平成23年消防広報 1面(テキスト版)
3月1日から7日は春の全国火災予防運動
安全なくらしのために
3月1日(火曜日)から7日(月曜日)まで、全国一斉に春の火災予防運動が行われます。
この運動は、空気が乾燥し火災が発生しやすいこの時期に、火災による死傷者の発生を防ぎ、被害の軽減を図るとともに、市民の皆さんに火災予防への理解を深めていただくことを目的に実施しています。
火災の早期発見につながる住宅用火災警報器を設置し、住宅防火対策を進めましょう。
また、救急件数は近年増え続けており、救急のニーズが高まっています。緊急時は119番、緊急性が低い場合や救急医療相談などは「救急安心センターおおさか」にご相談ください。
平成22年中の火災・救急概況(速報)まとまる
このほど、昨年の火災・救急概況がまとまり、平成22年中に市内で発生した火災は208件でした。この件数は、前年と比較すると10件増加しており、過去10年の平均207件より1件多くなっています。
建物火災は、全火災の75%を占める155件で、そのうち、居住用の建物(一般住宅、併用住宅、共同住宅)の火災は82件でした。
発生原因別では、1位が前年に引き続き「放火(疑い含む)」で80件、2位に「こんろ」(26件)、3位に「たばこ」(24件)と続いています。
火災による負傷者は35人。死者は2人出ました。林野火災は発生していません。
また、救急件数は2万7316件で、搬送人員は2万3468人でした。前年と比較すると件数は1412件、搬送人は963人増加しており、救急件数が過去最も多かった平成17年を185件上回り、過去最高となりました。
事故種別は急病が最も多く1万7314件、次に一般負傷(住宅内での自己転倒など)3614件、交通事故3467件となっています。前年の事故種別は急病が1万6561件、次に一般負傷3398件、交通事故3236件でした。
年明け、高齢者の火災による死亡者急増!!
焼死事故防止対策本部を設置
年明け以降、市内では火災による焼死事故が相次ぎ、5人の方が亡くなられています(平成23年1月31日現在)。
1月3日に83歳女性と74歳男性が、14日に69歳男性が、19日に77歳男性が火災により亡くなられており、5人の焼死者のうち高齢者が4人を占め、その中には体が不自由な方もおられました。
このことから、消防局では、焼死事故防止対策を重点課題とし、「焼死事故防止対策本部」を1月21日に設置。市内全域で巡行広報やメディアなどを活用した広報を行っています。また、ひとり暮らしの高齢者に対する直接訪問による防火リーフレットの配布や自治会を通じて回覧板による注意喚起なども行っています。
近隣にひとり暮らしの高齢者が住んでいたら、注視していただき、周囲の住人が協力し合い安心・安全なまちにしていきましょう。