市政だより 平成30年2月15日号 別紙2・3面(テキスト版)
家の中に潜む危険
高齢者の救急搬送が増えています!
救急車での搬送者数はここ数年増加傾向にあります。さらに、搬送者の状況を分析すると高齢者(65歳以上)の占める割合が増加していることがわかります。平成20年は約43パーセントでしたが、平成29年は約59パーセントとなり半数を超えています。
実は多い家の中にある危険
高齢者の搬送原因を調べると、家の中で発生した事故が多くあります。身近に起こる事故の原因を知り、対策をしましょう。
身近に起こる事故 原因トップ4と対策
第1位 転倒(階段、玄関、廊下など)
- 階段はつまずかないように注意
- 転倒を防ぐため整理整頓
- 階段、玄関、廊下、浴室などには滑り止め対策を
第2位 転落(階段、ベッド、脚立、いすなど)
- 階段などには手すりを配置
- ベッドにも転落防止の柵を
- 脚立などは補助者に支えてもらう
第3位 窒息(餅・肉などの食物、薬の包装など)
- 細かく調理し、ゆっくりよく噛む
- お茶などの水分をとりながら食事
- 急に話しかけて慌てさせないように
第4位 ぶつかる(家具、人、柱、ドアなど)
- 慌てず周りをよく見て行動
- 通路などに物を置かない
- 暗いところは充分な明るさを確保
- 問合せ先
- 警備課
火災件数、東大阪市発足以来最少
平成29年の火災概況(速報値)がまとまりました。
前年との比較
- 火災件数
-
- 平成29年 126件
- 平成28年 137件
- 建物
-
- 平成29年 91件
- 平成28年 105件
- 車両
-
- 平成29年 13件
- 平成28年 17件
- 林野
-
- 平成29年 1件
- 平成28年 0件
- その他
-
- 平成29年 21件
- 平成28年 15件
- 死者
-
- 平成29年 4人
- 平成28年 6人
- 負傷者
-
- 平成29年 31人
- 平成28年 32人
火災件数は126件で東大阪市発足以降、最少の件数でした。最も火災が多かったのは昭和45年の426件で、このときと比べると大幅に減少していることがわかります。火災の減少は、一人ひとりの防火・防災意識の高まりがもたらした結果だと考えられます。
しかし、ちょっとした注意で防ぐことのできた火災も多くあります。もう少し、一人ひとりが気をつければ火災ゼロも夢ではありません。みんなで「火災ゼロ」をめざしましょう。
原因第1位 放火
放火(疑いを含む)は、29年連続でトップになっています。昨年の放火火災をみると、屋外のごみや自転車、バイクなどが狙われたケースが多くありました。
- 放火防止のポイント
-
- 屋外に燃えやすい物を放置しない
- ごみは収集日の朝に出す▽外灯やセンサーライトなどで建物周囲を明るくする
- 建物などの施錠をしっかりとする
原因第2位 たばこ
灰などの火種の落下や吸殻の不適切な処分により発生しています。喫煙をしながらの移動はやめ、灰皿には水を入れて確実に消火してください。また、寝たばこは絶対にしないでください。
原因第3位 こんろ
多くが天ぷら油の加熱放置です。天ぷら油を使用するときは、絶対にその場を離れないでください。また、IHクッキングヒーターでも指定以外の鍋を使っていたため天ぷら油が発火した事例などがあります。火を使わないからといって油断しないでください。
- 問合せ先
- 予防広報課
自らの地域は自らが守る!
