市政だより 平成27年11月15日号 別紙4面(テキスト版)
健診結果のココに注目!
- 尿蛋白
- 蛋白は通常、尿に現れるものではありませんが、腎臓に異常がある場合、尿にもれ出てくることがあります。
- 血清クレアチニン
- クレアチニンは老廃物の一種で、腎機能が低下していると血液中に蓄積されます。高値の場合、腎機能障害が疑われます。
基準値に気をつけよう
尿蛋白が2+以上、血清クレアチニンが男性で1.4以上、女性で1.1以上のどちらかが3か月以上続くと慢性腎臓病です。
基準値を超えた方は医療機関で検査を受けてください。
なぜ腎機能が悪くなるの?
高血圧症、糖尿病などの生活習慣病は徐々に血管を傷めていきます。腎臓は血液中の老廃物をこして尿として排出するため、細い血管が集中しています。血管の一部が傷んで機能しなくなると、残った血管の仕事量が増え、さらに傷みやすくなるという悪循環が起こります。腎臓の状態は、尿蛋白とクレアチニンの値により計ることができます。
慢性腎臓病ってなに?
慢性腎臓病とは、腎障害や腎機能の低下が続く状態のことをいいます。慢性腎臓病の初期段階は自覚症状がなく、貧血・疲労感・むくみなどの症状が現れたときには病気がかなり進行しています。早期に発見されず、適切な治療を行わずにいると以下のような病気のリスクが高まります。
- 腎不全
- 人工透析
- 脳梗塞
- 脳出血
- 要介護状態(寝たきりなど)
- 虚血性心疾患
- 狭心症
- 心筋梗塞
人工透析では、例えば「週3日、1日4時間の通院」や「厳しい食事・水制限」が必要になります。
東大阪市内の医療機関でのみ
腎機能検査(血清クレアチニン、血清尿酸)が無料で受けられます
東大阪市内の契約医療機関で特定健診を受けると、追加項目として「血清クレアチニン」「血清尿酸」の検査が無料で受診できます。
基準値を超える方には、医師から情報提供やパンフレット配布が行われます。
市内契約医療機関については、14・15面をご覧ください。
腎臓をいたわろう!
自分の食生活や運動量を客観的に考えてみましょう。自覚のないことが大敵です。
- 毎年健診を受ける
- 高血圧や糖尿病などの生活習慣病によって、長い年月をかけて血管が傷められることで、脳卒中や心筋梗塞、腎不全などの恐ろしい病気につながります。定期的な健診は、身体の状態を知るためにとても大切です。
- 特定健診を受け、生活習慣病の早期発見や、現在生活習慣病で通院中の方の重症化予防に役立ててください。
- 食生活に気をつける
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- 塩分、脂質の摂りすぎに注意しましょう。脂質は油の量や肉の脂身に気をつけましょう。
- 野菜などに含まれるカリウムはナトリウム(塩分)を身体の外に排出して、血圧の上昇を抑える作用があります。
- ※腎機能が低下している場合に生野菜や果物を摂ると高カリウム血症になるので医療機関に相談してください。
- 生活習慣に気をつける
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- 疲れが溜まるような激しい運動ではなく、ウォーキングなどの軽い運動で血行を良くしましょう。
- 過度の飲酒、喫煙は血管を収縮させて血圧を上昇させます。