市政だより 令和8年10月号 1・2・3・4面(テキスト版)
わたしたちのまち、わたしたちの舞台
特集 第2回東大阪市オリジナル市民ミュージカル
『100 - ONE hundred 2026』
Topic
令和7年度決算まとまる〈5面〉
育休からの職場復帰を支援 育児休業明け入園予約制度〈6面〉
記念イベントもたくさん マスターズ花園2026開催〈10面〉
市政だよりのタイトルには、東大阪フォントを使用しています。東大阪フォントは、企業同士のつながりや東大阪で生まれる部品がつながることでさまざまな製品となり、世界をつなげていることをイメージした、オリジナルのフォントです。
わたしたちのまち、わたしたちの舞台
プロのアーティストが立つ本格的な舞台に、市民が立つ。
そんな夢を実現するために生まれたのが東大阪市オリジナル市民ミュージカル『100 - ONE hundred』です。
公募で集まった44人の出演者が、東大阪市を舞台にしたオリジナルの物語を創り上げます。
100年の時を超えて、人と人、夢と未来をつなぐ物語は、東大阪の歩みを振り返りながら、これからのまちの未来を見つめる物語でもあります。その主人公は、舞台に立つ出演者だけではありません。
東大阪で暮らし、生きる私たち一人ひとりです。11月28日(土曜日)・11月29日(日曜日)に、第2回公演の幕が上がります。
- 問合せ先
-
- 文化創造館 06(4307)5772、ファクス 06(4307)5778
- 文化のまち推進課 06(4309)3155、ファクス 06(4309)3823
『100 - ONE hundred 2026』あらすじ
東大阪の大学に通う東城充は、100年続くまち工場の社長で父の兼彦と喧嘩が絶えない。
充には映画監督になりたいという夢があるが、工場を継がなくてはいけないのか、という葛藤を克服できず、継いで欲しいとは決して言わない父とのコミュニケーションをうまく取れずにいる。
そんなある日、充は生駒トンネルに出現した電車に乗り込み100年前にタイムスリップしてしまう。
そこで充は、かつて東大阪に存在し「東洋のハリウッド」と呼ばれた映画撮影所の看板女優の高宮麗や、実家のまち工場創業者で曽祖父の東城彦一に出会う……。
東大阪の名所・旧跡を舞台に、人々の絆、それぞれの夢、そして愛の物語が時空を超えて壮大なスケールで展開する、オリジナル・ミュージカル・ファンタジー。
令和5年に開催された第1回市民ミュージカルは、多くの観客を魅了し、1160人が来場する大盛況となりました。今回の公演では、前回よりも物語や演出にさらに磨きをかけ、1日公演から2日公演へと規模も拡大。高まる期待の中、出演者たちはより心に響く舞台を届けようと稽古に励んでいます。
豪華制作陣が語る、市民ミュージカルの魅力
テレビドラマ「おっさんずラブ」や来年後期のNHK連続テレビ小説「なぎさの進化論」を手掛けることが発表された脚本家の徳尾浩司さんをはじめ、第一線で活躍する制作陣が再集結。音楽を担当する宮川彬良さんと演出を務める阪本洋三さんに、作品に込めた思いや見どころを聞きました。
作曲家:宮川 彬良さん
『マツケンサンバⅡ』や、連続テレビ小説『ひよっこ』の音楽、NHK『クインテット』の音楽および出演で知られる。
人の手で作り上げた舞台は“生の芸術”
東大阪の皆さんが見てこそ完成する
― 前回の感想と、今回の意気込みを聞かせてください。
前回、期待していた以上に面白かったんですよ。お客様からも非常に好評で、脚本も曲も面白かったんですよね。初演は何をやっても新鮮で、出演者の皆さんの楽しんでいる姿がお客様にも伝わりました。そういった面では再演って、かえって難しいんですよね。どうしても前回と比べるでしょう。
今回は、僕が作品に込めた想いを、出演者の皆さんに前回よりも理解してもらいながら作っています。その点は、パワーアップした舞台になると思います。
― 曲はどのように作りましたか?
前回の公演の前に東大阪へ来て記者会見をしたんです。その時は最初の曲を作る前で、「どんな曲が合うんだろう」と考えていたら、とてもファンキーなメロディーが浮かびました。曲作りというのは予知能力みたいな感覚なんですよね。結果的に皆さんがその曲を気に入ってくれて、「これでよかったんだな」と確信しました。ひょっとすると、そのリズム感やノリが東大阪らしさだったのかもしれません。
― お気に入りの曲はありますか?
100年前の世界で主人公の充とヒロインの麗が出会う場面の『100年後って』という曲ですね。100年後の未来が「令和」だと知って、麗が「私と同じ名前だ」と言うシーンがあるんですよ。台本にはっきりとは書かれていなかったんだけど、令和をすごく気に入るというように膨らませました。自分でもとても気に入っています。
― 見に来る方や市民へ伝えたいことはありますか?
