市政だより 令和元年8月15日号 4面(テキスト版)
台風や大雨に備えて、早めの避難を心がけましょう
昨年の台風期には、市内においてもさまざまな被害が発生しました。
いざというときのために、事前に避難行動をどのように行うか考えておきましょう。
- 問合せ先
- 危機管理室 06(4309)3130、ファクス06(4309)3858
本格的な台風期を迎えるにあたり、大雨や強風への警戒が必要です。局地的な豪雨の発生時には、道路冠水や土砂崩れなどの発生も想定されますので、常に早めの気象情報の収集、避難行動に努めましょう。また、どのような避難行動をとればいいのかを事前に考えておくことも重要です。
避難情報は次のとおり種類があります。
警戒レベル5
- 災害発生情報
- すでに災害が発生している状況であり、命を守るための最善の行動をする。
警戒レベル4
- 避難指示(緊急) 避難勧告
- 避難場所へ避難する。避難場所への立退き避難がかえって命に危険をおよぼしかねないと自ら判断する場合は、近隣の安全な場所への避難や自宅内のより安全な場所へ避難する。
警戒レベル3
- 避難準備・高齢者等避難開始
- 避難に時間のかかる人(高齢者、障害者、乳幼児など)とその支援者は避難する。その他の人は避難の準備をし、自発的に避難する。
警戒レベル2
- 注意報
- ハザードマップなどにより災害リスクや避難場所、避難経路、避難のタイミングなどの再確認、避難情報の把握手段の再確認・注意など、避難に備え自らの避難行動を確認する。
警戒レベル1
- 早期注意情報
- 防災気象情報などの最新情報に注意するなど、災害への心構えを高める。
警戒レベル1・2は気象庁が発表し、警戒レベル3~警戒レベル5は市が発令します。市が発令する避難情報を受けて、各自避難行動を開始することになります。
市から発令する避難情報は、防災行政無線(屋外スピーカー)、エリアメール、市ウェブサイト、テレビ(dボタン)、フェイスブック、ツイッター、広報車、おおさか防災情報メールなどでお知らせします。避難情報が発令されたときは慌てずに、落ち着いて行動しましょう。
なお、防災行政無線(屋外スピーカー)の放送内容が聞き取れなかった場合は、放送から24時間以内であれば「06(4309)3010」に電話をすると放送内容を確認できます。
いざというときのために事前に考えよう
警戒レベル3以上が発令された場合は、避難行動を開始する段階となります。避難には、「立退き避難(避難所やその他の安全な場所への避難)」と「屋内安全確保(自宅などの建物内でより安全な場所への避難)」があります。避難行動をとる場合は、自らがそのときにいる場所、自宅にいる場合は建物の立地条件や構造条件などにより、どの避難行動が適切なのか留意する必要があります。一人ひとり、自分がどの避難行動をとるべきか事前に考えておきましょう。
状況に応じた避難行動を
「立退き避難」をすることでかえって危険が伴うような場合(風が強くて飛ばされそう。飛来物の危険がある。日が沈んで暗く、雨も強くて外出が困難など)は、自宅などの建物内でもより安全な場所に避難(土砂災害の危険性がある地域では、2階以上で山と反対側の部屋に移動するなど)することも考えておきましょう。「立退き避難」だけではなく、「屋内安全確保」も避難行動の一つです。
「『警戒レベル4』避難勧告」で全員避難
市が発令する避難情報は、「『警戒レベル4』避難勧告」で全員が避難行動をとることを基本に、また「『警戒レベル3』避難準備・高齢者等避難開始」で高齢者など避難に時間のかかる人は、避難行動を開始するよう位置づけられています。
「『警戒レベル4』避難指示(緊急)」は、災害が発生する恐れが極めて高い状況などにおいて、緊急的または重ねて避難を促す場合に発令します。また「『警戒レベル5』災害発生情報」は、災害が発生したことを知らせる情報であり、市が災害発生を確認した場合に発令するものです。
「『警戒レベル4』避難勧告」が発令され次第、「『警戒レベル4』避難指示(緊急)」や「『警戒レベル5』災害発生情報」を待つことなく、速やかに避難することが重要です。
なお、災害の状況によっては、「『警戒レベル3』避難準備・高齢者等避難開始」が発令されることなく、「『警戒レベル4』避難勧告」が発令されることもあります。
「警戒レベル相当情報」は参考情報として活用
警戒レベル以外に、警戒レベル相当情報が国土交通省、気象庁、都道府県から発表される場合があります。具体的には、大雨・洪水警報は「警戒レベル3相当」、土砂災害警戒情報は「警戒レベル4相当」として発表されます。
警戒レベル相当情報は、住民が避難する参考情報として活用することとされており、警戒レベル相当情報が発表されたからといってすぐに避難行動の目安となる警戒レベルが発令されるとは限りません。警戒レベル相当情報と警戒レベルはイコールではありませんので、避難行動の開始などは市から発令する「警戒レベル」を目安にしてください。
時間的猶予がないときは屋内安全確保を
屋内安全確保とは、災害時に身に危険が迫ったときに、避難場所など安全な場所まで避難する時間がない場合、少しでも命が助かる可能性が高い避難行動として、その時点にいる建物内において、より安全な部屋などへ移動することをいいます。実際過去に、危険が迫った状況で自宅を出て避難場所へ移動している最中に被害にあったケースが多くあります。慌てず冷静に避難行動をとりましょう。