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東大阪市

あしあと

    市政だより 平成18年11月15日号 6・7面(テキスト版)

    • [公開日:2014年10月7日]
    • [更新日:2014年10月7日]
    • ID:5177

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    笑顔あふれる美しいまちへ あなたのマナーで住みやすい環境を

    放置自転車 4万台、1億円…膨大な数と費用

     今日も多くの自転車が、駅前を埋め尽くしています。

     放置自転車は、高齢者、視覚障害の方など、たくさんの人たちの迷惑となるばかりか、撤去費用などに多くの税金が使われているのです。

     「みんな置いてるからいいやん。1台ぐらいどうってことないやろ」

     あなたはこんな気持ちで放置していませんか。

    1年間の撤去台数は約4万台!

     昨年度に撤去した放置自転車は、その数なんと39,343台。1日に約180台もの自転車が撤去されている計算になります。

    撤去・保管などの費用その額約1億円

     4万台弱の放置自転車を撤去するため、年に1,000回を超える現場作業や、撤去自転車の保管などに、年間約1億円もの費用が必要です。

    自転車駐車場の利用を

     現在、市内のほとんどの駅前を、自転車などの放置禁止区域に指定しています。

     自転車は放置せず、必ず自転車駐車場を利用してください。

     公設の自転車駐車場は、現在65か所あり、約34,800台を収容できます。

    撤去されたら必ず引き取りを

     自転車を撤去されても、「新しく買いかえた」「取りに行くのが面倒」などの理由で、撤去自転車の半分は、引き取りに来られません。

     自転車などの撤去および保管には多額の費用が必要です。引き取りの際支払う撤去保管料は、その費用の一部を放置した人が負担するものです。放置をした方は、持ち主としてきちんと引き取りに来てください。

    放置自転車の返還

     放置自転車や放置ミニバイクは、次の保管所に置いています。

    保管場所・撤去場所

  • 布施保管所 布施駅前(撤去後1週間以内)
  • 鴻池保管所 徳庵、鴻池新田駅前(自転車は撤去後1週間以内・ミニバイクは若江保管所)
  • 若江保管所 永和、小阪、八戸ノ里、若江岩田、花園、東花園、瓢箪山、石切、俊徳道、長瀬、弥刀駅前と、布施・鴻池保管所で1週間を経過したもの
  • 水走保管所 高井田、長田、荒本、吉田、新石切駅前
    ※保管期間は撤去した日から1か月(引き取りのないものは、市指定業者に入札で売却しています)。
  • 返還日時

     月曜日から金曜日まで、毎月第1・3日曜日、毎月第2・4土曜日の午前9時から午後5時30分まで
     ※祝日、12月30日から翌年1月4日までを除く。

    返還に必要なもの

     撤去保管料、自転車などの鍵、引取り人の印鑑、本人確認ができるもの(運転免許証、学生証など)

    撤去保管料

    • 自転車 2,500円
    • ミニバイク 4,000円

    放置自転車で困った体験談や問題解消への意見・アイデア

     このほど行った「放置自転車で困った体験談や問題解消への意見・アイデアの募集」に、17歳から86歳まで多くの方からご応募いただき、ありがとうございました。

     市では、今回市民の皆さんからいただいたさまざまな意見などを参考にして、効果的な対策に取り組んでいきます。

     応募いただいた意見を、ご紹介すると--

    自転車駐車場を無料にできないのですか?(男性・72歳ほか)

     市では、次のような理由から、自転車駐車場を有料にしています。

    1. 自転車駐車場には、建設・用地の費用のほか、人件費、光熱費などの維持管理費がかかります。利用料を無料にし、全額税金からの支出とすると、自転車や駅を利用しない方にも負担を強いることになります。そのため、応分の受益者負担として利用者から費用をいただいています。
    2. 駅が近い、また屋根があるなど、便利な駐車場には利用が集中する傾向にあります。無料にすると、入りきらない自転車が周辺にまであふれ、奥に置いた自転車が出せないという事態が予想されます。