この舞台を見て、「手作りにしかできないものがある」と感じていただきたいですね。
AIやテクノロジーがどれだけ発達しても、人が集まって一つひとつ手で作り上げる舞台には代えられない価値があります。舞台は本当に生の芸術です。
この作品では、東大阪の100年前と今を描いています。皆さんに見てもらわなければ完成しません。他の誰が見るよりも、東大阪の皆さんが見ることに価値があります。ぜひ文化創造館にお越しください。
演出家:阪本 洋三さん
代表作はブロードウェーのクリエーターたちと作ったミュージカル『Harlem Symphony』など。芸術教育学博士。
魅力は、さまざまな人が楽しんで演じるエネルギー
100年をつなぐ物語が、東大阪の未来を考えるきっかけに
― 市民ミュージカルが始まったきっかけを知りたいです。
文化創造館の建設が計画されていた段階から関わる中で、「東大阪の人たちが自分たちのまちの物語をつくる舞台を」と考えたことが市民ミュージカルの始まりです。
当初は演劇を考えていましたが、文化創造館ができあがってみると、音の響きがとても素晴らしく、音楽も生かせるミュージカルの方が合うのではないかという話になりました。
― 前回の感想と、今回の変化を聞かせてください。
前回は、宮川さんのインパクトがある音楽と、徳尾さんの突飛な発想の脚本、それから市民の皆さんのものすごいやる気がうまく結びつき、予想以上の反響がありました。私がこれまで見てきた各地の市民演劇や市民ミュージカルのレベルを凌いでくれたんじゃないかな。
今回は、物語の背景や登場人物の心情をより丁寧に描いています。また、映画撮影所や東大阪の風景をよりリアルに表現できるよう、前回できなかった大道具づくりも、手探りで美術担当の方と進めているところです。
― 市民ミュージカルならではの魅力を教えてください。
市民ミュージカルは「やってみたい」「挑戦したい」「楽しい」という気持ちが集まる場所なんです。
仕事を終えてから稽古に来る人、子育てをしながら参加する人、初めて舞台に立つ人。さまざまな人生を抱えた人たちが集まっていっしょに作品をつくる。その面白さとエネルギーが魅力です。一生懸命に楽しんでいるところから出てくるエネルギーが発揮できれば、市民ミュージカルの良さが垣間見れるのかなと思いますね。
― 市民へのメッセージをお願いします。
まち工場やラグビー場、昔あった映画撮影所が出てくるなかで、この100年の私たちはどんな風に生きてきて、これからどんな風に生きていったらいいんだろうっていう、コミュニティを考えるきっかけになったらいいなと思います。
自分たちのまちは、自分たちでつくることができる。その能動性を市民ミュージカルから感じ取っていただいて、東大阪にいてよかったよねって思えるようなまちづくりの一環になれば、とてもうれしいです。
東大阪の物語 市民一人ひとりが主役
出演者は、演技経験の有無や年齢、職業を問わず公募で集まった市民たち。
平日の夜や休日に稽古を重ねながら、一つの舞台を創り上げます。
多くの市民の思いと挑戦が詰まった市民ミュージカル。
その舞台裏に迫ります。
- 令和5年11月 前回公演終演
- 令和7年5月~10月 ワークショップ
- 令和8年1月 公募開始
- 令和8年4月 出演者決定
- 令和8年5月 稽古開始
公演まで60回の稽古を予定 - 令和8年11月 公演開演
市民のアイデアを作品に!
昨年、市民と制作陣で脚本について意見交換するためのワークショップを実施しました。33人が集まり、脚本家・徳尾浩司さん、演出家・阪本洋三さんとともに、セリフや物語の展開を検討し、市民の手で作品をブラッシュアップしています。
100年前と今をつなぐのは、カレーライス?!
「100年前と今をつなぐもの」としてワークショップで提案されたのが「カレーライス」。時代を超えて親しまれる食べ物として、作品に取り入れられました。
出演者の声
小学5年生
いろんな年齢の人と一緒に練習できるのが楽しいです。私はダンスが好きで、普段はヒップホップを習っているんですけど、バレエの動きを教えてもらったりしました。みんな積極的に話しかけてくれるのでうれしいです。友達も増えました!
少女歌劇団として踊るシーンがあるんですけど、動きをきれいに見せられるようにがんばっています。周りの人を見ていると姿勢がすごくきれいなんです。私も普段から姿勢を意識するようになりました。
見て後悔しないので、ぜひ来てください!
会社員
私は、主人公の父親でまち工場の社長役を演じています。普段は会社員なんですけど、まち工場の経営者の人たちから後継者不足や人手不足、資材高騰などの悩みを聞くことが度々ありました。物語はフィクションですが、決して絵空事ではないです。まち工場の人たちの悩みや、その先にある希望を表現できるよう稽古を重ねています。
主役やセリフの多い役に目が行きがちですが、名前のない役の人たちが一緒になってつくり出す迫力やエネルギーがこの作品の大きな見どころです。会場で一緒に楽しんでもらえたらうれしいです!
青少年のための公開リハーサル
- とき
- 11月27日(金曜日)18時10分~21時予定
- ※受付は17時45分から。
- ところ
- 文化創造館Dream House大ホール
- 対象
- 小学生・中学生
- ※小学生は保護者要同伴。
- 定員
- 100人(申込先着順)
- 申込方法・申込み先など
- 10月2日(金曜日)から文化創造館ウェブサイトで
- ※1申込み5人まで。
- 問合せ先
- 文化創造館 06(4307)5772、ファクス 06(4307)5778(9時~20時)
- そのほかの文化創造館の催しは、23面に掲載。
チケット情報
- とき
- 11月28日(土曜日)15時開演・11月29日(日曜日)13時開演
- ところ
- 文化創造館Dream House大ホール
- 料金
-
- 一般=S席3500円・A席2500円・高校生以下1200円
- 車いす席・介助者席=一般2000円・高校生以下500円
- ※未就学児入場不可。1歳以上の就学前幼児の託児あり(定員10人。11月14日(土曜日)までに要申込み)。
- 申込方法・申込み先など
- 申込専用ウェブサイトで(窓口、電話も可)
- 問合せ先
-
- チケット販売について=文化創造館チケットセンター 0570(08)1515(10時~18時)
- 託児の申込みなど公演について=文化創造館 06(4307)5772、ファクス 06(4307)5778
