ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)について

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは
ZEHとは、「ゼッチ」と読み、「net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の略称です。住宅の高断熱化と省エネルギー設備機器等の設置により消費エネルギーを減らしながら、太陽光発電等によりエネルギーをつくることで、1年間で消費する住宅のエネルギー量の収支をおおむねゼロとすることを目指した住宅のことをいいます。
ZEHのポイントは「省エネ」と「創エネ」です。必要なエネルギーを最小限に抑えられるよう高効率設備等を導入しながら、再生可能エネルギー等の設備により消費エネルギーをつくり出すことが必要です。

出典:SII公開データ

ZEHのメリット

光熱費の節約
高断熱、高効率設備や省エネルギー機器により電力使用量を削減することで、月々の光熱費を節約できます。また、太陽光発電を設置し発電した電力を売る場合は、売電収入を得ることができます。

快適な室内環境
高断熱にすることで、夏は涼しく、冬は暖かく、快適に過ごすことができます。また、室内温度を一定に保つことができるため、空調の設定温度を控えめにしても快適です。

環境配慮
高断熱、高効率設備により使用する電力を減らしたり、太陽光発電による電力を使ったりすることでCO2の排出量を削減することができ、環境にやさしい住宅となります。ZEHにすることによるCO2削減量は1年間で約3.9トンとなります。これは、杉の木で換算すると約280本が吸収する量に相当します。(資源エネルギー庁 ZEH支援事業調査発表会2018等より算出)

健康効果
・アレルギーの発生を抑制
室内に結露が発生すると、カビが発生しやすい環境になります。カビが発生すると、カビだけでなくそのカビを食べるダニ等も発生し、アレルギーを発症する場合があります。断熱性能を高めることで、気候による室内の温度差を少なくし、結露の発生やカビ・ダニの発生を抑えられます。
・ヒートショック現象の緩和
冬場等で部屋間の温度差が大きいと、急激な温度差により血圧が大きく変動し、ヒートショックになる可能性があります。住宅を高断熱化することで、部屋間の温度差が少なくなれば、ヒートショック現象が発生するリスクの緩和につながります。

災害対策
太陽光発電設備等を設置することで、晴天日の日中は停電時でも電気を使うことができます。(ただし、太陽光発電の場合、自立運転コンセントへの切り替えが必要です。)また、蓄電池を併設することで、昼間の発電電力を貯めて、停電時の夜間等でも電気を使うことができます。

ZEHに必要な設備
主なポイントとして以下が挙げられます。

建物の断熱
壁や窓、換気等によって夏は熱が入ってきたり、冬は熱が出ていったりします。
・窓の断熱
建物の断熱で重要なことは、開口部の断熱性能を高めることです。なかでも窓は熱の出入りが多く、夏の冷房時に、室外から侵入する熱の約7割、冬の暖房時に、室外へ逃げ出す熱の約6割が窓などの開口部からとなっているため、窓の断熱性能を高めることで、熱の出入りが少なくなり、省エネになります。また、窓の断熱性能を高めると、結露の防止だけでなく、防音などの効果も期待できます。
・壁や床などの断熱
熱の出入りのうち、約2割から3割は壁や床、天井からとなっています。天井断熱、壁断熱、床断熱、浴室断熱など、断熱性能や気密性を高めることで省エネになります。

省エネ設備
エアコンや給湯設備、照明設備などを高効率の機器にすることで、エネルギーの消費を抑えられます。さらに、住宅内のエネルギーを見える化できる「Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)」を設置することも有効です。略称で「HEMS(ヘムス)」と言い、HEMSは、家電や電気設備とつなげることで、電力やガスの使用量を画面で見える化したり、家電製品を自動制御したりするので、省エネ意識が高まり、節約になります。

「創エネ」設備
消費エネルギーをおおむねゼロにするためには、太陽光発電等の再生可能エネルギー設備を設置し、電力を創り出すことが必要です。太陽光発電設備によって発電した電力を使うことで、電力を買う量や消費する量を抑えることができます。

東大阪市再生可能エネルギー等補助制度のご案内
市では、再生可能エネルギー等の普及を促進し、民生家庭部門における地球温暖化防止を推進するため、ZEHの新築及び購入費用の一部を補助しております。
