アタマジラミを見つけたら
子どもが頭を頻繁にかいたり、かゆみを訴えたら注意しましょう
子どもが頭をかいたり、かゆみを訴えたら髪の毛を注意深く調べてみましょう。アタマジラミが原因かもしれません。
近年、児童や幼児の間でアタマジラミの被害が発生しており、現在ではアタマジラミの存在は珍しくありません。
アタマジラミは「不潔だから」という理由でうつるものではありません。誰にでもうつる可能性があります。
対策は家庭で簡単に行えますので、適切に予防や駆除を行いましょう。
アタマジラミの卵の見つけ方
アタマジラミの卵は耳のうしろや頭頂部、えりあしなどで見つかることが多く、ヘアキャスト(フケの一種)に似ていますが、アタマジラミの卵は髪の毛にしっかりと固着しており、簡単にはとれない特性があります。
かゆみがあるのにアタマジラミの成虫や卵が見つからない時は、他にも原因があると考えられますので皮膚科専門医に相談してください。
・卵 ⇒なかなか動きません。
・ヘアキャスト⇒ 触ると簡単に動きます。
アタマジラミがうつる経路
アタマジラミは、基本的には頭髪から頭髪へうつっていきます。特に、幼児や小学校低学年の児童は頭をくっつけて遊ぶことが多いので、保育所や幼稚園、小学校等で集団発生することがあります。衛生状態は関係ありません。
また、アタマジラミは人から離れた状態で、環境状態によりますが2日から3日は生存することができます。そのため、寝具やタオルを共有して使う家族間や、プールなどでタオルを貸し借りして友人間でうつることがあります。
アタマジラミの駆除方法
アタマジラミは、集団生活をしているとその中で蔓延しやすいため、見つけた場合は次のように処置を行い、拡大を防ぎましょう。
アタマジラミの駆除は、物理的に除去する方法と薬剤を使用する方法がありますが、物理的な除去方法でも十分に駆除が期待できます。
物理的に除去する方法
除去には洗髪とクシによる方法があります。ただし、洗髪だけでは髪の毛にしっかりと固着している卵の除去は期待できません。
また、子ども自身による洗髪では洗い方が不十分になりやすいので2週間ほどは毎日大人が洗髪してあげましょう。
クシによる方法では卵の除去は期待できますが、歯の細かいクシを用いる必要があります。梳き櫛やアタマジラミ専用クシをお使いいただくとより効果的です。
手順
- シャンプーで洗髪した後、髪をよくすすぎ、クシどおりを滑らかにするため、頭髪に適量のリンス(コンディショナー)をつけます。
- 普通のブラシで丁寧にブラッシングし、清潔なクシで髪を丁寧にすいて卵を除去します。
薬剤を使用する方法
アタマジラミを駆除する薬(パウダータイプやシャンプータイプなど)が薬局・薬店で販売されています。
使用する場合は、説明書にしたがってお使いください。
また、アタマジラミ駆除用の薬品も卵に対しては効果がありませんので、卵から幼虫がかえる1週間後に再度使用しましょう。