子ども市政だより第29号 2・3面
9月20日キックオフ!
知ってる? ラグビーワールドカップ2019™日本大会
いよいよ、ラグビーワールドカップ2019™日本大会が開幕します。世界のラグビー強豪国が世界王者の座とウェブ・エリス・カップ(優勝トロフィー)をめざし、激突します。
ラグビーワールドカップは、1987年に16チームが参加して初めて開催されました。それからは4年に一度、ラグビーの世界王者を決める大会として、これまでに8回開催されています。
前回2015年に開催されたイングランド大会には、20チームが出場。約247万人のファンがスタジアムを訪れ、試合を観戦しました。さらに全世界の200以上の国と地域でテレビ放映され、40億人以上の人がテレビで観戦したといわれており、世界中で注目されている大会です。
これまでの8回の優勝チームと優勝回数は、ニュージーランドが一番多い3回、オーストラリア、南アフリカがそれぞれ2回、イングランドが1回となっています。日本大会での優勝争いは、過去に優勝経験のある4チームを中心に、世界ランキング2位のウェールズや3位のアイルランドなど、ここ最近の大会やテストマッチで好成績を収めているチームの争いとなることが予想されます。
ニュージーランドは、自国開催となった2011年と2015年のイングランド大会を優勝し、2連覇中。現在も世界ランキング1位。今大会も一番の優勝候補で3連覇をめざしています。
ウェールズは、ヨーロッパの強豪国6か国が出場する今年のシックス・ネーションズを全勝で優勝し、世界ランキングも現在2位で、優勝を狙える存在です。
イングランドは、昨年11月のテストマッチで強豪国の南アフリカ、オーストラリアに勝利。ニュージーランドには敗れたものの接戦で、今大会での活躍が期待できるチームです。
オーストラリア、南アフリカについても、これまでのラグビーワールドカップでは常に上位に進出しており、ニュージーランドの優勝阻止を狙っています。(ランキングは2019年6月24日現在)
プール戦
プールA
- アイルランド
- スコットランド
- 日本
- ロシア
- サモア
プールB
- ニュージーランド
- 南アフリカ
- イタリア
- ナミビア
- カナダ
プールC
- イングランド
- フランス
- アルゼンチン
- アメリカ
- トンガ
プールD
- オーストラリア
- ウェールズ
- ジョージア
- フィジー
- ウルグアイ
ウェブ・エリス・カップ
ラグビーワールドカップの優勝チームに贈られる優勝トロフィーが「ウェブ・エリス・カップ」です。高さ472ミリメートル、重さ4.5キログラムで歴代の優勝チーム名が刻まれています。
ウェブ・エリス・カップの名前の由来は、1823年、イングランドのラグビー校という名門私立学校に通うウィリアム・ウェブ・エリスという少年が、フットボールの試合中にルールを無視してボールを手に持って走り出し、そのエピソードがラグビーの始まりとされることから名づけられました。
カップは純銀製で、金箔で覆われたカップの持ち手にはギリシャ神話のサテュロスとニンフの頭部が施され、また顎鬚のあるマスク、ライオンのマスク、そしてぶどうの木をモチーフにカップ全体が装飾されています。
世界ランキング11位
日本代表を応援しよう!
ラグビー日本代表は、ラグビーワールドカップの第1回大会から全ての大会に出場しています。過去8大会の成績は、4勝22敗2引き分けで、全てプール戦で負けています。
試合成績
- 第1回大会(1987年) 0勝3敗
- 第2回大会(1991年) 1勝2敗
- 第3回大会(1995年) 0勝3敗
- 第4回大会(1999年) 0勝3敗
- 第5回大会(2003年) 0勝4敗
- 第6回大会(2007年) 3敗1引き分け
- 第7回大会(2011年) 3敗1引き分け
- 第8回大会(2015年) 3勝1敗
しかし過去の4勝のうち、前回の2015年大会に3勝をあげており、特に過去2度も優勝している強豪国の南アフリカ代表に勝った試合は、世界中を驚かせました。
愛称は、エンブレムの桜と2003年大会に強豪国のスコットランド代表を苦しめた試合から「ブレイブ・ブロッサムズ(勇敢な桜戦士)」と呼ばれています。
日本代表は、プール戦(プールA)で4チームと対戦します。
試合日程
9月20日(金曜日)19時45分~
- 対戦カード
- ロシア
- 会場
- 東京スタジアム(東京都)
9月28日(土曜日)16時15分~
- 対戦カード
- アイルランド
- 会場
- 小笠山総合運動公園エコパスタジアム(静岡県)
10月5日(土曜日)19時30分~
- 対戦カード
- サモア
- 会場
- 豊田スタジアム(愛知県・豊田市)
10月13日(日曜日)19時45分~
- 対戦カード
- スコットランド
- 会場
- 横浜国際総合競技場(神奈川県・横浜市)
初の決勝トーナメント進出をめざす日本代表を、ぜひみんなで応援しましょう。
市花園ラグビー場開催試合見どころ
9月22日
イタリア対ナミビア
ナミビア代表は、アフリカ地区予選を勝ち抜き、6大会連続6度目の出場を決めました。ラグビー強豪国の南アフリカでプレーする選手が多く、フォワードは体が大きくパワフルな選手が多いのが特徴です。
対するイタリア代表も体をぶつけあってボールを奪いあうプレーには自信をもち、パワフルな選手が多いチームですが、この試合では同じく力の強いナミビア代表に対し、素早くボールを動かして戦うことが予想されます。
両チームは、ラグビーワールドカップでは初対戦で、観客を楽しませる試合になること間違いなしです。
9月28日
アルゼンチン対トンガ
アルゼンチン代表は、過去2大会でベスト4に進出するなど、安定した強い力をもっています。体でぶつかりあうプレーがとても強く、また、相手をまどわすような足の動きをする選手も多いチームです。
対するトンガ代表は、頑丈な肉体を武器に、激しい突破力とパワフルなタックルを武器としています。
前回大会にも両チームは戦っており、アルゼンチン代表が45対16とトンガ代表に大きく差をつけて勝っています。
10月3日
ジョージア対フィジー
ジョージア代表は、スクラムが「世界最強」と評価されるチームで、フォワードにパワフルな選手がそろっています。
対するフィジー代表は、「フィジアンマジック」と呼ばれる長い手足を器用に使ってボールをつなぐプレースタイルで、世界中にファンのいるチームです。
この両チームが繰り広げる戦いは、各選手の個性を活かしてプレーをするラグビーというスポーツの特徴がわかる見どころいっぱいの試合になります。
10月13日
アメリカ対トンガ
アメリカ代表は、過去にオリンピックで15人制ラグビーが行われていたアントワープ大会(1920年)、パリ大会(1924年)の2大会で連続して金メダルを獲っています。また最近では、ラグビーをする人が増え、3年前にプロリーグもでき、強化を図っています。
対するトンガ代表は、ジャパンラグビートップリーグでプレー経験のある選手が多く、市花園ラグビー場は選手にとって戦いやすい会場といえます。
この試合は、プール戦の中で、もっとも勝ち負けがわかりにくい試合の1つになっています。