令和6年8月20日 子育ても介護も ダブルケアカフェ


子育てと介護など、複数のケアが重なる「ダブルケア」。近年、晩婚化や晩産化などを背景に社会問題となっています。
そんな中、ダブルケアの周知・啓発活動を行う「ダブルケア東大阪」が、当事者たちの集いの場として「ダブルケアカフェ」を不定期で開催。毎回10人ほどで、日頃の悩みを共有したり、情報交換をしたりしています。
昨年立ち上げたカフェは今回(8月20日開催)で6回目を迎え、「少しずつ知られてきている実感はある」という代表の荒井さん。それでもまだまだ“ダブルケア”を知らない人は多く、自分がダブルケアをしていることに気づかず、「知人に言われて気づいた」という参加者もいました。
この日参加した40代の女性は、「友だち同士でこういう話をすることはあまりないし、どこに相談すればいいのかもわからなかった。こういう場があるのはとてもありがたい」と言い、ほかの参加者たちも心が少し軽くなったと話していました。
ダブルケアの当事者には、「自分の気持ちと体を大切にしてほしい。しんどいって言っていいんです」と話す荒井さん。「ダブルケアをしている人が周りにいれば、声をかけたり、話を聞いたり、助けあいができる地域にしていきたい」と語っていました。