市政だより 令和5年10月号 1・2・3・4面(テキスト版)
特集 自治会から生まれる絆
Topic
令和4年度決算まとまる〈5面〉
市役所手続きをインターネットで〈6面〉
ひがしおおさか体感まち博 まち丸ごと、アミューズメントパーク〈10面〉
リニューアルした市政だよりのタイトルには、東大阪フォントを使用しています。東大阪フォントは、企業同士のつながりや東大阪で生まれる部品がつながることでさまざまな製品となり、世界をつなげていることをイメージした、オリジナルのフォントです。
地域の輪をつなぐ
身近な自治会
自分たちのまちをもっと暮らしやすいまちに!そんな思いを形にするためさまざまな活動を行っている自治会。お祭りなどのイベントを開催したり、防犯パトロールや防災訓練を行うなど、地域のつながりを深めながら、安全に安心して生活できるよう日々取り組んでいます。
近隣に声かけをする人や、困ったときに相談できる人がいることは安心できる暮らしにつながります。また、過去の大きな災害では多くの人が近隣住民の協力によって助けられ、自治会の重要性が再認識されました。
一方、ライフスタイルの変化などから加入者が減少している現状も・・・。
人と人との絆は普段の付き合いの中から生まれます。このような時代だからこそ地域のつながりを深める自治会は大きな役割を果たしています。
地域を盛り上げるために頑張る自治会の活動と「いま」をご紹介します。
笑顔とともに、つながる未来~東花園自治会
人のつながりが、住みよいまちを創る
私たちは「住みやすいまち」をコンセプトに活動しています。住みやすいまちにするには、地域のなかでそれぞれがつながりをもつことが必要だと思います。
自治会が主体となり、イベントや行事、環境整備、美化活動などさまざまな取組みを行うことで、地域の住民同士が顔見知りになり、助け合いの関係やつながりが生まれます。さらには、地域の課題解決に取り組むための連携や協力が生まれるきっかけにもなっています。
地域の住民と地域の団体が一丸となって取り組むことで、より良いまちづくりを実現していきたいです。
花園校区 東花園自治会長
森 俊輔さん
近隣の自治会とともに恩智川の河川敷を清掃し、10月には地域の子どもたちと菜の花の種を植えます。春には多くの菜の花が咲き、とてもきれいです。地域住民だけでなく、地域の学校関係者や学生などさまざまな方が参加します。みんなで協力しあうことでコミュニティーも広がります。
東花園納涼盆踊り大会は、毎年8月17日、18日の2日間行われており、地域の伝統行事として親しまれています。2日間で500人ほどの地域住民が参加して賑わうこのお祭りは、子どもから高齢者まで幅広い世代の住民が顔を合わせ、交流できる大切な機会になっています。
いっしょに守る、安全・安心な暮らし~金岡第二自治会
防犯対策は、顔の見える関係性が大切です
私は、長く親しんだまちに恩返しをしたい、住みよいまちにしたい、そうした気持ちで防犯活動に取り組んでいます。
住みよい、安全・安心なまちには地域ぐるみでの防犯が欠かせません。今では防犯活動の際、皆さんから「ご苦労様です」と声をかけていただくなど、地域の防犯に対する理解が深まっていると実感しています。
今後もしっかりと防犯活動に取り組み、地域全体で防犯意識を高め、犯罪のない、また持ち込ませないまちにしたいと思っています。
長瀬東校区 金岡第二自治会長
森 克巳さん
地域の皆さんが安心して夜道を歩けるよう、自治会では防犯灯を設置し、維持・管理しています。防犯灯で明るく夜道を照らし、犯罪抑止につなげます。金岡第二自治会には36基の防犯灯を設置しており、順次LED電灯の防犯灯に置き換えています。
長瀬東校区では、自治会を始め地域の各種団体が協力し、年末と夏季の夜警活動、日々の青色防犯パトロールなどを実施しています。また、ひったくり防止キャンペーンや防犯チラシの掲示などの啓発活動を行い、安全・安心なまちづくりに貢献しています。
まごころつなぐ、高齢者の福祉と交流の場~新池島町自治会
仲間づくりを通して、生きがいを見出し生活を豊かに
私たちは、高齢者の方全員に可能な限り福祉の目が行き届くように働きかけています。
65歳以上の高齢者の緊急連絡先を把握し、見守り活動として郵便物が溜まっていたり、ゴミが散乱していたりするなどの異常が感じられたら、安否確認を行っています。
また、孤独にならないようにさまざまなイベントも行っています。しかし、イベントを行う中での課題は、参加される方は積極的に参加されるが、参加されない方も少なからずいるということです。そういった方に福祉の目をどのように向けていくかが重要だと感じています。
