結核
結核の相談窓口は保健所です。
結核に関してご心配のある方は、東大阪市保健所 感染症対策課へお問合せください。
結核は過去の病気ではありません
現在でも、毎年全国で約10000人、大阪府では約1200人、東大阪市では約70人の人が新たに結核を発病しています。
結核は決して過去の病気ではありません。
結核とは・・・?
結核菌によって、主に肺に炎症を起こす病気です。結核患者が咳やくしゃみをした時に、飛び散るシブキの中の結核菌が空気中に浮いていて、その空気を吸いこむことによって感染します。痰の中に菌を出していない軽症の場合は、他人にうつす恐れはありません。
結核菌を吸い込んでも身体の免疫機能により、体内に結核菌が閉じ込められた状態を「感染」と言います。そして、身体の免疫力・抵抗力の低下により、結核菌が活動を始めることを「発病」と言います。発病するのは、感染した人の1割程度で、一生発病しない人がほとんどです。
風邪のようで風邪じゃない・・・それが結核です!
長引く咳は“結核”かも
- 長引く咳(2週間以上)
- 長引く微熱
- 長引く倦怠感(体がだるく、活力が出ない)
- 痰が出る
- 体重減少
- 胸痛
これらの症状は風邪と似ているため、単なる風邪と自己判断する場合があります。
しかし、このような症状が長引くときは、医療機関で診てもらいましょう。
また高齢者の場合は結核特有の症状が出ない場合がありますので、食欲がない、元気がないなどがあれば、医療機関に相談しましょう。
なお、65歳以上の方は1年に1回、結核の定期健康診断を受けることが感染症法により定められています。医療機関や保健所で年に1回は胸部エックス線検査を受けるようにしてください。保健所では肺がん結核検診で胸部エックス線検査を受けることができます。
結核を予防するには
結核は過労・睡眠不足・栄養不足により抵抗力が弱まったときに、発病します。
- 睡眠時間を十分にとる
- 適度にスポーツをする
- 好き嫌いせずバランスの取れた食事をする
- タバコを吸わない
- 長引く咳、微熱、倦怠感が続き「変だな」と思ったら、早く医療機関へ行く
などの注意が必要です。
また、抵抗力の弱い赤ちゃんはBCG接種が有効です。生後5から8か月の間に接種しましょう。
結核と診断されたら
結核と診断されても6か月(長い場合でも9か月)の間、規則的に服薬すれば治癒できます。逆に不規則な服薬を続けると、菌がその薬に対して「耐性」をもつことになり、薬が効かない菌(耐性菌)ができてしまいます。最後まできちんと服薬することが重要です。
結核と診断され治療する場合は、治療を安心して続けていただくために、治療費の一部を公費で負担する結核医療費公費負担制度があります。医療機関が記入した申請書にエックス線写真を添えて、患者本人か家族の方などが保健所に提出してください。
結核の診断、治療、公費負担申請についての関係様式は「感染症患者(結核・通院)医療費公費負担申請のページ」をご覧ください。
結核・呼吸器感染症予防週間
毎年、9月24日から9月30日は結核・呼吸器感染症予防週間です。
ぜひ結核について考える機会にしましょう。