動物愛護管理法が改正されました
令和1年6月、動物の愛護及び管理に関する法律の改正法が成立し、令和4年6月1日に施行されました。
ペットの飼い主さんに関する主な変更点について、ご紹介します。

1.動物の所有者等が遵守すべき責務規定を明確化(法第7条関係)

2.動物の適正飼養のための規制の強化

犬及び猫の繁殖防止の義務化(法第37条関係)
適正飼養が困難な場合等において、これまで努力義務だった繁殖制限措置が、義務化されました。

動物虐待に対する罰則の引き上げ(法第44条関係)
動物虐待、遺棄に対する罰則が引き上げられました。
罰則の種類 | 現行 | 改正後 |
---|---|---|
殺傷 | 懲役2年以下または 罰金200万円以下 | 懲役5年以下または 罰金500万円以下 |
虐待・遺棄 | 罰金100万円以下 | 懲役1年以下または 罰金100万円以下 |

3.マイクロチップの装着・登録など
主な変更点
- 犬猫の飼い主は、マイクロチップの装着に努めなければなりません。
- 犬猫の飼い主は、犬猫にマイクロチップを装着した場合、指定登録機関へ登録をしなければなりません。
- マイクロチップが装着・登録された犬猫を譲り受けた場合や、転居等で登録情報に変更が生じた場合は、指定登録機関へ変更の届出が必要になります。
(参考)マイクロチップとは
- マイクロチップは、直径2mm、長さ約8から12mmの円筒形の電子標識器具で、内部はIC、コンデンサ、電極コイルからなり、外側は生体適合ガラス等で覆われています。
- それぞれのチップには、世界で唯一の15桁の数字(番号)が記録されており、この番号を専用のリーダー(読取器)で読み取ることができます。
- 動物の安全で確実な個体識別(身元証明)の方法として、ヨーロッパやアメリカをはじめ、世界中で広く使われています。
- わが国でも、近年犬や猫などのペットを中心として利用者が急増しています。
マイクロチップ義務化については、以下のページもご覧ください。
狂犬病予防法の特例制度による登録方法の追加(別ウインドウで開く)