自宅などでハチの巣を見つけたら
ハチの巣を見つけたときは ~あわてず、さわがず、ちかよらず~
ハチは、樹木などにつくアオムシ・ケムシなどの昆虫を捕食したり、植物の受粉の手助けをする有益な昆虫です。
春から初夏にかけて活動を開始し、アシナガバチなどが庭木や軒下に巣をつくることがあります。
アシナガバチは比較的おとなしいハチであり、巣を刺激したり直接ハチを触ったりしない限り攻撃してくることはほとんどありません。
どうしても日常生活に支障をきたす場所に巣を作っている場合は、下記のことに注意して駆除してください。
市では、アシナガバチの駆除はしていません。駆除を行う前にアシナガバチかどうかしっかり確認しましょう。
(春先は巣がまだ小さく比較的簡単に駆除することができます。個人で駆除できない場合は専門業者に依頼してください。)
アシナガバチの見分け方
空を飛んでいるハチを見てハチの種類を見分けるのは難しいので、巣を見て判断しましょう。
ハチの巣は種類によって形・営巣場所に特徴があるので比較的簡単に見分けることができます。
アシナガバチの巣の特徴
アシナガバチの巣の形は灰色(巣の材料によっては白色や茶色)で、シャワーヘッドのような形をしており、下から見ると六角形の穴(育房)が多数あいています。
初期の頃のアシナガバチの巣
横から見たアシナガバチの巣
アシナガバチの巣
アシナガバチの巣
下から見ると六角形の穴がたくさん見える
スズメバチの巣の特徴
アシナガバチと同じように樹木や軒下などに巣を作るハチとしてスズメバチがいます。
スズメバチの巣は巣作り初期ではトックリを逆さにしたような形をしており、中期以降ではボール型(球型)になり、色が茶色でまだら模様をしています。巣の出入口は1ヶ所だけで、全体は外皮で覆われています。
※個人でのスズメバチの巣の駆除は難しいので、巣ができた場所の所有者や管理者の方が保健所環境薬務課までご相談ください。
初期のスズメバチの巣
とっくりを逆さにしたような形
大きくなるとボール状になる
まだら模様で巣穴が1ヵ所開いている
アシナガバチが巣をつくりやすい場所
アシナガバチの巣はベランダ・軒下・低木の枝に作られることが多いです。
巣は1年で使い捨てされます。そのため、捨てられた巣に再びハチが住み着くことはありません。
ただし、巣がある場所はハチにとって巣が作りやすい場所と考えられますので毎年新たに巣ができる可能性があります。
春先から注意していれば巣の小さなうちに発見できます。
アシナガバチの巣の駆除方法
- 動きが鈍くなる夜に市販の殺虫剤を巣に向けて噴射する。
※薬店やホームセンターなどで販売しているハチ専用の駆除スプレーを使うと薬液が遠くまで飛び安全です。駆除スプレーを使用する際は使用上の注意を読んでお使いください。 - 翌朝、ハチがいないことを確認して巣を棒などで落とす。
- ハチがいなくなった巣は土に埋めるか、袋に入れてゴミとして出す。
注意事項
- 服装は肌が露出しない、白いものを着用する。
- 香水等は使用しない。
- 懐中電灯の光に反応するので巣を照らさない。
- 落ちたハチは素手で触らず、ほうき等で集めて袋に入れ、巣と一緒に処分する。
※ハチに刺された時は、傷口を流水で洗って氷で冷やし、腫れがひどい場合や気分が悪くなった場合はすぐに医師の診察を受けてください。
ハチにさされないためには
ハチに刺されないために次のことに注意しましょう。
- 巣に近づかない。
- 巣を刺激しない。(つついたり、振動を与えない。)
- 洗濯物にハチがついていることがあるので、取り入れの際には気をつける。
- 樹木の剪定をするときはハチの巣がないことを確認してから行う。
- 家の中に入ってきたときは、窓を開け室内の照明を消して刺激せずに出て行くのを待つ