消防資機材の紹介
各種防護服
防火服
- 耐火・遮熱・防水透湿性能があり、作業(運動)性を重視している。
- 上衣、ズボン、ヘルメット、靴、手袋で約8kg、空気呼吸器(背負っているボンベ)が約10kg、他の個人装備を含めると約20kg以上の重量になる。
耐熱服
- 火災の輻射熱防護を目的とし、防火服では耐えられない高熱環境のもとで着用する特殊防火服
- 表面にアルミニウムを使用し、防火服と比較すると防熱性が格段に向上している。
- 有効使用温度は一般に650℃~850℃で、重量は10kgある。
- 有毒ガスや高温の空気を吸わないように、中の隊員は空気呼吸器を着装している。
放射能防護消火服
- 放射能による被ばくや汚染の防止を目的とし、放射性物質関係の火災時に着装する。
- 鉛製のパンツやベストも着用して放射線から身体を保護している
- 放射性物質や有毒ガスなどを吸わないように、中の隊員は空気呼吸器を着装している。
陽圧式化学防護服
- 有害な環境から人命を守る世界最高水準の化学防護服
- 約450種の有毒液体・有毒ガスから隊員を守る。
- 防護服内を周囲より高い気圧にして有毒ガスの進入を防いでいる。
- 原因物質に直接接触する可能性がある環境下で使用する。
- 隊員は空気呼吸器を着装したうえで防護服を着ている。
非陽圧式化学防護服
- 人体に有害な化学物質、化学薬品などの防護対策に適した防護服
- ほとんどの有機化学物質、高濃度無機化学物質に対して高いバリア性がある。
- 有機化学物質に耐性をもつ製品の中では最も軽い
- 原因物質の直接的な危険は少ないが、潜在的な危険がある区域で使用する。
高度救助資機材
画像探索機1型(オリンパスIV8675L1-SV90)
倒壊家屋や瓦礫の隙間からファイバースコープを挿入し、内部の様子を確認します。画像のみならず、温度・ガス測定、集音、空気の送り込みができます。
画像探索機2型(PRO-CAM PC-780S)
伸縮棒(最長4.2m)に取り付けられた高性能カメラを狭い場所へ挿入し、内部の状況を把握します。また水中でも使用することができます。
地中音響探知機(DELSAR)
倒壊家屋や瓦礫などにいる要救助者の声や動きの音響を探査します。
熱画像直視装置(Bullard)
目視できない濃煙の中でも熱のみを映し出すもので、火災現場での要救助者の検索に有効である他、残火処理にも使用します。
夜間用暗視装置(MUM-14)
わずかな光を増幅し、暗闇の中の物体を鮮明に映し出します。
地震警報器(FREQL システムアンドリサーチ)
地震の発生を感知し、警報を鳴らします。余震の発生が予想される災害現場に設置し、警報が鳴ると活動隊員は一旦退避します。
電磁波探査装置(SIRIUS Compact Version 2010)
倒壊家屋や瓦礫などにいる要救助者の動き、呼吸及び心拍を電磁波により検出し、位置を特定することができます。
二酸化炭素探査装置(ボーカメCO2)
ガスセンサーが人の呼気中に含まれる炭酸ガスを検知し、要救助者の存在を判別することができます。また、先端のマイクを通し、内部の要救助者と会話が可能です。
水中探査装置(HUMMINBIRD)
超音波のスキャニングにより広範囲(水深20m、両側150度の範囲)で探索が可能で、水中が濁っていたり、地形が複雑な場所での検索活動に有効です。
他の特徴的な資機材
マンホール救助器具(アリゾナボーテックス)
主に低所から要救助者を引き揚げる際に使用し、上部に滑車を取り付けることができます。
ポータブルCAFS武蔵
可搬式のCAFS(Compressed Air Foam System 圧縮空気泡)で、泡の作用により、少ない水量で効果的な消火活動を行うことができます。
救命索発射銃(レスキューMAX)
往来ができない対岸など離れた場所へロープを受け渡すため、圧縮空気の力によって、救命索のつながった弾体を飛ばします。
救助用切断器具(ダイヤモンドチェーンソー)
災害現場でコンクリート、ブロック、天然石等を切断するときに使用します。
BC災害用検地セット
B(Biological 生物)、C(Chemical 化学物質)に関する特殊災害が発生した際、各種検知器等を少人数で搬送し、また取り扱いやすいよう本市消防局が考えたものです。
お問い合わせ
電話: 072(966)9664