市政だより 平成30年7月1日号 3面(テキスト版)
市立東大阪医療センター
受診・入院は禁煙が前提です
たばこによる健康被害はとても大きく、喫煙者だけでなく、周囲の人が吸う煙にも喫煙者と同じくらいのリスクがあります。
患者さんは必ず禁煙し、受動喫煙防止に努めましょう。
市立東大阪医療センターは、地域がん診療連携拠点病院として、医療機関や行政などと地域におけるがん診療ネットワークの強化に努めています。その一環として、病院敷地内での禁煙や来院する方への禁煙のアナウンス、職員による敷地付近での喫煙者への声かけなどを行ってきました。
国・府では受動喫煙対策の強化が進められており、当院においても、さらに喫煙対策を推進するため、入院する患者さんに対し禁煙の取組みを行います。
市民の皆さんの理解と協力をお願いします。
取組み内容
- 入院する際に、患者さんおよび家族から禁煙についての誓約書を提出していただきます
※救急搬送により入院した方は、入院後に提出が必要。 - 入院中に喫煙した場合は退院していただきます
この取組みについては、当院を紹介していただく市内医療機関に協力をお願いしています。
入院する患者さんだけでなく、外来で受診する患者さんの治療の面、また来院する全ての方にとって当院が快適な場所となるよう取り組みます。
- 問合せ先
- 地方独立行政法人市立東大阪医療センター事務局総務課 06(6781)5101、ファクス06(6781)2194
Medical News
市立東大阪医療センターのスタッフがリレー形式で医療に関する情報などをお届けします。
第33回
耳掃除のはなし
市立東大阪医療センター 耳鼻咽喉科 森鼻 哲生
世間には過度の耳かき習慣をもつ人がいます。気持ち良くてやめられないとよくいわれますが、過度の耳かき習慣が良くない理由として次のことが挙げられます。外耳道が炎症で狭くなり耳垂れが出たり、耳かきの一部が外れて取れなくなったりする場合があります。また、耳かき中に子どもがぶつかり、奥の鼓膜が破れて救急受診される事例も珍しくありません。さらに、外耳道がんの患者さんには、耳かき習慣の強い人が多いという説もあります。
一般的に耳あかには侵入してくるチリなどから耳を守る役割があり、それらは時間とともに自然に外側に出てきますので、躍起になって奥まで掃除する必要はありません。入り口に見える耳あかだけ、綿棒でやさしく取ってあげましょう。
耳の中を掃除して診察することは耳鼻咽喉科の立派な仕事です。どうしても気になる場合は、耳鼻咽喉科までご相談ください。
- 問合せ先
- 地方独立行政法人市立東大阪医療センター事務局総務課
おれんじ通信 知って支える認知症
第14回 寄り添い、支える(8)
院内デイケアの取組み(市立東大阪医療センター)
「上を向いて歩こう」。デイルームの一角から歌声が流れます。市立東大阪医療センターでは、入院による環境の変化を機に、認知機能が低下し、生活機能が低下する患者さんのケアとして、平成28年から院内デイケアに取り組んでいます。
ある日のスケジュールは、タオル体操や思い出の歌の唱歌、好きな写真を選んでのスクラップシート作りでした。ボランティアスタッフが患者さんの隣に寄り添い、様子を伺いながらさりげなく声をかけたり、作業の手伝いをしたりします。「参加者の笑顔や『ありがとう、楽しかった』の一言が、私たちのエネルギーの源です」と、ボランティアスタッフは話します。また、デイケアを担当する認知症看護認定看護師の畑真由美さんは、「医療的制限の多い中で、デイケアを通じて五感をフルに活かし、心身ともに活性化してもらいたい。一人ひとりがもっている力を見い出して病棟と共有することで、患者のより良いケアや、退院後の支援につながれば」と話しています。
次回は「寄り添い、支える(9)」です。なお、おれんじ通信への意見をお寄せください。
- 問合せ先
- 地域包括ケア推進課 06(4309)3013、ファクス06(4309)3848