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東大阪市

あしあと

    動物からうつる病気(動物由来感染症)について

    • [公開日:2025年12月4日]
    • [更新日:2025年12月4日]
    • ID:2200

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     動物由来感染症とは、動物やペットから人にうつる病気の事です。代表的なものとしては狂犬病が挙げられますが、ほかにもオウム病、トキソプラズマ症など、多くの種類があります。動物に症状がなくても病原体を持っていて、感染源となる場合もあります。

     ペットと仲良く健康に暮らすために、次のことを守りましょう。

    • ペットに口移しで食べ物を与えるなどの濃厚な接触はしない。
    • 動物やペットに触れる前後や、フンが手についたりしたときは、必ず手洗い消毒をする。(動物から人へ感染する以外にも、人から動物へ感染させる場合もあります。)
    • ペットの飼育場所は清潔にし、フンや尿の始末はこまめに行う。
    • 飼育場所を清掃するときは、フンや尿が周囲に飛び散らないように注意するとともに、換気を十分に行い、ホコリを吸い込まないようにする。また、清掃後は手洗いを十分に行う。
    • 猫は、できるだけ室内で飼育する。
    • ペットに肉を与えるときは、寄生虫感染を防止するため、生肉のままで与えないようにし、充分に加熱する。また、生野菜を与えるときは充分に洗浄する。
    • ペットを室内で飼育するときは換気を心掛ける。
    • 野生動物の家庭での飼育は禁止されています。野外での接触もさけましょう。
    • フンや尿による生活環境の汚染を防ぐため、野生動物にむやみにエサを与えない。
    • ペットの健康状態に注意し、異常がある場合は速やかに動物病院へ受診させる。異常が無くても、定期検診を受け、病気の早期発見に努める。
    • 飼い主が体調不良で医療機関に受診する場合は、ペットの飼育状況についても医師に説明する。
    • 犬の飼い主は、飼い犬登録と毎年狂犬病予防注射を受けさせる。
    • 散歩時のフンの後始末は必ず飼い主がおこなう。また、飼い主が拾えない場所でフンをさせない。おしっこも周囲に迷惑をかけない場所を選んでさせ、水で流す。飼育場所で排泄を済ませてから散歩に行くようにしつけをする。
    • マダニ対策として、ペットの散歩の際は草むらや藪などへの不必要な侵入をさせない、帰宅時にはマダニが付いていないか確認する。ペットには駆除薬を使用するなど、定期的なノミ・ダニ対策を行う。飼い主がやむを得ず草むらなどへ入る場合には長袖・長ズボン・厚手の靴下などで肌の露出を避けるなどの対策を行う。マダニが皮膚を刺しているのを発見した場合は無理に引き抜かず、ペットの場合は動物病院で、飼い主の場合は皮膚科など医療機関で取り除いてもらいましょう。 

       東大阪市環境薬務課ホームページ(マダニ類が媒介する感染症に注意しましょう)


     厚生労働省ホームページ(動物由来感染症)(別ウインドウで開く)


    狂犬病

     発症した哺乳類に咬まれるなど唾液中のウイルスが体内に入ることで感染します。1から3か月の潜伏期間の後に発症します。初期は風邪に似た症状で、咬まれた部位に知覚異常が見られ、神経症状の後に呼吸麻痺で死亡します。発症するとほぼ100%死亡します。有効な治療法はないため、流行国で動物に接する機会がある場合には渡航前にワクチンの接種を行い、流行国ではむやみに動物にさわらないことが大切です。

    重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

     主にSFTSウイルスを保有しているマダニに刺されることで感染します。SFTSを発症している動物との接触により感染することもあります。6日から2週間の潜伏期間の後に発症します。発熱や消化器症状を呈し、重症例では出血傾向や意識障害をおこし、致命率は10から30%程度です。日本では2013年以降、西日本を中心に患者が確認されていましたが、近年は関東地方での感染も確認されています。大阪府内でも野生動物でSFTSウイルス感染が確認されています。感染予防のため、草むらなどに入る際はマダニ対策を行いましょう。

    日本紅斑熱

     病原体(リケッチア)を保有しているマダニに刺されることで感染します。2から8日の潜伏期間の後に発症します。発熱、発疹、マダニによる刺し口がほとんどの症例で見られます。治療が遅れると重症化し死亡することもあります。感染予防のため、草むらなどに入る際はマダニ対策を行いましょう。

    トキソプラズマ症

     世界中で広く分布している寄生虫で、ネコ科動物の糞便中に排出されたオーシスト(感染型)を摂取することで感染します。感染した猫がオーシストを排出するのは初感染後数日からおよそ2週間の間で、排出されたオーシストが成熟して感染する能力を持つには、少なくとも24時間必要とされているため、糞便の処理を毎日(24時間以内で)行うことで、感染力のあるオーシストとの接触を避けることができます(このときトイレ容器は熱湯で消毒することをお勧めします)。したがって、妊娠を理由に飼い猫を処分する必要はありませんが、猫の糞便の処理はできれば妊婦以外の人が行うようにし、動物と触れ合ったあとは石鹸での手洗を忘れないようにしてください。また肉類を生で食べたり、不十分な加熱でも感染することがあることから、肉類を生で食べることは避けて、十分な加熱を行ってください。

    オウム病

     オウム病クラミジアを病原体とし、鳥類の糞に含まれる菌を吸い込んだり、口移しでエサを与えることによっても感染します。症状は風邪や肺炎によく似た呼吸器症状となります。早期に診断し、有効な抗生物質(テトラサイクリン系等)を投与すれば回復しますが、重症になると呼吸困難・意識障害などを起こし、診断が遅れるとまれに死亡する例も報告されています。

    蚊媒介感染症

     病原体を保有する蚊に刺されることで起こる感染症です。ウイルス疾患であるデング熱、日本脳炎、ウエストナイル熱、原虫疾患であるマラリアなどがあります。これらは主に熱帯や亜熱帯地域で流行しており、日本脳炎以外は海外で感染して帰国後に発症した輸入事例と見られますが、2014年にはデング熱の国内での感染例が報告されました。感染した蚊が航空機等で運ばれて日本に侵入する可能性があり、当市を含め大阪府下の保健所設置自治体が定期的に蚊のウイルス保有状況調査を行っています。

      東大阪市感染症対策課ホームページ(蚊媒介感染症のサーベイランス(調査監視)の結果)


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    東大阪市健康部保健所 食品衛生課

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