消防団の活動を紹介
市内では、約530人の消防団員が「自らの地域は自らが守る!」を信念に、市民の生命・財産を守る活動をしています。
消防団員は、普段それぞれの仕事をしながら、いつ発生するかわからない災害に備えて休日などに訓練を重ねています。そして、いざ災害が発生すれば昼夜を問わず出動し、消火・救助活動を行います。地域の絆や歴史、普段の仕事で得た経験などを最大限に活用して積極的に活動しています。
消防団の主な活動
- 1月 消防出初式
- 2月 林野火災総合訓練
- 3月 春の全国火災予防運動
- 4月 恩智川水防訓練
- 5月 大阪府地域防災総合演習
- 7月 中河内地区支部消防総合訓練
- 9月 大阪府消防大会・消防操法訓練大会
- 11月 秋の全国火災予防運動
- 12月 歳末火災特別警戒
※このほか、府立消防学校の研修や各地域での訓練などがあります。
女性の視点で地域防災を支える
現在、市には学生や主婦、働いている方など11人の女性消防団員が在籍し、男性の団員と違った女性の視点で地域防災を支えています。特に広報活動や応急手当の指導などでは、きめ細かく、やさしさと思いやりに満ちた活動が高い評価を得ています。
- 問合せ先
- 総務課
春の全国火災予防運動
3月1日~7日
3月1日から春の全国火災予防運動が始まります。
年度末が近づくと事業所だけではなく、家庭でも新年度の準備などで慌ただしくなり、警戒がおろそかになりがちです。また、空気が乾燥しやすく燃え広がる危険性が高い時期でもあります。火の使用中はその場を離れない、お出かけ前、おやすみ前には火の元点検を確実に行うなど「ことばを形に 習慣に」しましょう。
消防フェアを開催
春の全国火災予防運動を前に、皆さんに防火意識を高めていただくため、消防フェアを開催します。消防フェアでは、子どもに大人気のレスキュー体験などができます。
中消防署
高度救助隊や消防隊の迫力ある訓練も披露します。
- とき
- 2月24日(土曜日)13時~16時
- ※雨天中止。
- ところ 問合せ先
- 中消防署
西消防署
ロープ渡りや煙避難も体験できます。
- とき
- 2月26日(月曜日)10時~12時
- ※雨天中止。
- ところ
- 市役所本庁舎
- 問合せ先
- 西消防署
住宅用火災警報器
定期的に点検・10年を目安に交換を!
簡単に点検ができます。
アラームが鳴れば正常です。
就寝中に発生した住宅火災で多くの人が亡くなっています。対策として住宅用火災警報器の設置が義務化されましたが、古くなると電池の消耗や部品の劣化で正常に感知しないことも考えられます。
住宅用火災警報器は定期的に点検し、10年を目安に交換しましょう。
- 問合せ先
- 予防広報課
リチウムイオン電池の取扱いに注意
リチウムイオン電池は、スマートフォンやノートパソコンなどに幅広く使われ、これらが原因の火災も発生しています。市内で発火したリチウムイオン電池を調べると「強い衝撃を受けていた」「指定以外の充電器が使われていた」「自分でスマートフォンのバッテリーを交換しようと分解していた」「リコールに気づかず使い続けていた」などの要因がありました。また、発火前に異常を感じていたケースも多く、次のような症状があれば、使用をやめて販売店やメーカーに相談してください。
- バッテリー部分が異常に熱くなる
- 充電中に変な臭いがする
- 使用時間が極端に短くなった など
被害が小さくても通報を
消防局では、リチウムイオン電池に限らず一般消費者が使用する製品で火災に結びつくようなことがあれば、メーカーなどと詳しく調べ再発防止に役立てています。
お使いの製品で「煙や火花が出た」「焦げている」などのトラブルがあれば、たとえ被害が小さくても通報をお願いします。
- 問合せ先
- 予防広報課
みんなの財産、生駒山を守ろう
昨年4月、市内で山火事が発生し約2600平方メートルが焼けました。焼け跡からは、たばこの吸殻が複数見つかっているため、たばこの火の不始末が原因とみています。
消防局では、5月5日まで林野火災特別警戒として、パトロールの強化や山火事に備えた訓練などを行っています。皆さんも、山火事を防止するため、「たばこのポイ捨ては絶対にしない」「指定された場所以外でキャンプやバーベキュー、たき火をしない」など、しっかりとマナーを守りましょう。
また、山から上がる不審な煙を見つけた場合は、迷わずに119番通報をお願いします。早期通報が被害を最小限にします。
- 問合せ先
- 警備課