蚊媒介感染症について
蚊媒介感染症について
蚊媒介感染症とは、病原体を保有する蚊に刺されることによって生じる感染症です。
主な感染症として、デング熱、ジカウイルス感染症などがあります。
デング熱とは?
デングウイルスを持った蚊(日本国内では、ヒトスジシマカ)が、ヒトを刺して感染しますが、ヒトからヒトへ直接感染することはありません。
詳しくは厚生労働省のホームページでご確認ください。
潜伏期間
主な症状
突然の発熱、関節痛、筋肉痛、目の奥の痛み、発疹などが主な症状です。感染しても症状が出ない場合もあります。通常は1週間程度で回復しますが、ごくまれに重症化して出血やショック症状を示すこともあります。
ジカウイルス感染症とは?
ジカウイルス感染症は、ジカウイルスを持った蚊に刺されることによって発症する感染症です。現在、日本国内で渡航歴のない人からのジカウイルス感染症の感染は報告されていませんが、中南米を中心に、ジカウイルス感染症が多数報告されています。
詳しくは厚生労働省のホームページでご確認ください。
潜伏期間
主な症状
軽度の発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感、頭痛などが主な症状です。感染しても症状がないか、症状が軽いため気づきにくいこともあります。
ジカウイルスは母体から胎児への感染を起こすことがあり(先天性ジカウイルス感染症)、小頭症などの先天性障害を起こす可能性があるといわれています。
治療方法(デング熱・ジカウイルス感染症)
特別な治療方法はなく、対症療法が主体となります。
蚊に刺されてから2~15日程度で症状が出た時は、早めに医療機関を受診しましょう。
予防するためには
予防するには、蚊に刺されないように以下のことに注意しましょう。
・蚊の発生しやすい木陰やヤブなどで活動する場合は、長袖や長ズボンなどを着用し、素足やサンダルも避けましょう
・虫よけ剤などを必要に応じて使用しましょう(説明書の注意書きを十分に確認し使用しましょう)
・網戸などで屋内への蚊の侵入を防ぎましょう
・住宅周辺の幼虫発生源となる「不要な水たまり」をつくらないようにしましょう
今後、蚊媒介感染症が流行している地域に渡航される予定の方々は、渡航先の発生状況(詳しくは厚生労働省検疫所FORTH)を確認し、現地において蚊に刺されないよう対策を十分に行いましょう。
蚊の発生防止については東大阪市保健所環境薬務課のホームページでご確認ください。