ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

東大阪市

あしあと

    市政だより 令和6年12月号 1・2・3・4面(テキスト版)

    • [公開日:2024年11月21日]
    • [更新日:2024年12月23日]
    • ID:40411

    特集 ともに過ごす、ともに笑う

    Topic

    令和5年度 人事行政の運営状況〈6面〉

    年末年始 窓口などのご案内〈7面〉

    12月27日開幕 全国高校ラグビー大会〈11面〉

    市政だよりのタイトルには、東大阪フォントを使用しています。東大阪フォントは、企業同士のつながりや東大阪で生まれる部品がつながることでさまざまな製品となり、世界をつなげていることをイメージした、オリジナルのフォントです。

    ともに過ごす、ともに笑う

    12月3日からは障害者週間です。

    “地域共生の実現に向け、お互いの個性を尊重し、安心して自立した生活のできる完全参加と平等のまち・東大阪”これは、「第7期東大阪市障害福祉計画、第3期東大阪市障害児福祉計画」で掲げる市の基本理念です。

    では、障害がある人もない人も互いの個性を尊重し、自分らしく生活ができるためにはどうすればよいのでしょうか。

    今回の市政だよりでは「ともに」をテーマに、障害がある人もない人も同じ時間を過ごし、目的に向かって活動している人たちを紹介します。障害の有無にかかわらず、誰もが自分らしくいられる社会についていっしょに考えてみませんか。

    ともに働く

    働くことの目的は、生活のためだけではなく、やりがいや人とのつながりを感じるためでもあります。その人自身の能力や適性を生かせるよう工夫をしながら、障害がある人もない人もともに働いています。

    フセハツ工業株式会社

    〒577-0046 東大阪市西堤本通西1丁目3‐43

    06(6789)5531、ファクス 06(6789)5536

    ” 障害は関係ない。戦力になるかどうか “

    フセハツ工業株式会社 は、1946年創業のばねの総合メーカーです。大量生産だけでなく一点もののばねの製作など、個人から企業までさまざまな依頼に応えています。ばねの一つ一つは小さな部品ですが、自動車から日用品までさまざまなモノづくりを支える「縁の下の力持ち」です。

    そんなフセハツ工業株式会社 は、障害者の雇用や就労支援に積極的に取り組む事業者として「大阪府障害者サポートカンパニー優良企業」や、国の「もにす認定」(障害者雇用に関する取組みが優良な中小企業に対する認定制度)を受けています。

    代表取締役社長の吉村 篤さんは「障害者だから積極的に雇用しているという意識はなく、その人が我が社の仕事の戦力になるかどうかという視点で判断しています」と話します。

    現在、フセハツ工業株式会社 では、障害がある人もない人もいっしょに動力プレス機やばね研削機などの機械を操作してばねを製造しています。「どのようなものが不良品となるのかわかりやすく表示するなどの工夫はしますが、障害があるということだけで区別はしません。社員みんなでよい製品を作るためにがんばっています。先入観をもつのではなく、実際にその人に会ってみることが大切です」と話していました。

    東大阪市役所スクラムオフィス

    問合せ先
    人事課 06(4309)3116、ファクス 06(4309)3819
    ” 市役所で新しい自分にチャレンジ “

    市では、令和3年6月から市役所内にスクラムオフィスを設置し、現在は、知的障害者4人・精神障害者3人が非常勤職員として事務補助作業などを行っています。スクラムオフィスとは、知的障害者、精神障害者の雇用促進と、職員の障害に対する理解促進を図るために人事課内に設置したチームで、スクラムオフィスの職員は、1年から3年働いた経験を踏まえて一般企業などへの就職につなげる「チャレンジ雇用」として働いています。

    ※市では、スクラムオフィスの職員の実習の受け入れが可能な企業を募集しています。詳しくは、人事課までお問合せください。

    4月から任用された髙橋さんと、3年目を迎える楢本さんに話を聞きました。

    髙橋 愛美さん
    スクラムオフィスで働き始めてすぐに、市役所の職員研修の中で司会を任されたり、専門職員のもとで市史の整理を手伝ったりと、スクラムオフィス以外の職員ともいっしょに働くことが多いです。
    いろいろな業務をする中で、自分の得意なことや苦手なことを初めて知ることもあります。まずはやってみるという気持ちでいろいろな業務に取り組んでいます。
    楢本 のどかさん
    普段の業務はスクラムオフィスの中だけでなく、他部署の職員といっしょに仕事をしたり、外部の施設へ出向いたりと勤務場所も業務内容もさまざまです。最近では、印刷業務を1人で任されるようになりました。不安もありますが、信頼してもらっているという喜びも感じます。
    目の前の業務をがんばってやっているうちに、できることがたくさん増え、今後の就職先の選択肢も広がりました。今は業務後にみんなと話をすることを楽しみに、一日の業務をがんばっています。

    ともに楽しむ

    市では、障害の有無にかかわらず誰もがともにスポーツを楽しむことができる場所として、国内初の屋外型ウィルチェアスポーツ施設「市立ウィルチェアスポーツコート」を花園中央公園内に整備しています。

