方は被災地の電話番号を市外局番からプッシュする。
- 伝言を聞く
災害後、緊急でない電話はなるべく控えましょう!
物資を備蓄しよう
避難場所での生活に最低限必要な品をリュックサックなどに詰めて、いつでも持ち出せるように準備しておきましょう。また、各家庭で最低3日分、できれば7日分の食料・水、簡易トイレ(排泄物収納袋と凝固剤)などの備蓄を行いましょう。
さらに、レトルト・インスタント・フリーズドライ食品などの調理が簡単なものや、缶詰・菓子類など、そのまま食べられるものを日頃から少し多めに用意し、使ったら買い足す「ローリングストック」という備蓄方法もあります。手軽に備蓄を始めることができ、災害時でも日頃から口にしているものを食べることができます。
できることから少しずつ、備蓄を進めていきましょう。
非常持出品の一例
など
※非常時に必要なものは一人ひとり違います。各自が必要とするものを備えておきましょう。
家具の転倒防止対策をしよう
阪神・淡路大震災で亡くなった人の約8割が住宅の倒壊、家具の転倒によるものだと言われています。日頃から次のような家具の転倒防止対策などをしておきましょう。
- 本棚やタンスなどの家具は転倒しないよう、L型金具などを使って固定する
- 寝ている所に家具が倒れたり、上に置いたものが落ちてきたりしないよう、家具などの配置を工夫する
- 食器棚などのガラスには、ガラス飛散防止フィルムを貼っておく など
みんな集まれ!2024わくわく家族de災害脱出ゲーム
楽しみながら防災知識を自ら考え習得することができる、「みんな集まれ!2024わくわく家族de災害脱出ゲーム」を開催します。脱出ゲームの要素を取り入れた防災訓練として、家族で力をあわせながら災害時に役立つ知識を学びましょう。
- とき
- 来年1月27日(土曜日)10時~11時30分・12時45分~14時15分・15時~16時30分
- ところ
- 東大阪アリーナ
- 対象
- 子育て中の方とその子どもおよび防災を学んでみたい方(中学生以下の方は保護者要同伴)
- 定員
- 各150人(申込先着順、1チーム2~5人)
- 内容
- 災害脱出ゲームと防災展示
- 申込方法・申込み先など
- 来年1月9日(火曜日)10時から申込専用ウェブサイトで
- 問合せ先
- 株式会社 フラップゼロアルファ 06(4862)4210(月曜日~金曜日10時から17時)