鳥インフルエンザ発生時における鶏肉等の安全性
日本国内において、鳥インフルエンザに感染した鳥が確認されました。
ここでは、鳥インフルエンザ発生時における鶏肉等の安全性について、ご説明します。

鳥インフルエンザウイルス汚染鶏肉等の流通はありません
鳥インフルエンザの感染が疑われた農場の鶏は、感染拡大を防止するために出荷停止措置がとられ、感染確認後は全数が速やかに殺処分されます。そのため、鳥インフルエンザに感染した鶏肉が市場に流通することはありません。
また、生きた鶏を鶏肉へと処理する際、鳥インフルエンザに限らず、何らかの病気にかかっているなどの異常が確認された鶏は法律により食用として流通することが禁止されており、行政による確認が行われています。
このように、鶏肉や鶏卵は安全なものしか市場に流通しない体制が整えられています。

食事を原因とする鳥インフルエンザへの感染報告はありません
日本国内において、鳥インフルエンザウイルスに感染した鶏肉や鶏卵は市場に流通しないので、食事を原因とする鳥インフルエンザへの感染報告はありません。
諸外国においても鳥インフルエンザはたびたび発生してきましたが、鳥インフルエンザウイルスに汚染された鶏肉や鶏卵を食べたことによって、ヒトが鳥インフルエンザウイルスに感染したという事例は報告されていません。

食事による感染が起こらない理由
食品安全委員会によると、鳥インフルエンザウイルスに感染した鶏肉や鶏卵を誤って食べてしまったとしても、以下の理由から鳥インフルエンザウイルスに感染する可能性はない、とされています。
理由1 鳥インフルエンザウイルスはヒトの細胞内に侵入する能力を持っておらず、
ヒトへの感染能力が低いため
理由2 鳥インフルエンザウイルスは酸に弱く、胃液によりヒトへの感染力を失うため
なお、世界保健機関(WHO)は鳥インフルエンザ流行地においては、鳥類との接触を避けるだけでなく、万一のケースに備え、鶏肉等の生食は控えるよう勧告しております。

鶏肉の生食による食中毒
生の鶏肉には、食中毒菌であるカンピロバクターやサルモネラ菌に汚染されていることがあります。これら食中毒菌は鳥インフルエンザウイルスとは異なり、非常に強い感染力を持つため、生の鶏肉を食べたことによる食中毒事例が全国で相次いで発生しています。
食中毒予防の観点からの鶏肉の生食は避けていただくようにお願いします。

鳥インフルエンザに関するその他の情報
鳥インフルエンザの詳細については、こちらをご覧ください。