    関西unbalance

    詳しくは、チームのInstagramまたはFacebookをご覧ください。

    ” 人と人とのつながりの場でありたい “

    東大阪市を拠点とする車椅子ソフトボールチームの関西unbalanceは、人と人とが出会える場所、自分にとってプラスになることや新しい何かを発見できる場所になれるよう、2016年に結成され、現在は小学校4年生から大人まで年齢や障害の有無を問わず、ともに活動をしています。

    代表の赤井 正尚さんは「関西unbalanceの目標は、車椅子ソフトボールで強くなることだけではありません。スポーツを通じて障害者と出会い、知ってもらう場となることも大切にしています。また、障害者にとっても同じ境遇や想いをもった人同士が出会うことで、一歩踏み出すきっかけにもなります」と話します。

    そんな関西unbalanceの思いは、年齢や障害の有無に関係なく、みんなが純粋に車椅子ソフトボールを楽しむ姿に表れていました。

    垣内 成一朗さん(日本代表選手)
    2018年に事故で車いすでの生活になり、入院先の病院で車椅子ソフトボールのことを知りました。もともと野球をやっていましたが、車椅子ソフトボールがすぐにできるようになったわけではありません。最初のころは打つだけでも大変でした。
    車椅子ソフトボールは競技用の車いすに乗るだけで楽しめると思います。私自身、いろいろな人と出会い、視野も広がりました。
    今後は、ほかの国でも普及活動を積極的にしていきたいです。また、車椅子ソフトボールが有名になって、パラリンピックの種目に選ばれて活躍できたら嬉しいです。
    岸本 真菜さん
    在学中の大学で障害者スポーツについて学んでいます。将来は理学療法士をめざしており、障害者スポーツを経験することで、選手の気持ちや体の状態をより理解できると思い、車椅子ソフトボールを始めました。
    車椅子ソフトボールの魅力は、誰もが初めてでも楽しめることです。しかし、技術を磨こうと思うと奥が深いスポーツでもあります。
    「やってみようかな」と思っても、最初の一歩を踏み出すことはとても勇気がいると思いますが、まずは知ることが大切です。最初は軽い気持ちで体験してみて、楽しさをわかってもらえたらと思います。

    ともに描く

    市内にはアートなどを通して障害がある人もない人も、ともに学び、ともに創造し、誰もが豊かな人生を送ることができるよう活動している団体があります。

    美術教室ライプハウス

    〒577-0845 大阪府東大阪市寺前町1丁目10-18ふぐ政ビル2F

    090(1674)2449

    ” 伝えたいという思いに障害は関係ない “

    市内のビルの一室に、学校の図工室を思い出すような懐かしい匂いが漂う場所があります。障害がある人もない人もいっしょに絵を学ぶ美術教室ライプハウスです。現在は、未就学児から大人まで42人の生徒が通っており、自閉症や知的障害がある人も多く学んでいます。

    ライプハウスの目標は、生徒が生涯に渡って絵を描くこと、そしてプロのアーティストになることです。さまざまな個展や展覧会を開催し、今では障害の有無にかかわらず、絵が購入されるまでになったアーティストも誕生しています。

    代表兼講師の大澤 辰男さんは、生徒ひとりひとりに声をかけながらも、細かな指導をするわけではなく、温かく見守ります。絵の具やクレヨン、鉛筆、使う道具や何を描くかは基本的に本人に任せられます。試行錯誤の結果、うまくいったときに自信につながるので、失敗から導くことを大切にしているそうです。

    大澤さんは「描きたい、伝えたいという思いに障害の有無は全く関係ありません。また、表現の方法は人それぞれです。私たちは、さまざまな思考回路で表現する人達に興味をもって、探っていくことが文化を広げていくことになると思っています」と話していました。

    教室の中では、絵を描きながら手を叩いて喜んだり、独り言を言いながら絵を描いたりする人もいますが、誰も気に留めず自分の絵に集中しています。そこには、周りの人を受け入れながら、自分らしく思い思いに絵を描くことができる自由で優しい空気が漂っていました。

    今回紹介した場所では、働くこと、スポーツを楽しむこと、絵を描くこと、みんなが目的を共有し、そこには“障害がある人・ない人”という線引きはありませんでした。ともに過ごし、その人を知ろうとすることで、一人の「人」と「人」としてつながる。そんな関係を当たり前のように築くことができれば、誰もが自分らしくいられる社会に近付けるのではないでしょうか。

    市では、障害がある人もない人もいっしょに楽しめるイベントや、障害について理解を深める取組みを行っています。誰もが自分らしくいられる社会に向けて、一歩踏み出してみませんか。

    問合せ先
    障害施策推進課 06(4309)3183、ファクス 06(4309)3815

    映画「夏の光、夏の音」特別上映会

    視覚障害と聴覚障害がある男女二人を描いた映画「夏の光、夏の音」の上映会を開催します。視覚や聴覚に障害がある人もいっしょに楽しめるよう、字幕や音声ガイド付きで上映します。上映前に、障害の理解啓発ポスターの優秀作品の表彰式を予定しています。

