食肉の生食・加熱不足に気をつけましょう!
全国で、牛レバーやユッケ、鶏肉の刺身等、食肉を生で食べることや加熱が不十分なままで食べることによる食中毒が多発しています。
牛やニワトリは、健康な状態でもO157等の腸管出血性大腸菌をはじめ、サルモネラ属菌、カンピロバクター等の食中毒の原因となる菌を保有している場合があります。
生で食べられるのは生食用の表示があるもののみです。
- 生で食べられる牛肉は、厚生労働省が定めた規格基準を満たしているものに限られます。
- 生で食べられる牛レバーは販売されていません。
- 販売されているレバーはすべて加熱用ですので、充分に加熱調理してから食べてください。
予防のポイント
(1)しっかり加熱(食肉の中心部を75℃で1分間以上)しましょう。
細菌は熱に弱いため、十分に熱を加えれば死滅します。また、表面が焼けていても、中がまだ生のことがあります。よく確認してから食べましょう。肉の色がピンク色から褐色に変わり、肉汁が透明になることが目安です。特にひき肉を使う場合は、中心部まで十分に加熱しましょう。
(2)子どもや高齢者など、抵抗力が弱い方は特に注意してください。
抵抗力が弱いと食中毒にかかりやすく、重症化することもあります。たとえ「生食用」と表示された牛肉であっても、子ども、高齢者など、抵抗力が弱い方は、生で食べることは避けましょう。
(3)調理器具などは使い分けてください。
例えば、牛肉を取るときに使った“はし”に、細菌がつく場合があります。せっかく肉を加熱しても、生肉に触れた“はし”で食べて、食中毒が発生した事例があります。
- 肉などを食べる“はし”と、肉などを焼く“はし”を別に用意しましょう。
- 肉などは、他の食品と調理器具や容器を分けて処理・保存しましょう。
- 肉などを取り扱った後は、調理器具、手指の洗浄・消毒を十分に行いましょう。

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