蚊媒介感染症について
蚊媒介感染症とは、病原体を保有する蚊に刺されることで発生する感染症です。蚊媒介感染症にはウイルス疾患であるデング熱・日本脳炎・ウエストナイル熱、原虫疾患であるマラリアなどがあります。これらの感染症は主に熱帯・亜熱帯地域で発生しています。
日本においては、日本脳炎以外の蚊媒介感染症は海外で感染したことによる輸入感染症としてみられましたが、2014年に国内感染例としてデング熱が報告されました。

デング熱
ネッタイシマカ・ヒトスジシマカなどの蚊によって媒介される感染症です。デング熱を媒介する蚊が生息する地域は熱帯・亜熱帯を中心に100か国以上あり、全世界では約1億人がデング熱を発症していると推定されています。

原因と感染経路
病原体はデングウイルスです。デングウイルスを持っている蚊に刺されることで感染します。日本ではネッタイシマカの生息は確認されていません。国内感染はヒトスジシマカによる媒介によって感染する恐れがあります。
デング熱はヒトからヒトへ直接感染することはありません。

症状と経過
デングウイルスを持った蚊に刺されてから2日から15日の潜伏期間の後、突然の高熱(38℃から40℃)・頭痛・眼窩痛・筋肉痛・関節痛を呈し、発症後3から4日後に発疹が出現します。
症状は1週間程度で回復しますが、ごくまれに重症化し出血症状やショック症状を呈するデング出血熱を起こすことがあります。

治療方法
特別な治療方法はなく、補液や解熱鎮痛剤の投与などの対症療法になります。

予防対策のポイント
予防には、蚊に刺されないよう工夫することが重要です
・蚊の発生しやすい木陰やヤブなどで活動する場合は、長袖や長ズボンなどを着用し、素足やサンダルも避けましょう
・虫よけ剤などを必要に応じて使用しましょう(説明書の注意書きを十分に確認し使用しましょう)
・網戸などで屋内への蚊の侵入を防ぎましょう
・住宅周辺の幼虫発生源となる「不要な水たまり」をつくらないようにしましょう
・今後、蚊媒介感染症が流行している地域に渡航される場合は、渡航先の発生状況等確認して渡航先で蚊に刺されないよう注意しましょう

蚊媒介感染症に係るサーベイランス(調査)について
デング熱などの蚊媒介感染症の流行を未然に防止するため、フラビウイルス属による感染症(ウエストナイル熱、ジカウイルス感染症、デング熱、日本脳炎など)を媒介する可能性のある蚊について、実態調査及びウイルス保有調査を実施しています。詳しくは各実施年度ごとの捕集結果をご覧ください。(令和2年度についてはウイルス検査を実施しておりません)
実施年度ごとの捕集結果 | ウイルス検査の結果 |
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令和6年度調査結果(PDF形式、38.92KB)(別ウインドウで開く) | すべて陰性 |
令和5年度調査結果(PDF形式、36.08KB)(別ウインドウで開く) | すべて陰性 |
令和4年度調査結果(PDF形式、65.59KB)(別ウインドウで開く) | すべて陰性 |
令和3年度調査結果(別ウインドウで開く)(PDF) | すべて陰性 |
令和2年度調査結果(生息調査のみ)(別ウインドウで開く)(PDF) | - |
令和元年度調査結果(別ウインドウで開く)(PDF) | すべて陰性 |
平成30年度調査結果(別ウインドウで開く)(PDF) | すべて陰性 |
平成29年度調査結果(別ウインドウで開く)(PDF) | すべて陰性 |
平成28年度調査結果(別ウインドウで開く)(PDF) | すべて陰性 |
平成27年度調査結果(別ウインドウで開く)(PDF) | すべて陰性 |
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