平成24年10月1日 還暦を迎えた市民の長寿を祝う 善根寺春日神社でお神酒造り
善根寺春日神社で1日、氏子たちによるお神酒造りが行われました。このお神酒作りは、河内平野の秋の収穫に感謝する伝統行事として、近年ではその年に還暦を迎えた「宮座」と呼ばれる氏子がお神酒造りを行うことから、長寿を祝う行事ともなっています。
この日氏子たちは午前6時から神社に集まり、お神酒造りの仕込みを開始。徳島から取り寄せた酒米160kgを使用し、一晩寝かした酒米を次々蒸しあげ、米粒がばらばらになるようにほぐしながら冷まします。そして、市の民俗文化財に指定されている同神社の造酒斎殿に置かれた2つのステンレス製の酒樽に、同神社から東へ約2kmの生駒山中にある「龍の口」でくんだ水を浄化させたもの280リットルと生こうじ約50キログラムを入れ、そこへ冷ました酒米を入れて仕込みをしていきました。この後、13日までの朝晩2回、13日間にわたって今年の宮座が長さ約2メートルのカイでかき混ぜ、完成させます。
15日の秋祭りには、約500リットルのお神酒ができ上がり、参拝者にふるまわれます。