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東大阪市

あしあと

    市政だより 平成23年6月15日号 4・5面(テキスト版)

    • [公開日:2014年9月19日]
    • [更新日:2014年9月19日]
    • ID:4297

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    東大阪市民の力を被災地へ ボランティアが石巻市で支援

     市と社会福祉協議会は被災地に東大阪市民のパワーを届けようと、車中2泊を含む5月16日から20日までの日程で宮城県石巻市にボランティアを派遣しました。

     宿泊代や食事などを自ら負担し、現地での復旧支援に臨む35人の市民ボランティアは、年齢や職業もさまざま。それぞれの思いを胸に、作業に取り組みました。

     今回、ボランティアが派遣されたのは、壊滅的な被害を受けた石巻港から約3キロメートル離れた市の中心部。

     この地域も3メートルを超える津波で、家屋の1階部分に瓦礫や泥が流れ込むなど、甚大な被害を受け、未だ電気も復旧していません。

     震災後、手付かずになっていた家屋や店舗の泥出し作業などを行ったボランティアは、3日間で約10軒を清掃しました。

     年齢や職業、性別もさまざまですが、「少しでも力になりたい」という思いから作業を行うごとに声を掛け合い、次第に一丸となっていきました。

    ボランティアに参加できてよかった。機会があれば、また行きます!!

    大学生 河上大貴さん(19歳)

     精神的に弱いところがあった自分の成長のためにこのボランティアに参加しました。

     作業を一緒に行ったグループには、女性や高齢の方などいろいろな人がいましたが、いいチームワークで作業ができました。また参加者にいろいろな話も聞くことができ、自分の視野も広がりました。思い切って参加してみて、本当に良かったです。この行動が少しでも被災地の復興につながればと思います。

     今後もボランティアに参加します。

    施設職員 山下浩史さん(31歳)

     高校まで神戸市に住んでいて、15歳で阪神・淡路大震災を経験し、そのときに多くのボランティアの方などに支えてもらいました。今度は自分が被災地の方の助けになればと思い参加しました。

     現地では、被害の大きさが予想以上で津波の恐ろしさというものを改めて実感しました。

     3日間の作業で自分にできることは精一杯やったつもりですが、まだまだやれることはたくさんあると思うので、機会があればまた参加したいです。

    大学生 中尾みなみさん(21歳)

     親が自分より先にボランティアに参加して『本当に大変なことになっている』と聞かされ、自分でも何か支援ができないかと思い参加しました。

     作業を行った家は、瓦礫や泥がたくさんあって大変でしたが、グループみんなの助けもあり、がんばれました。

     また、地元の方に笑顔で『ご苦労さまです』と挨拶され、逆に元気をもらいました。

     友人たちにこの体験を話し、支援の輪を広げていきたいです。

    大変感謝しています

    ボランティアの支援を受けた後藤キクエさん

     津波が迫ってきたとき、夫と急いで高台に逃げ、なんとか一命は取りとめましたが、長年住んだ家は、1階がめちゃくちゃになってしまいました。

     呆然としていたときに、ボランティアの方が来てくれ、瓦礫や泥を撤去してくれました。ボランティアの方がいなかったら今ころどうしていたか、わかりません。大変感謝しています。

     ここから少しずつがんばっていきます。

     今は、避難生活をしていますが、やはりこの石巻市で生活したいです。必ず復興するので、石巻市に遊びに来てください。

    次につなげていくこと

    全国から集まるボランティアと被災地との橋渡しをする現地ボランティアの遠藤聡さん

     ボランティアが行う作業は、多岐にわたります。まだまだ泥出しなどができていない家や店舗は山のようにあります。

     初めてボランティアに参加する人は、数日間の限られた時間でどこまでの支援ができるのかと思っている人が多いようです。

     ただ、自分たちが行っている支援を次のボランティアにつなげていくことが大事なんです。

     終着点はまだまだ先だと思いますが、その先に復興が見えてくると思っていますので、ぜひボランティアに来てください。

    被災者の力になりたい 支援ボランティアを募集

     社会福祉協議会では、5月16日に引き続き、6月28日(火曜日)と7月5日(火曜日)に出発する「ボランティアバス」を運行します。

     被災地では、家屋の片付けや泥出しなどの支援活動を行います。宿泊は、宮城県・岩手県内の旅館で布団、風呂が提供されます。

     あなたも被災者のために活動してみませんか。

    とき・行き先(予定)

