市政だより 令和4年2月15日号 別紙2・3面(テキスト版)
令和3年 火災件数
原因の1位は放火です
火災原因を知って
みんなで火災予防!
令和3年の市内の火災件数は131件でした。中でも最も多かった原因は放火(疑いを含む)の22件です。続いて、たばこの17件、こんろの16件と続きます。また、電気機器などを原因とした電気火災も多く発生しており、注意が必要です。
- 問合せ先
- 予防広報課
放火
悪質な放火犯は、昼夜を問わず犯行におよびます。放火を防ぐことは難しいと思われがちですが、皆さんの心がけ一つで、放火されにくい環境をつくることができます。また、地域ぐるみの活動は大規模災害時の共助にもつながります。
放火火災の防止対策を通して、まちの防災力の向上を図りましょう。
放火防止のポイントは次のとおりです。
- 建物の周辺に燃えやすいものを放置しない
- 建物の周辺は外灯などで明るくする
- 車庫や空き家、倉庫など、無人となる建物はきちんと施錠する
- 家庭ごみは、ごみ収集日の朝に指定の場所に出す
電気火災
電気火災とは、電気機器や電気関係の配線などが原因で発生する火災のことです。
電気火災の件数は、電気機器や電気装置などの原因別に分類されるため一見少ないように思いますが、電気が関係する火災を合計すると、件数は多く、1位の放火を上回っています。
電気火災件数
- 平成29年
- 電気機器 9件
- 電気装置 2件
- 電灯、電話などの配線 7件
- 配線器具 4件
- 電気ストーブ 4件
- 合計 26件
- 年間火災件数 126件
- 平成30年
- 電気機器 6件
- 電気装置 3件
- 電灯、電話などの配線 10件
- 配線器具 1件
- 電気ストーブ 3件
- 合計 23件
- 年間火災件数 134件
- 令和元年
- 電気機器 11件
- 電気装置 4件
- 電灯、電話などの配線 7件
- 配線器具 3件
- 電気ストーブ 0件
- 合計 25件
- 年間火災件数 157件
- 令和2年
- 電気機器 11件
- 電気装置 6件
- 電灯、電話などの配線 7件
- 配線器具 5件
- 電気ストーブ 4件
- 合計 33件
- 年間火災件数 152件
- 令和3年
- 電気機器 9件
- 電気装置 4件
- 電灯、電話などの配線 8件
- 配線器具 3件
- 電気ストーブ 1件
- 合計 25件
- 年間火災件数 131件
電気を利用した新しい製品は毎年次々と生まれています。しかし、その中で粗悪品などが出回ったり、誤った使用をしてしまったりすると、ちょっとした慣れや油断で火花が発生したり、蓄熱発火をしたりして、最悪の場合、火災となってしまいます。
電気火災は少しの心がけで防ぐことができます。もう一度自宅のコンセントや電気機器を確認し、火災が起きない環境をつくりましょう。
まさかUSBケーブルから出火!
インターネットの普及に伴い、コストカットと思われる適正な検査がされていない粗悪なUSBケーブルが市場に出回っています。
ある火災では、コンセントに接続した急速充電対応ACアダプターに、充電する器具を接続していないUSBケーブルを接続して放置していたところ、USBケーブルのケーブルが異常に発熱し床面を焼損させる事案がありました。
電気器具側に器具を接続せずに長時間印加状態(電圧がかかり電気がいつでも使える状態)で放置していたケーブルが焼損していたため出火原因を調査すると、ケーブルに通常では使用されることのない銅メッキ鉄線が使用されていました。焼損したケーブルは通信販売で購入した輸入製品であり、このような火災は今後も増加することが懸念されます。
※詳しい調査内容は市ウェブサイトをご覧ください。
コンセントからいきなり火が!?