    日時
    12月6日(金曜日)18時30分から(20時40分ごろ終了予定)
    場所
    イコーラム(男女共同参画センター)
    あらすじ

    喫茶店で働く全盲の女性・麻衣は、ある日、店に訪れたろう者の青年・健太郎と出会う。意思疎通の困難な二人だったが、健太郎が麻衣に点字の手紙を送ったことをきっかけに、互いの距離をゆっくりと縮めていく。

    彼の表情を見ることができない麻衣と、彼女の声を聴くことができない健太郎。まるで正反対の世界で生きているかのような二人が、世界をつなぎ、想いを伝えることはできるのか―。

    障害者週間アート展

    市役所本庁舎で、障害者事業所などから募集したアート作品を展示します。

    日時
    12月3日(火曜日)~12月9日(月曜日)
    • 22階市民ギャラリー:9時~23時
    • 1階多目的ホール:9時~17時30分
    ※市民ギャラリー、多目的ホールとも、12月3日(火曜日)は15時から、12月9日(月曜日)は15時まで。

    市民の皆さんから募集した、障害の理解啓発ポスターの応募作品を展示します。

    日時
    12月3日(火曜日)~12月6日(金曜日) 9時~21時
    場所
    イコーラム(男女共同参画センター)6階ギャラリー

    ふれあいのつどい

    地域の障害者事業所などが中心となって地域のふれあいのつどいを開催しています。今年は11月に市内6つの会場で実施し、たくさんの人で賑わいました。

    障害者事業所の手作り製品を販売

    障害者事業所などで作られた手作り製品の販売会を定期的に開催しています。

    次回は、12月3日(火曜日)~12月9日(月曜日)市役所本庁舎1階ロビーで行います。焼き菓子やクリスマスにちなんだオリジナルグッズを販売します。

    花園ラグビー場夜間ライトアップ

    障害の有無にかかわらず、誰もが安心して生活し、社会参加できるための取組みであるイエローリボン運動にちなみ、花園ラグビー場を黄色にライトアップします。

    日時
    12月3日(火曜日)~12月9日(月曜日) 日没後~20時

    ウィルチェアスポーツを体験

    より多くの人にウィルチェアスポーツを体験してもらえるよう、さまざまなイベントを実施しています。今後のイベントの開催については、市政だよりなどに掲載します。

    問合せ先
    花園・スポーツビジネス戦略課 06(4309)3019、ファクス 06(4309)3849
    してみるウィルチェア

    ⾞いすスポーツ体験イベント「してみるウィルチェア」を今年5月に初めて開催しました。⾞いすバスケットボールや⾞いすラグビー、ボッチャ体験など盛りだくさんの内容で実施し、約600人が訪れました。

    日本代表が教える車椅子ソフトボール体験会

    7月に開催した車椅子ソフトボール体験会では、⽇本代表選⼿が講師を務め、障害がある人もない人も、幅広い年齢の人がいっしょに車椅子ソフトボールを楽しみました。

    車座ワークショップ

    障害当事者の日頃の悩みや困りごとを聞き、改善へ向けた意見交換を行っています。

    次回は、来年1月に「障害者差別解消車座ワークショップ~ちょっと聞いてわたしの障害(こまりごと)~」を開催予定です。詳しくは、12月24日(火曜日)以降の市ウェブサイトをご覧ください。

    手話講座

    手話を言語として位置づけ、手話で人と人とがつながり支えあう社会を実現するため、「手話奉仕員養成講座」や「手話レベルアップ講座」を開催しています。詳しくは、お問合せください。

    2025年にデフリンピックが東京で開催!

    デフリンピックとは、デフ(英語で「耳がきこえない」という意味)とオリンピックを組みあわせた、きこえない人・きこえにくい人のための世界大会のことです。

    オリンピックやパラリンピックと同様に4年に1度開催され、来年11月には100周年の記念すべき大会が東京で開催されます。

    デフリンピックでは、競技中は補聴器などを外し、選手全員が公平にきこえない立場で競技を行います。また、応援するときは、歓声をあげながら拍手の手話表現をしたり、床を踏み鳴らして振動で伝えたりします。

    今年開催されたパリオリンピックとパリパラリンピックでは、頂点をめざして懸命に挑む選手の姿に勇気と感動を与えられました。来年はデフリンピックの番です。みんなで大会を盛り上げていきましょう。

    東大阪市もデフリンピックを応援しています

    10月12日に開催された「マスターズ花園2024 開催記念イベント」で、デフリンピック啓発ブースを出展しました。

    市では、障害者の自立と社会参加を進めるため、さまざまな支援を行っています。
    各サービスの内容など、詳しくは5面をご覧ください。

    お問い合わせ

    東大阪市市長公室広報広聴室 広報課

    電話: 06(4309)3102

    ファクス: 06(4309)3822

    電話番号のかけ間違いにご注意ください!

    お問い合わせフォーム