普段積極的に参加されないような方も参加してみようかなと思ってもらえるようなイベントができればいいなと思っています。
池島校区 新池島町自治会長
堀田 正國さん
男性の参加者が少ない自治会行事が目立つことからはじめた「男性限定のおやじ喫茶」。自治会館で月2回開催され、約8年続いています。今では100回参加される方もいるほど大人気。100回参加でプレゼントも。90歳のスタッフも元気に働いています。参加者もスタッフも楽しい時間を過ごし、交流の輪を広げています。
コロナ禍前には、一人暮らしの高齢者を対象に自治会館で食事会を開き、毎回特別ゲストを招くイベントを行っていました。今では形を変え、年に一度約200人の希望者にこだわりの弁当の配布を行っています。自治会館まで取りに来てもらうことで家から外出する機会をつくり、配布時に一言二言声掛けをし、高齢者の方の見守り活動としての役割も担っています。
さまざまな自治会の活動
- 子どもを交通事故や犯罪から守るために、登下校時の見守り活動を行っています。
また、子ども会と連携し、社会活動やイベントを通じて、子どもたちの活動の場を提供しています。 - 住民の皆さんが気持ちよく暮らせるために、道路や溝、公園の清掃、花の植え付けなどを行っています。
- 地震や火事などの災害に対応するために、自主防災組織を設置しています。防災訓練・避難訓練の実施や備蓄物資の管理など、皆さんの安全・安心のために取り組んでいます。
※活動内容は自治会によって異なります。
自治会の現状
地域住民同士のつながり
現在、東大阪市には391の自治会があり、地域に住む人たちが助け合い、交流を深めながら、安全・安心で豊かな住みよいまちづくりを進めています。
自治会では、さまざまな活動を行っていますが、盆踊り、子ども神輿、花火大会、クリスマス会、餅つきなど季節ごとの行事、イベントには特に力を入れて取り組んでいます。イベントは地域の人々の大きな楽しみであり、幅広い世代の交流やふれあい・出会い、地域の人々のつながりの場として大事です。子どもたちにとっては、学校ではできない、いろいろな体験、学びの場にもなっています。
日頃から顔の見える関係づくり、地域の人々のつながりの構築、自治会活動の大事にしているポイントです。
行政と連携・協力してまちづくり
自分たちの住むまちをどんなまちにするのか。
環境を例に考えると、空き缶やたばこのポイ捨て、ごみや雑草が増えればほってはおけません。多くの自治会では、町内一斉の美化活動を行っています。自分たちのまちを自分たちの手で美しく環境を整え、清潔にします。これは自分の家に当てはめて考えれば当たり前のことです。自分たちが暮らすまちも同じです。ごみの撤去など自治会の活動に行政も連携・協力してくれています。
また、防災訓練も行政や消防署と連携して行います。いざというとき、どう行動すればいいか、救助の方法を考え訓練します。阪神・淡路大震災や東日本大震災では、多くの自主防災組織により救助・救出活動や炊き出しなどの活動が行われ、地域の備えと互いの助け合いが大きな役割を果たすことが改めて認識させられました。災害時には、必ず住民同士の助け合いが必要です。近所にお住いの高齢者や弱い人に声をかけ、安否を確認し、助けてほしい。自分や家族だけでなく、みんなが助からなければいけない。そのための防災訓練です。これも安全・安心のための自治会の大事な活動です。
地域の一員としていっしょに
自治会活動の一端を紹介しましたが「ご近所付き合いは面倒くさい」「役員をしたくないから加入しない」などの声があります。これは個人のライフスタイルの変化、多様化が背景にあると考えられています。
しかし、人間関係の希薄化がいわれますが、他方で、たくさんの方々がつながりを求めています。ちょっとした挨拶、優しさ、つながりが人の生活には必要なのだと思います。
少子高齢化が進む現在、地域住民のつながりは一層大事です。
自治会は、地域にとって大切な役割を果たしています。自治会に参加していただき、地域の一員としていっしょに盛り上げていただきますよう、心より願っております。
東大阪市自治協議会 会長
松田 龍さん
自治会に入るには
自分たちの暮らすまちをいっしょに盛りあげましょう!!
自治会活動を初めて知った方や、転入された方など、自治会への加入を希望の場合は、お住まいの自治会の会長または役員、班長まで直接ご連絡をお願いします。
また、お住まいの自治会名が不明な場合は公民連携協働室までご連絡ください。
地域の皆さんで住みよいまちをつくりましょう。
- 問合せ先
- 公民連携協働室 06(4309)3319、ファクス 06(4309)3812