寄生虫感染症にご注意!
日本国内において食品を介して寄生虫に感染する事例は一定数あります。以下に示すポイントに注意して予防しましょう。
なお、海外旅行などで寄生虫に感染するケース(食品由来問わず)も報告されているので旅行前には現地の情報を収集して注意点を前もって学習しておきましょう。
寄生虫に感染するとさまざまな症状がでます。何らかの症状が疑われるときはまずはお医者さんにかかりましょう。
寄生虫からの感染予防 5つのポイント
Point(1) 生食を避ける
Point(2) 手洗いの徹底
Point(3) 充分加熱または冷凍および洗浄
1.中心部まで充分に加熱する。
2.冷凍する。(通常使うワサビ、酢、醤油では、寄生虫は死なない。)
3.生野菜類は、水道水でよく洗ってから食べる 。
Point(4) 調理器具の洗浄・消毒
Point(5) 生水を飲まない
主な食品媒介寄生虫
生食用生鮮食品による経口感染
アニサキス
どんな虫なの・なぜ感染するの?
体長2~3cmの白い虫で、サバ、タラ、イカなどの内臓表面や筋肉中に糸くず状で寄生しています。魚を生で食べる習慣のある日本では特に多く見られる寄生虫です。
どんな症状を起こすの?
刺身等とともに口から入ったアニサキスは、1~10数時間後に胃や腸壁に穴をあけ、激しい痛みを起こします。最近は内視鏡検査でアニサキスの確認が比較的容易となり、内視鏡を見ながらアニサキスをつまみ出せば、すぐに痛みも治ります。
どうすれば予防できるの?
- 生食を避ける。
- 加熱する。
- マイナス20℃で24時間以上冷凍する。
詳しくは
厚生労働省のホームページ「アニサキスによる食中毒について」(外部サイトへ移動します)をご覧ください。
クドア・セプテンプンクタータ
どんな虫なの?
魚の筋肉に寄生しています。ヒラメに寄生することが知られています。
どんな症状を起こすの?
クドア・セプテンプンクタータが寄生したヒラメを食べると約2時間~20時間程度で下痢や嘔吐の症状を引き起こします。症状は軽症で、発症後24時間以内に回復し、後遺症もないとの事例が報告されています。
どうすれば予防できるの?
- 生食を避ける。
- 加熱する。
- マイナス20℃で4時間以上冷凍する。
詳しくは
厚生労働省のホームページ「クドアによる食中毒について」(外部サイトへ移動します)をご覧ください。
ザルコシスティス・フェアリー
どんな虫なの?
馬肉に寄生しています。
どんな症状を起こすの?
ザルコシスティス・フェアリーが寄生した馬刺しを食べると数時間程度で一過性の嘔吐や下痢症状等を引き起こします。
どうすれば予防できるの?
- 生食を避ける。
- 加熱する。
- マイナス20℃で48時間以上、マイナス30℃で36時間以上、マイナス40℃で18時間以上冷凍する。