子ども市政だより第28号 2・3面
小中一貫教育って今までと何が変わるの?
夢や目標を持って未来へ
小中一貫教育が始まると、みなさんの学校生活の中で、主に4つのことが新しく始まります。どのように変化するのか具体的に見ていきましょう。
(1)中学校生活を体験!
6年生の中学校登校
みなさんが中学生になるときに、“大丈夫かな”“やっていけるかな”などと不安になることがたくさんあると思います。
その不安を少しでも減らすために、6年生は多くて20日間の中学校登校を行います。そして実際に授業や部活など普段の中学生の生活を体験してもらいます。
部活体験では、中学校の先生や中学生の先輩に教えてもらったり、いっしょにプレーや演奏をしてみたりすることで1年後の中学校生活が楽しみになるはずです。
(2)学習方法やスキルを身につけよう
5・6年生 定期テストを行います!
みなさん、「定期テスト」って知っていますか。定期テストとは、中学校で実施する中間テストや期末テストなどといった定期的に行われるテストのことです。
小学校では、1つの学習のまとまりが終わるごとにテストをして、みなさんがどれくらい学習内容を理解できているかなどを見てきましたが、中学校では年に5回、定期テストを行います。
そこで小中一貫教育では、中学校の定期テストで力を発揮できるように、5年生は1回、6年生は3回を目安に定期テストを行います。中学生と同じように、例えばテストの1週間前から計画を立てて復習を行うことで、学習方法などを身につけます。
(3)郷土に誇りをもち、広い視野を育もう
未来市民教育「夢TRY科」
新しく未来市民教育「夢TRY科」という授業が小学校3年生から始まります。今まで授業で使ってきたような教科書とはまた一味違う東大阪市だけのテキストを使って、小学校3年生から中学校3年生までの7年間で学習します。
「夢TRY科」では、東大阪や日本、世界のできごとなど、さまざまなことを取り上げ、その中からルールや防災、社会の仕組みなどを学びます。東大阪が好きになるようなテーマもあります。
4つの学習項目
- より良い社会を築くために→ルール、情報との関わり方、安心して暮らせる社会について
- 災害への備え→災害・防災意識の向上について
- 生活を支える仕組み→お金、人々を支える仕組みについて
- 暮らしを豊かにするもの→健康、働くこと、郷土について
夢TRY科 名前の由来
みなさんが、いのちを大切に夢に向かって力強く進むとともに、思いどおりに実現することがなかなかできないときにも挑戦することを忘れず、自分の生きる道を切り開いて欲しいという願いが込められています。
(4)6年生の一部教科担任制
いろんな先生から学べる!
小学校では、担任の先生が基本的に授業をしてくれていると思います。しかし、中学校では担任の先生だけでなく、各教科の専門の先生が授業をしてくれるようになります。
この中学校での授業のやり方を小中一貫教育では、6年生から一部の教科に限って取り入れます。
担任の先生が授業をする良さも残しながらそれぞれの教科を決まった先生が授業をしてくれることで、より深く学ぶ機会にもなります。
小中一貫教育コーディネーター(柏田校区)
吉井 大地さんによるメッセージ
小学生のうちに中学校生活に慣れることで、中学生になるときの不安の解消はもちろん、中学生になったらさらにステップアップできるようになります。小中一貫教育を通して、みなさんが夢や目標をもって未来に向かって歩んでいけるように全力でサポートを行なっていきます!
日本とこんなに違う!
海外の義務教育制度
義務教育とは、子どもたちが必ず受けなければならない教育のことで、国によって制度内容や年数が違います。
例えば、アメリカは国として共通の制度がなく、州や区によって内容や年数などが異なります。また、ひとりひとりの学習スピードにあわせて“飛び級”などもできます。日本では飛び級はできません。
義務教育の年数は、日本は小学校と中学校をあわせて9年間です。フランスは10年、イギリスは11年と日本より少し長いです。逆に日本より年数が短い国や、義務教育制度がない国もたくさんあります。
このように国によってさまざまな教育制度があります。
夢や目標に向かって進む強さを身につけよう
みなさん、小中一貫教育のことが少しはわかりましたか。
小中一貫教育では、みなさんが中学校に進学するときの不安を最大限に解消し、安心して夢や期待に満ち溢れた未来に向かって、全力で学校生活を送れるように取り組んでいきます。
学校の先生も市役所で働く私たちも、小中一貫教育を通して、みなさんのすばらしい成長を支え、夢や目標に向かってがんばるみなさんを応援していきます。