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市政だより 平成24年8月1日号 1面(テキスト版)

[2012年8月1日]

ID:8853

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すてき 人

学べる幸せ伝えたい

幾多の苦難を乗り越えた「しきじのみっちゃん」

「みっちゃん」こと北本ミツ子さん(89歳)は、貧しさのため小さいころから働かなければならず、学校に通うことができませんでした。しかし、50歳を過ぎてから文字の読み書きを習い始め、今も意欲的に取り組んでいます。

文字が書けなかったために家族を亡くしたみっちゃんが、文字を学ぶことの大切さと楽しさを知った半生を描いた絵本「しきじのみっちゃん」がこのほど発行されました。

学校に通えることが当たり前でなかった時代の背景や戦争がもたらしたものの重大さをいっしょに考えましょう。

「しきじのみっちゃん」制作実行委員の小畑さん談

北本さんは、常に感謝の気持ちをもっている人です。苦労を乗り越えたからこその毅然とした姿勢の一方、とてもユーモラス。誰からも愛される方ですよ。

みっちゃん談

小畑さんとは、本当の親子のように思っています。


みっちゃんは、どんなときでも前向きで一生懸命。その人柄は周りを明るい気分にさせてくれます。

貧しくて学校に通うことができませんでしたが、働きながら懸命に子守りや親の手伝いをしました。

文字の読み書きができなかったため病院での受診の仕方がわからず、子どもの命が奪われた辛い経験があります。夫が出征していたときのことでした。

戦争が終わって3年が過ぎ、やっと夫がシベリアから戻ってきました。静かに2人の生活が始まります。

働いても働いても暮らしは楽になりません。それでもみっちゃんは「人に借りることはいや。意地でも自分たちの力で生活していこう」と踏ん張りました。

みっちゃんのように学校へ行けなかった人のために、「識字学級」ができました。

50歳を過ぎてからの勉強はなかなか身につかず、また働きながらの勉強だったので、とても苦労しました。誘いに来てくれる人から逃げて、隠れたこともありました。

教室は週に1回なので覚えたことを忘れてしまわないようにするだけでも大変。外出したときも、常に看板や広告の文字を目で追うなどして、だんだん文字に慣れてきました。

「勉強ができるという環境は幸せです。子どもには『しっかり勉強をせなあかん』と親が教えてあげてほしい」とみっちゃんは言います。

そんなみっちゃんの今は、老人センターへ行き、人と会っておしゃべりしたり、じっくり新聞を読んだりするのが大切な時間です。

「周りの人たちがいるから私は生きている」と感謝の気持ちをいつも忘れない、でも自分のことは自分でする、それがみっちゃんの信条です。

村の盆踊りと子どもの笑顔が大好きなみっちゃん。「悪くしている足が治ったら、また学校の前で『愛ガード』をして笑顔の子どもたちとふれあいたい」と語ります。

最後にみっちゃんは、「昔、しじみをとった長瀬川をずっときれいに保ってほしい」「不幸しかもたらさない戦争は絶対にだめ」と未来への願いも話してくれました。

絵本を発行

みっちゃんの半生を多くの人に伝えようと実行委員会を立ち上げ、絵本「しきじのみっちゃん」が今年5月に発行されました。

みっちゃんは、「周りの人たちのおかげでできた本です。今の子どもたちにもぜひ読んでもらえたら」と話しています。

「しきじのみっちゃん」を読みたい方は、長瀬北小学校内絵本「しきじのみっちゃん」制作実行委員会 06(6729)0676、ファクス06(6729)0679まで。

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東大阪市 市長公室 広報広聴室 広報課 

電話: 06(4309)3102

ファクス: 06(4309)3821

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