高病原性鳥インフルエンザについて
鳥類のインフルエンザのうち、ウイルスの感染を受けた鳥類が死亡し、全身症状などの特に強い病原性を示すものを高病原性鳥インフルエンザと呼びます。鶏、七面鳥、うずら等が感染すると、全身症状をおこし、神経症状(首曲がり、元気消失等)、呼吸器症状、消化器症状(下痢、食欲減退等)等が現れ、鳥類が大量に死亡することもまれではありません。
鳥インフルエンザ発生時における鶏肉等の安全性について(別ウインドウで開く)

原因と感染経路
ヒトへの感染は、感染した鳥の粉末状のフンを吸い込むなど、大量のウイルスを吸い込んだ場合に、ごくまれに起こるといわれ、国外で事例が報告されていますが、国内では確認されていません。

症状と経過
通常のインフルエンザに似た高熱、咳などの他、さらに重症の肺炎や多臓器不全を伴い重症化して死に至る場合もあります。

予防対策のポイント
鳥インフルエンザが発生している地域では、鳥との濃厚な接触を避けるようにしましょう。死んだ鳥や、鳥の排泄物にも触れないようにしてください。また、鳥や動物に触れた後は流水と石鹸で手洗いをします。手指にすり込むタイプのアルコール製剤も有効です。
感染が疑われた時点で、感染防止の措置が行われることから、感染した鶏の肉や卵が市場に出回ることはありません。また、食品安全委員会は鶏の肉や卵を食べることによって人に感染することはないという見解を示していますが、通常の加熱処理で安易に死滅するので、過熱すればさらに安全としています。