市政だより 平成25年3月15日号 1面(テキスト版)
- 人口 507,312人 世帯数 218,818世帯【平成25年2月1日現在】
- 発行 東大阪市市長公室広報広聴室広報課 〒577-8521 東大阪市荒本北1丁目1番1号
- 毎月2回 1日・15日発行
- ウェブサイト http://www.city.higashiosaka.lg.jp/
- 市公式フェイスブック https://www.facebook.com/higashiosaka.city
「活力ある東大阪の創造」を力強く推進
未来を見据えた責任あるまちづくり
平成25年第1回定例会の開会にあたり、野田市長が市政運営方針を表明しました。
あらましは次のとおりです。全文は、市ウェブサイトに掲載しています。
- 問合せ先
- 企画室 06(4309)3101、ファクス06(4309)3826
平成25年度 市政運営方針
市長 野田 義和
平成19年に市民の皆さんから市政運営を託され、早や6年目を迎えました。この間、市政マニフェストを柱として、市政推進に全身全霊で取り組んできました。
本年は、第2期市政マニフェストの達成に向けた施策をさらにスピードアップし、「活力ある東大阪の創造」を着実かつ力強く進める年と位置づけ、決意も新たに各般の施策に取り組んでいきます。
市政運営に対する基本的な三つの視点
政治、経済、社会の転換期にあって、国民の意識や価値観がますます多様化する中、本市では、市民との協働による活力ある地域社会の形成と、将来にわたって持続可能なまちづくりを進め、「わがまち・東大阪市」を次世代へとしっかり引き継いでいかなければなりません。このような点に立って、平成25年度の市政運営に対する基本的な視点を三点申し述べます。
わがまちへの誇り
昨年、本市出身の京都大学iPS細胞研究所所長で教授の山中伸弥氏がノーベル生理学・医学賞を受賞されました。国民的作家・司馬遼太郎氏、若き囲碁界のエース・井山裕太氏とともに、わが国のみならず世界で光り輝く知性、才能の原点や拠点が本市にありましたことは、東大阪市にとっての大きな名誉であり、誇りです。これには、前例や慣習にとらわれず自由闊達に発想、議論する精神や物事を根本から見つめようとする姿勢など、本市や市民の間に息づく風土、伝統がいささかなりとも影響したのではないかと思っています。
同時に、これはモノづくりのまちにも共通する精神であると考えています。モノづくりとは、「何もないところ」から「かたちのあるもの」を生み出すことで、きわめて創造的な行為であり、独創的な精神の結晶です。その創造性を本市のアイデンティティとして、また、市民すべてにとっての誇りとしながら、東大阪市のより一層の発展のため、取り組んでいきます。すべての市民が、わがまちを心から誇りに思えるまちづくりを行っていきます。
地方分権の推進
中核市へ移行し、まもなく8年が経過しようとしています。地方分権の推進を、本市の特色をいかしたまちづくりの絶好の機会ととらえ、市民福祉の一層の向上を図っていきます。
本市は、鉄道路線や高速道路網などの整備により、人・モノの往来が活発に行えるようになったとともに、製造業が集積するモノづくりのまちとして日本経済を根底から支える重要な位置を占めていると考えます。こうした「関西の中核的・中心的な都市」としての位置と役割を認識し、事務権限を都市経営のツールとして積極的に活用しながらまちづくりを進めていきます。
また、将来にわたり持続して良質な行政サービスを提供していくためには、職員の能力・資質の向上が今まで以上に求められます。とりわけ、私のトップマネジメントのもと、各部局における政策推進の責任者である部局長の責任と組織目標の明確化を図るため、「部局長マネジメント方針」を作成し公表していきます。
将来をしっかりと見据えた責任あるまちづくり
本市は、高度経済成長期や三市合併時に多くの公共施設を整備しており、老朽化が進む施設の改修・建替えなどが喫緊の課題となっています。こうしたことから、「(仮称)公共施設マネジメント推進基本方針」を策定し、市民の皆さんが将来にわたって安全かつ安心してサービスを受けられるよう取り組んでいきます。また、将来的な社会情勢や市民ニーズの変化にも対応できるよう、施設のあり方や民間活力の積極的な活用について検討を進め、効率的、効果的な実施を図っていきます。
公共施設について、安全安心かつ質の高いサービスを提供することは、厳しい財政状況の中にあっても早急に対応しなければならない課題です。公共施設マネジメントの考え方をもとに、本年第2回定例会に所要の予算を提案していきます。
今回の予算編成では、厳しい財政状況の中、市民生活の安全安心、そして東大阪市の未来にとって欠かすことのできない施策に財源を集中させ、編成しました。今後の行財政運営においては、非常に厳しい環境が見込まれますが、懸案を先送りするのではなく、「着眼大局着手小局」の理念のもと、将来世代への責任としてしっかりと取り組んでいきます。
これらの行政需要に対しては、中長期的な視点に立って、行財政改革の一層の推進などにより財源確保を図りながら、持続可能な行財政運営を行っていきます。行財政改革の柱である「新集中改革プラン」の取組みを加速するとともに、新たな取組みも積極的に追加し、さらなる行財政改革に取り組んでいきます。
※6・7面へ続く。
東大阪市版 地域分権を考えるシンポジウム
あなたの愛がまちを育む
近年、市全体を対象にした施策では行き届かない地域固有の課題解決や、地域をより暮らしやすくし、地域に愛着や誇りをもてるようにしていく事業を地域ごとに独自に決定できる仕組みの整備が求められています。これを地域分権といいます。
本市においても、独自の地域分権制度を確立しようと昨年4月に協働のまちづくり部を設置し、調査研究を実施してきました。
その研究結果を市民の皆さんと共有するために研究成果発表会を開催します。同時に、地域でまちづくり活動をされている方と今後のまちづくりのあり方を考えるため、パネルディスカッションも開催します。ぜひ、お越しください。
- とき
- 3月24日(日曜日)午後1時30分から(開場は午後1時)
- ところ
- 夢広場(布施駅前)
- 定員
- 165人(当日先着順)
- 内容
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- 調査結果の紹介と発題「『東大阪市版地域分権に関する調査研究』の成果から」大阪商業大学教授の初谷勇さん
- パネルディスカッション「市民とともに歩むまちづくり 地域アイデンティティの創造」野田市長、松浦隆さん(東大阪市自治協議会会長)、中島冨美恵さん(はすの広場企画運営委員会監査)、岡本定雄さん(社団法人瓢箪山地域まちづくり協議会副理事長)、川中知子さん(今米緑地保全会代表)、安川昭雄さん(東大阪ブランド推進機構理事長)
※手話通訳あり。
- 問合せ先
- 市民協働室 06(4309)3319、ファクス06(4309)3812