     そのため駅近くは有料とし、駅から遠い用地が確保できた際には、無料施設とする方針で進めています。

    土曜日・日曜日、祝日も撤去作業をしてみては(男性・36歳ほか)

     撤去する駅の曜日や時間を変更するなど、これまでも工夫して行ってきました。

     今年1月からは、放置台数の多い駅を中心に、平日の午後にも撤去を始めました。さらに、7月からは土曜日・日曜日の撤去も始め、撤去台数は平日の2倍以上になっています。

     この取組みの効果によって、全体の放置台数は、昨年と比べ減少しています。

    駅周辺の大型商業施設には、自転車駐車場の設置を義務付けるべきでは(女性・17歳)

     都市計画法が規定する商業地域と近隣商業地域で、スーパーマーケットなどの大型店舗を新築、増築する場合、市放置自転車防止条例により、自転車駐車場の設置を義務付けています。

     また条例では、鉄道事業者などの責務として、自転車駐車場の設置に積極的に協力しなければならないと定めており、今後も協議していきます。

    放置されやすい場所の地面に、子どもの絵をペイントするなど、放置しにくい環境にしてみては(女性・28歳)

     子どもの絵をもとにステッカーを作り、地面に張り付けることはできないか、予算などとともに考えていきたいと思います。

     なお、市では自転車駐車場の景観を良くし、落書きを防止するため、園児の絵を駐車場の壁面に飾る「パブリック・アート」を進めています。小阪駅前、新石切駅前などの駐車場に取り付けを終え、たいへん効果をあげています。平成20年度までに100枚ほど取り付ける予定です。

    そのほか寄せられた意見

    • 「自転車捨て場。ご自由にお持ち帰りください」など、ユーモアがあり良心をくすぐる看板を立てる(男性・58歳ほか)
    • 周知した上で、放置自転車のタイヤの空気を抜く(男性・73歳ほか)
    • レンタサイクルのサービスを行う(年齢など未記入)
    • 地域住民の参加を期待し、特に高齢者労働力を活用。地域内の監視、管理、処置を行う(年齢など未記入)

     法的な問題の整理が必要なものもありますが、レンタサイクルの実施など、現在調査を行っているものもあります。

     根本的な解決には、関係機関、関係者が自らの問題と考え、連携していくことが必要だと考えます。地域の事情に応じ地元と連絡会議などを立ち上げ、この問題に取り組んでいきます。

     自転車は何よりも環境によく、快適で非常に便利な乗り物です。

     まちと自転車がよい関係であるために、自分の自転車にそれぞれが愛着をもち、ルールを守って自転車を利用してください。

    外出をはばむ放置自転車 視覚障害者・和田伸也さん

     若江岩田駅北側の改札に続く階段前には、自転車が放置されていることが多く、普段は危険な車道側を通って階段に向かっています。踏切の遮断機が下りているときには、車と人の複雑な列ができるため、車と接触しかけたことが何度もあります。

     このほど行った意見募集に、若江岩田駅を利用する視覚障害者の和田伸也さんから、このような声が届きました。視覚障害の方が、まちの中でどれだけ危険な思いをされているのかを直接聞かせていただくため、仕事帰りの和田さんにお話をうかがいました。

     待ち合わせ場所の若江岩田駅の改札前。午後5時40分、足早に歩く乗降客の中に、白い杖を持った和田さんの姿が見えました。

     和田さんは進行性の病気のため、今から9年前、大学3年生の21歳のころに失明しました。現在、最寄りの若江岩田駅から、職場の点字図書館がある上本町駅まで、週5日間通勤しています。

     今の自宅に住み始めて11年になるため、駅までの障害物(車止めのポールなど)は、ほとんど覚えているそうです。そんな和田さんでも悩まされているのが、放置自転車です。

     点字ブロックはおろか歩道も使えず、車道を歩かなければならない現状に、和田さんは「駅前に自転車を置くのは、便利なのでわかるんですが、私たちにとって不規則に置かれる放置自転車は、毎日身に危険を感じるものなんです」と訴えます。

