注意してね!卵の取扱い

卵は、良質のたんぱく質が多く、また、ビタミン、ミネラルなどさまざまな栄養素が含まれ、栄養価の高い食品で、私達の健康の維持・増進に大きく貢献しています。
しかし、近年、サルモネラによる食中毒が増加しており、その原因食品に「卵類およびその加工品」があげられています。
これからご紹介する6つのポイントを守って、安心できる卵料理をお召し上がりください。
守ろう!卵の衛生6つのポイント
Point1(卵を買うとき)
鮮度を重視
- 卵はきれいで、ひび割れのない、新鮮なものを購入する。
- 表示(賞味期限など)を必ず確認する。
Point2(家庭で保存するとき)

冷蔵庫内の温度管理が必要
- 持ち帰った卵は、すぐに冷蔵庫に入れる。
- 卵の保管は、10℃以下が目安です。
Point3(下準備するとき)
容器/器具などの洗浄/消毒が肝心
- 卵や卵の中身を入れたボウルなどの容器/器具は必ずすぐに洗浄/消毒する。
- 卵は、料理に使う分だけ、使う直前に割って、すぐに調理する。
Point4(調理するとき)
調理は早く、加熱は充分に。
- 調理する場合は、充分加熱する。(中心温度75℃で1分間以上)
(目安は、卵黄も白身もかたくなるまで加熱する。) - 料理途中で室温に放置するのは危険。必ず冷蔵庫に。
Point5(食事をするとき)
2時間以内に食べる
- 食卓につく前に手を洗う。
- 調理前の生卵や調理後の卵料理は、調理が始まってから、2時間以内に食べる。
- 卵かけご飯、すき焼き、納豆など、卵を生で食べる場合には、「殻が割れている卵」や「殻にひびがある卵」を使わない。
食べる直前に殻を割ってすぐに食べる。 - 温かく食べる料理は温かく。冷やして食べる料理は冷たく。
(目安は、温かい料理は65℃以上、冷やして食べる料理は10℃以下で) - 高齢者、乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している人などは、生卵(うずら卵を含む)をさけ、できる限り加熱した卵料理を食べる。
Point6(残った食品の取扱い)
思い切って捨てる
- 残った卵料理は、時間が経ち過ぎたら、思い切ってすてる。
食材の衛生チェック
卵料理(厚焼き卵/スクランブルエッグ/錦糸卵/オムレツなど)
生卵は、サルモネラに汚染されていることがあります。

調理するときどのような注意をすればよいの?
卵料理は火を充分通しましょう。
ミニ知識
Q1.なぜ火を充分通さなければならないの?
A1.半生、半熟状態ではサルモネラは生きている恐れがあります。
Q2.なぜ卵の割りおきをしたらいけないの?
A2.溶き卵を長時間放置していると細菌が増殖します。
Q3.冷蔵庫に入れて置けば、いつまでも卵は生で食べられるの?
A3.冷蔵庫で卵を10℃以下に保存しておけばサルモネラ菌の増殖は抑えられるはずですが、保存期間中に品質などの低下もあり、いつまでも生で食べられるというものではありません。卵は生鮮食品であることを理解し、長期保存は避けてください。
Q4.賞味期限を過ぎた卵は、食べられないの?
A4.卵の賞味期限は、生で食べられる期限を示したものであり、期限を過ぎた卵はできる限りすみやかに加熱調理して食べてください。
サルモネラとは?
動物の腸などにいる細菌です。排泄物を介して肉や卵を汚染します。この菌に汚染され、菌が増えた食品を食べると、激しい腹痛や下痢、発熱、(38~40℃)を起こします。低温や乾燥にはかなり強いのですが、熱には弱く、加熱すると死んでしまいます。
