麻しん(はしか)
麻しん(はしか)の感染事例が報告されています!
新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類感染症に移行したことに伴い、人の往来が増えることで海外からの輸入例や国内における感染伝播事例が増加することが懸念されます。
麻しんは非常に感染力が強く、免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症すると言われています。
麻しん(はしか)の疑いがある場合は、医療機関に事前に電話で麻しんに感染しているおそれがあることなどを伝え、
受診の仕方を確認してから受診してください。
麻しん(はしか)とは
免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します。一度感染して発症すると、一生免疫が持続するといわれています。
感染経路 | 空気感染、飛沫感染(咳、くしゃみ)、接触感染 |
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潜伏期間 | 約10日から12日(最大3週間) |
症状 | 【カタル期】 38℃前後の発熱や咳・鼻水・くしゃみなどの風邪のような症状 熱が一時的に下がる頃、頬粘膜に白色小斑点(コプリック斑)が出現
【発疹期】 一時的に下がった熱が再び高くなり(39、5℃以上)、特有の発疹が顔から全身に広がる 【回復期】 発疹出現後3から4日間続いた発熱が下がり、全身状態が改善する
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治療方法 | 対症療法 |
予防方法 | 予防接種 |
麻しんを疑ったときは
発熱、せき、発疹など、麻しんを疑う症状が出た場合には、学校や仕事を休み、早めに医療機関を受診してください。受診の前に麻しんの疑いがあることを電話等で伝え、受診の方法を確認してから受診してください。麻しん患者と接触していた場合や海外渡航歴がある場合には、そのことも伝えてください。過去に予防接種を受けたことのある方は、発疹等の典型的な症状が出現しないことがありますので、症状だけで判断せずに医療機関等にご相談ください。
麻しんの予防のために予防接種を受けましょう
麻しんは感染力が強く、空気感染をしますので手洗い、マスクのみで予防はできません。予防接種(麻しん風しん混合ワクチン)が有効な予防法です。1回のみでは十分な免疫がつかなかったり、免疫が持続しないことがありますので2回の接種が必要です。
定期予防接種の対象期間は、1歳以上2歳未満と小学校就学前1年間です。
定期予防接種対象者で、まだ予防接種が済んでいない方は、早めに接種するようにしてください。
詳しくは、予防接種と受けられる年齢のページをご覧ください。
生まれた年 | 麻しんの予防接種状況 |
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昭和47(1972)年9月30日以前 | 定期接種はありませんでした。自然感染で麻しんに感染し、すでに 免疫を持っている方が多い世代です。 |
昭和47(1972)年10月1日から 平成2(1990)年4月1日 | 幼児期に1回のみ接種 |
平成2(1990)年4月2日から | 2回接種 |
予防接種歴や罹患歴が不明な場合は、免疫(抗体)を持っているかどうか医療機関において検査ができます(有料)。検査を受ける際は、事前に医療機関に確認してください。
医療機関の皆さんへ
麻しんは感染症法に基づき、全数の届出をすることが義務づけられています。麻しんと診断(疑いを含む)した医師は、直ちに保健所へ発生届を提出してください。発生届を受理後、発生状況の確認や2次感染予防の対応を行うため、医療機関および患者さんにご連絡をさせていただきます。
また、併せて検体の提出をお願いいたします。詳細につきましては、下記にあります「麻しん発生に伴う対応について」をご参照ください。
麻しん発生に伴う対応について