トラッキング現象の予防
トラッキング現象とは、コンセントに挿したプラグに溜まったほこりが湿気を帯びることで電気が流れ、出火する現象です。トラッキング現象は機器の電源を切っていても発生する危険性があります。
トラッキング対策が施されたプラグや部品に交換し、日頃から定期的にプラグを抜いてほこりを掃除しましょう。また、使用しないときはコンセントからプラグを抜きましょう。
原因はさまざまです
電気火災の原因には、USBケーブルのほかにも配線の短絡(ショート)や半断線、トラッキング現象などがあります。コンセントにプラグがしっかりと挿し込まれていなかったり、素人工事による配線の修理などをしていたりすると、その部分が過熱され出火するおそれがあります。接続部がしっかりと挿し込まれているか、プラグなどに変形がないかなどを定期的に点検しましょう。また、素人工事はせずにメーカーや電気業者に依頼しましょう。
コードの破損や絶縁性能の低下により配線がショートすると、大きな電流が流れて火花が発生し、近くの可燃物に引火する危険性があります。また、配線の内部で半断線すると、流せる電気の量が減少し配線が異常に発熱し出火することもあります。発火を防止するために、次のことに気をつけましょう。
- コードの上に家具などを置かない
- コードを折り曲げた状態や束ねた状態で使用しない
- プラグを抜くときはプラグ本体を持って抜く
いざ!というときに頼れる
住宅用火災警報器
火災が起きた場合は、いち早く火災に気づくことが大切です。火災に気づかないために初期消火ができず、火が燃え広がってしまい、大きな火災につながることや、最悪の場合、逃げ遅れて命を落とすこともあります。
皆さんの自宅に設置している住宅用火災警報器は、寝ているときでも警告音などで火災を知らせてくれ、すぐに火災に気づくことができます。平成18年から住宅用火災警報器の設置が義務化されましたが、電池の消耗や部品の劣化があると正常に感知しないこともあります。定期的に点検し、10年を目安に新しい警報器に交換しましょう。
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屋外へ知らせる火災警報装置をご存じですか
建物内にいてもほかの部屋の警告音に気づかないことや、高齢者の場合、気づいても初期消火などの活動がしづらい可能性があります。建物の外にいる人に火災に気づいてもらい、初動対応をしてもらうために、屋外へ火災を知らせる火災警報装置があります。
もし一般住宅の警報装置が火災を知らせていたら、まず119番通報をしてください。
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- 予防広報課
「音」以外で火災を知らせる補助警報装置もあります
目や耳の不自由な方には、文字や振動などで火災の発生を知らせる警報装置もあります。命を守るために、ぜひご検討ください。
- 問合せ先
- 予防広報課
大切な“命”を守る住宅用火災警報器
点検方法
- ひもを引く
- ボタンを押す
- アラームが鳴れば正常です
- ♪ピー 正常です
- ♪ピーピー 火事です
安心の3Step
- 忘れず設置
- 定期的に点検
- 10年経ったら交換
落ち着いて正確に伝えるのがカギです
119番通報のかけ方
火災や救急、救助、その他災害などが発生し、被害が起きたときに消防へ通報する番号は「119」番です。119番通報は状況を正確に伝えることが大切です。次のことに注意し、落ち着いて119番通報してください。
- まずは必ず自身の安全を確保する
- 屋外から携帯電話でかけるときは、付近の住宅や電柱などに設置されている住居表示板や交差点名、目標となる大きな建物などを伝える
- 消防局から尋ねられる内容が記載された119番通報メモを、あらかじめ印刷して電話の近くに貼っておくまたは持っておく
- 119番通報後の消防局からの問合せに備えて、電話の電源は切らずにいつでも出られるようにする
通報メモなど、詳しくは市ウェブサイトをご覧ください。
- 問合せ先
- 通信指令室
問合せの119番はやめましょう
119番通報は災害時の問合せには使用しないでください。ライフラインの情報などは消防局ではお答えできません。事前に正しい問合せ先を調べておきましょう。
通報メモなど、詳しくは市ウェブサイトをご覧ください。
- 問合せ先
- 通信指令室
画面タッチでできる119番通報
Net119
聴覚や言語障害などにより音声で119番通報ができない方を対象に、Net119を導入しています。
Net119は事前に利用登録をしたスマートフォンなどを使って通報できるシステムです。通報後はチャット形式で消防局とやり取りができます。
- 申込方法・申込み先など 問合せ先
- 〒578-0925稲葉1-1-9 消防局通信指令室 072(966)9665、ファクス 072(966)8884
Net119説明会を開催
Net119の利用方法の説明会を行います。当日は新規の利用登録や登録情報の変更・再設定ができます。
- とき
- 3月13日(日曜日)10時~12時
- ところ
- 防災学習センター
- 対象
- 市内在住・在勤・在学(いずれか)の聴覚や発語に障害のある方またはその関係者
- 定員
- 40人(申込先着順)
- ※付添人を含む。
- 持ち物
- マスク
- ※当日に利用登録を希望する方は、運転免許証やパスポートなどの本人確認書類が必要。
- 申込方法・申込み先など
- 基本事項(「行事名・教室名」「住所(郵便番号も)」「氏名(ふりがなも)」「年齢」「電話・ファクス番号」)と利用登録をするスマートフォンなどのEメールアドレス、参加人数を2月15日(火曜日)から郵送またはファクスで
※新型コロナウイルスの影響で中止になる場合あり。
- 申込方法・申込み先など 問合せ先
- 〒578-0925稲葉1-1-9 消防局通信指令室 072(966)9665、ファクス 072(966)8884
迷ったら♯7119
救急車の適正利用にご協力を
覚えてください♯7119
令和3年の救急出動件数は2万9689件で前年より333件増加し、搬送者数は2万5876人で前年より116人減少しました。
緊急の症状がある場合は、見逃さず、我慢せず、すぐに救急車を呼んでください。「多量の出血がある」「呼吸や意識状態が悪い」「急に激しい頭痛が始まった」などの症状は、すぐに119番通報をしてください。
- 問合せ先
- 警備課
迷ったときは♯7119
症状の感じ方は人によって違います。救急車を呼ぶべきか迷ったときは、救急安心センターおおさか(♯7119)をご利用ください。病気やケガの緊急性に関する相談や症状に応じた救急病院の案内を行っています。緊急性が高いと判断したときは消防局につないで救急車も出動させます。
- 問合せ先
- 警備課