市政だより 平成22年3月15日号 6・7面(テキスト版)
医療現場への復職を支援 助産師・看護師としてもう一度働いてみませんか
看護師の資格をもっているにもかかわらず子育てなどさまざまな理由で仕事に就いていない看護師〝潜在看護師〟が、国の推計によると全国に55万人以上いるといわれています。
医療現場のみならず社会全体で看護師不足が指摘されている今、潜在看護師の復職が期待されています。
復職をバックアップ!資格をいかしませんか
助産師・看護師が離職し、医療現場への復職を考える場合、経験年数や離職期間に関係なく、復職に対して不安があると思います。
助産師・看護師の退職理由には、出産や育児をはじめ親の介護や夫の転勤などさまざまなものがあり、仕事を続けていくためには、夫や家族の協力と、社会的な条件整備の充実が求められています。
離職期間が長くなればなるほど、現在のように著しく変化し続ける医療現場の復職を不安に思う助産師・看護師が多くなります。
市立総合病院では、看護や医療についての知識や技術を再習得してスムーズに復職できるよう、病院説明会や研修などを実施し、医療現場への復職を支援しています。
助産師・看護師としてもう一度働いてみませんか。
自分の時間を大切にした勤務を 嘱託助産師・看護師を募集
市立総合病院では、「医療現場から離れて時間がたってしまって自信がない」「短時間しか勤務できない」と思っている助産師・看護師の皆さんの医療現場への復職を支援しています。
病院見学や研修などを行い、多様な勤務体制で病棟看護に適応できるよう、一人ひとりをサポートします。
自分の時間を大切にしながら、キャリアアップにつながる勤務と東大阪市域の患者・家族の支えとなる看護をしませんか。
嘱託助産師・看護師を募集
勤務形態
- 日勤=午前8時30分から午後5時
- 夜勤=午後4時30分から午前0時30分(準夜勤)、午前0時から9時(深夜)
- 日勤、夜勤の混合
※週3回、週4回、週4・5回から選択。いずれも週4回以上の勤務から雇用保険、年金、健康保険があります。また、その他の勤務形態もありますのでご相談ください。
病院見学を希望される方は電話でご相談ください。予定を組んでご案内します。また、潜在看護師にやさしい研修も企画しています。
なお、定期的に助産師・看護師を募集していますので、くわしくはお問合せください。
応募・問合せ先
市立総合病院看護部 06(6781)5101、ファクス06(6781)2271
看護の現場を体感しませんか ランチョンセミナー(昼食付き病院説明会)
看護師をめざす学生や市立総合病院勤務に関心がある助産師・看護師を対象に、ランチョンセミナー(昼食付き病院説明会)を行います。看護の現場を体感しませんか。
とき
4月17日(土曜日)、18日(日曜日)午前10時から午後2時
定員
各20人程度(申込先着順)
内容
病院の概要説明、院内見学、一次救命処置(気道確保や人工呼吸、胸部圧迫心臓マッサージなど)の体験学習
※動きやすい服装で参加。
申込方法
住所、氏名、生年月日、電話・ファクス番号、メールアドレスを3月15日(月曜日)から4月12日(月曜日)に電話またはファクス、電子メールで
申込み・問合せ先
市立総合病院看護部 06(6781)5101、ファクス06(6781)2271、電子メールkangobu@higashiosaka-hosp.jp
修学資金を貸与します 月5万円に増額
助産師・看護師の養成施設に在学する方で、卒業後に市立総合病院で勤務したい方に修学資金を貸与します。
4月から貸与額を月5万円に増額しました。条件などは次のとおりです。
貸与条件
次のすべてに当てはまる方
- 成績が優秀で、心身が健全である
- 養成施設を卒業後、直ちに助産師・看護師として当院に勤務する意思がある
- 修学資金の貸与期間以上、当院に勤務できる見込みがある
定員
20人程度
貸与額
月5万円(授業料)
貸与期間
3年以内
※4年生大学の看護学部に在籍する方は4年間。また、5年制の看護高等学校は第1学年と第2学年における在学は除く。
返済条件
次のいずれかに当てはまる方
- 退学または修学を継続する見込みがなくなった
- 学業成績が著しく不良になった
- 養成施設を卒業後、直ちに当院の職員にならなかった
※返済免除などくわしくは、お問合せください。
申請・問合せ先
市立総合病院総務課 06(6781)5101、ファクス06(6781)2194
現場の声
市立総合病院の病棟で働く助産師・看護師の2人にお話をうかがいました。
多くの人の支えになる看護をめざして 嘱託助産師・井本さん
私は嘱託助産師として、昨年7月から市立総合病院で働いています。
9歳と5歳と2歳の3人の子どもがいますが、下の2人を市立の保育所に預けて勤務しています。
幼い子どもたちを抱えているので、子どもが熱を出したときなど、急に仕事を休まなければならなくなっても、交代してサポートしてもらえるので、とても助かっています。
職場は明るく活気があり、安心して働ける環境です。多忙な中で覚えることが多い毎日ですが、とてもやりがいをもって働いています。
私は、祖母が助産師として働いている姿を幼いころに見て、助産師になりたいと思っていました。
今は、平日朝から夕方までの勤務と深夜月4回の勤務をしていますが、もう少し子どもが成長したら、正規職員の助産師として働きたいと考えています。
赤ちゃん誕生の瞬間は、何度味わっても感動します。まだまだ未熟ですが、これからも一人でも多くの人の支えとなる看護ができるよう、がんばっていきたいです。
子育てと仕事が両立できる職場です 看護師・御子柴さん
私は、准看護師から看護師になりましたが、結婚して出産を機に看護師を辞めました。
一昨年の10月から昨年8月までの10か月間、市立総合病院の嘱託看護師として働き、正規職員として働き始めて半年になります。
職場では、看護師長をはじめスタッフ皆さんの協力があり、子育てと両立しながら働いています。嘱託看護師として復職したときに、子どもを院内保育園へ入れることができたので、安心して働いています。
看護師みんなが明るく丁寧に指導してくれるので、専門的な知識が学べるだけでなく、患者中心の看護を学ぶことができますよ。ぜひ、いっしょに働きませんか。
心とこころが通じ合う看護を
看護局長・山森さん
573病床数を持つ市立総合病院は、地域の中核病院としての役割を担っています。
現在、看護職員は嘱託などを含め440人ほどいますが、7対1看護体制に向け、より質の高い看護をめざしながら看護師などの増員に努め、職場環境も改善してきました。
嘱託助産師・看護師は、潜在看護師を中心に、ライフワークバランスに合わせて採用し、ともに地域に根ざした最良の看護ができるよう支援していきます。
“心とこころが通じ合う看護”を理念に、温かい病院を創り上げていきたいと思っています。