令和7年9月2日 暗闇に輝く 玉串地域の電照菊

花卉栽培が盛んな玉串地域で「電照菊」の生産が行われています。
電照菊とは、日照時間が短くなると花芽をつけるという菊の性質から、夜間に人工的に光を当てることで開花時期を遅らせて栽培される菊のことで、これにより需要に合わせた時期に出荷を行うことができます。
昭和初期の玉串地域には、阪神甲子園球場約11個分もの広大な草花畑が広がっており、お盆を過ぎると、多くの菊農家がいっせいに電照を行い、その明かりは飛行機からもきれいに見えたそうです。現在は、菊農家の数も減り、電照を行うところもわずかとなりました。
取材させていただいた農家さんは、「今年も猛暑で、菊の生育はあまり良くありませんが、これから秋になって気温が下がり、菊の状態が良くなることを願っています。玉串地域の菊の生産者は減っていますが、これからも自慢できる玉串の菊の栽培を続けていきたい」と話していました。