    • 6月28日(火曜日)から7月2日(土曜日)=宮城県
    • 7月5日(火曜日)から9日(土曜日)=岩手県陸前高田市

     ☆いずれも市民会館前で出発日午後6時30分集合、最終日午前10時解散

    対象
     市内在住、在勤、在学(いずれか)の方

    定員
     各30人(申込先着順)

    料金
     1万円

    持ち物
     食料、飲料、着替え、作業着など

    申込方法
     住所、氏名、年齢、性別、電話番号を6月15日(水曜日)午前9時から電話で
     ※参加者は、6月20日(月曜日)午後7時~8時に行われる説明会への出席が必要。

    申込み・問合せ先

     社会福祉協議会 06(6789)5550、ファクス06(6789)2924

    市職員が見た被災地の現実

     東日本大震災を受け、本市の職員が現地へ出向き、支援活動をしています。

     すでに帰還した職員に、現地の状況や生活について話を聞きました。

    宅地の危険度を判定 住民の生命を守るために

    開発指導課 田畑稔

     宮城県仙台市からの要請で、4月18日から22日まで、大地震で地すべりなどの被害を受けた地域の二次被害を軽減・防止するため、擁壁や地盤面の危険度を判定する業務に従事しました。

     初日は雪まじりの冷たい雨の中、ずぶ濡れになりながらの活動でした。地すべりで地面の口が20cmほど開いていて、足を踏み入れることに危険を感じる場所もありましたが、毎日朝7時から夜8時30分まで、要請された全件を1件も残すことなく調査しきるのだという強い使命感を持って、私を含む大阪府からの支援部隊15人が一丸となり、やりきることができました。

     今後、本市でも予測される大規模災害に対し、住民の生命を守るため、今回の経験をいかしていきたいです。

    遺体安置所で流した涙 命の尊さを伝えたい

    職員課 阿部勝喜

     4月5日から10日まで、岩手県大槌町の遺体安置所で、棺の中の遺体が腐敗しないようにドライアイスや防腐剤を入れたり、遺体の確認に来る方の案内などにあたったりしました。

     私が担当した安置所には、多いときで約130体の遺体が安置されていました。行方不明になっている娘を捜すために安置所を訪れた両親へ遺体がないことを告げると、「自分たちでなんとしてでも捜し出します」と言われ、命を削ってでも捜し出したいという強い思いに命の尊さを改めて感じ、思わず一緒に涙を流しました。

     大槌町では、町長をはじめ多くの町職員が亡くなっています。また、津波で命の危機にさらされたうえに家族や親戚が亡くなっているにも関わらず震災以降1日も休まず勤務している職員もいました。

     精神的・肉体的に疲労が蓄積されている町職員に少しでも休んでもらおうと「何でもやろう」という思いでいっぱいでした。

     現地で支援できて本当に良かったと思います。通常業務はもちろん、非常事態でも冷静に業務を行うことの大切さを改めて感じました。

    保健師として被災者の健康管理 傷ついた心のケアを

    中保健センター 山内江美子

     3月28日から4月1日まで、岩手県山田町の避難所で被災者の健康相談や健康チェック、「仮設診療所」や「巡回の医療チーム」へのつなぎ役として活動しました。

     山田町は特に津波による被害が大きく、海に面しているところは家が跡形もなく破壊されていたり、ビルの上に船があったりと信じがたい光景が広がっていました。

     避難所では、プライバシーのない集団生活により、皆さんストレスがたまっているようでした。被災した高齢者は高血圧の方が多く、高血圧以外でも普段飲んでいる薬を持たずに避難してきた人がたくさんいました。