     大学院生のころに点字サークルを立ち上げるなど、活動的な和田さんは、高校生のころはラガーマンという運動好き。今年4月にはマラソンをはじめ、長居公園や京都の鴨川沿いなどで、伴走者と週に一度は走っています。「週末は、いつもより放置自転車が多くて、歩けるところを探しているうちに、杖が車輪に引っかかって転倒しそうになったこともあります。放置自転車が多い駅前を歩くときは、やはり神経を使うので、すごく疲れてしまいます」と、和田さんは外出時の苦悩を話してくれました。

     自転車を放置した方は、おそらくだれかを困らせるつもりはないでしょう。しかし、軽い気持ちで置いた自転車が、だれかの行く手をはばみ、身に危険を感じさせる存在となっているのです。和田さんだけでなく、すべての人が気持ちよく出かけられるよう、自転車の利用者には責任をもった行動が求められるのではないでしょうか。

    額田駅有料自転車駐車場 12月オープン

     12月1日(金曜日)、近鉄「額田駅」前に自転車駐車場がオープンします。

     ぜひご利用ください。

    定期利用申込受付期間
     11月28日(火曜日)から30日(木曜日)まで 午前7時から午後8時まで

    申込先
     額田駅自転車駐車場管理室

    利用料金

     自転車(屋外)

    • 1か月定期利用1,000円
    • 3か月定期利用2,700円
    • 一時利用100円

     自転車(屋内)

    • 1か月定期利用1,500円
    • 3か月定期利用4,200円
    • 一時利用150円

     ミニバイク(屋外)

    • 1か月定期利用2,000円
    • 3か月定期利用5,700円
    • 一時利用150円

     ミニバイク(屋内)

    • 1か月定期利用2,500円
    • 3か月定期利用7,200円
    • 一時利用200円

    問合せ先

  • 石切駅自転車駐車場 072(987)1040
  • 財団法人自転車駐車場整備センター 06(6449)0991
  • 交通対策室
  • 額田駅前が自転車等放置禁止区域に

     12月1日(金曜日)から、額田駅周辺を、自転車等放置禁止区域(地図)に指定します。自転車などを駅周辺に置くと、撤去の対象となります。放置しないようお願いします。

    自治会と商店街の力で自転車駐車場を開設 若江岩田駅南側

     若江岩田駅南側の岩田本通商店街は、いつも往来する買い物客でにぎわっています。しかし、かつては乱雑に置かれた自転車で、救急車の通行も困難な状態でした。

     そこで平成7年に、地域の自治会、商店街で対策協議会を発足。商店街内に無造作に置かれた自転車を整理し、放置しないように呼びかけを始めました。

     また昨年、商店街通りの車道と歩道を区分するカラー舗装が完成したことをきっかけに、清掃活動もスタートさせました。

     これまでの活動の積み重ねによって、“迷惑駐車のない美しい駅前を”という高まりが地域全体に広がり、今年9月、自治会と商店街が運営する市内で初の有料預かり自転車駐車場がオープンしました。

     各種団体から整備の援助を受け実現したもので、場所は駅のすぐ南側(岩田町3)、駐車スペースは200台です。

     「放置自転車をなくしたいという地元の思いが開設に至ったと思います。オープン後は駅前が歩きやすくなったと、歩行者からも好評を得ています」と協議会の役員は話します。

     自分たちのまちを美しくしたいという、地元の強い思いが形になり誕生した自転車駐車場。地域が一体になった取組みとして注目されます。

    問合せ先

     交通対策室 06(4309)3226、ファクス 06(4309)3836

    お問い合わせ

    東大阪市市長公室広報広聴室 広報課

    電話: 06(4309)3102

    ファクス: 06(4309)3822

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