     一人ひとりに声をかけていると「毎晩津波の夢を見る」「津波を見た場所には近づけない」といった話を聞き、心の傷の深さを感じました。

     被害の大きさから復興には時間がかかると思います。被災者のメンタル面や自立など、目に見えない部分の継続的な支援の必要性を実感しました。

    中小企業の資金繰りを支援 府が東日本大震災対策資金を開始

     府では、東日本大震災によって売り上げが減少している府内中小企業の資金繰りを支援するため、「東日本大震災対策資金」を開始しました。利用には、事前に市の認定を受けた後、融資を受けるために取扱金融機関へ申込みが必要です。

     なお、認定されたことで融資が確定するわけではありません。

    取扱期限
     来年3月31日(土曜日)の貸付実行分

    対象
     市の認定を受け、金融機関等による融資後のサポートを受けることができる方

    対象資金
     運転資金、設備資金

    融資限度額
     2億円(うち無担保8000万円)

    融資利率
     金融機関所定金利

    信用保証料率
     年0.8%

    融資期間
     10年以内(据置き2年以内)

    認定の申請方法
     申請書類に必要事項を書き、添付書類を添えて直接
     ※申請書類は経済総務課分室で配布。市ホームページからダウンロードも可。認定要件などくわしくは、市ホームページをご覧になるか、お問合せください。

    認定の申請・問合せ先

     経済総務課分室 06(6748)7275、ファクス06(4309)2303

    事業資金を融資 小規模企業融資制度

     市では、市内で事業を営む方が、事業に必要な資金(運転・設備)を金融機関から借入れできるように、大阪府中小企業信用保証協会の保証を付け、あっ旋しています。

     また、10万円を限度として、融資決定後支払った信用保証料の2分の1を補助しています。

    対象
     市内で原則として同一場所に同一事業を6か月以上引き続き営み、確定申告・決算に伴う納税状況を証明できる従業員20人(商業・サービス業は5人)以下の会社、個人など

     ※具体的な事業計画があり、金融機関などによる経営サポートやモニタリングを受けることができること。

    融資限度額
     1,250万円(既存の保証協会の保証付融資残高を含む)

    返済期間
     7年以内利率1.1%(平成23年4月1日現在)
     ※担保は原則不要。利率は変わることがあります。

    信用保証料率
     0.5%~2.2%
     ※連帯保証人は、法人は代表者のみ、個人は原則不要。

    申込み・問合せ先

     経済総務課分室

    昼も。夜も。 節電ライトダウン2011

     国では、地球温暖化防止のため、毎年夏至の日を中心にライトアップ施設や職場、家庭での消灯を呼びかける「CO2削減/ライトダウンキャンペーン」を実施しています。

     また、これにあわせ、6月22日(水曜日)は「ブラックイルミネーション」、7月7日(木曜日)は「七夕ライトダウン(クールアースデー)」とし、職場や家庭でのライトダウン(一斉消灯)を広く呼びかけています。

     この夏は、東日本大震災の影響もあり、特に節電が求められています。自主的なライトダウンなど、協力をお願いします。

    豊かな環境創造基金活用事業発表会

     豊かな環境創造基金活用事業補助金申請団体によるプレゼンテーションを行います。

    とき
     6月25日(土曜日)午後1時から

    ところ
     市役所本庁舎18階大会議室

    定員
     30人(当日先着順)

    エコ推進事業者を募集

     環境に配慮した市内企業の取組みを市ホームページで紹介します。企業のPRの場として登録しませんか。

    登録方法
     申込書に必要事項を書いて、電子メールで
     ※申込書は市ホームページからダウンロードできます。

    申込み・問合せ先

     環境企画課 06(4309)3198、ファクス06(4309)3818、電子メールkankyokikaku@city.higashiosaka.lg.jp

    市議会から義援金 総額1,150万円を被災地に

     市議会は、東日本大震災における被害の甚大さから長期の復興期間と継続的な支援活動が必要であるとし、5月から任期満了時期の9月までの毎月、議員1人につき5万円を福島県や岩手県、宮城県へ届けることを全会派一致で決定しました

     これにより、毎月230万円、5か月間で計1150万円が義援金として拠出されます。

     

    車上狙い対策~駐車するときは、見通しの良い場所や
    深夜でも明るい駐車場を選びましょう

    ―東大阪市治安対策本部―

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    東大阪市市長公室広報広聴室 広報課

    電話: 06(4309)3102

    ファクス: 06(4309)3822

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