子ども市政だより第35号 2・3面
SDGsってなんだろう?
誰一人取り残さないまちをめざして
2030年までに達成するべき目標である「SDGs」。みなさんが住む東大阪市で行われている取組みの一部を紹介します。また、自分たちに今できることについても考えてみましょう。
カラフルコミュニケーション
文化の違いを認めあおう
私たちが住む日本には、さまざまな国の人が住んでいます。
市内の小学校にも外国籍の児童がたくさんいます(市内の外国人児童生徒数は20の国籍で558人〈令和3年5月1日現在〉)。
国や民族によって、文化や習慣などはさまざまです。その違いから、トラブルや争いが起きることがあります。全ての人が住みやすいまちにするためには、違いを認めあうことが大切です。
市では、小学校で行われるさまざまな文化についての学習を応援する「カラフルコミュニケーション」という取組みを行っています。
カラフルコミュニケーション~留学生との交流@荒川小学校
6月29日、荒川小学校で文化の違いを学ぶための授業が行われ、ゲストティーチャー(留学生)が、生まれ育った国の文化を小学生に伝えました。授業を受けた児童は「バングラデシュや中国のことをもっと知りたいと思った」「また先生たちに会いたい」と感想を発表していました。
カラフルコミュニケーションパークで世界とつながろう
市では、小学校ごとにブースを出して、みなさんが学んだ外国の文化などを発表したり、ほかの学校のブースを見学したりして、市内小学校のお友達と交流する「カラフルコミュニケーションパーク」を開催します。自分たちが調べたことを知ってもらったり、自分が知らないことを知れたりするチャンスです。このイベントを通して、ぜひほかの学校のお友達との交流を楽しんでください。
- カラフルコミュニケーションパーク 令和4年度開催予定
-
- とき
- 11月29日(火曜日)
- ところ
- 近畿大学
- とき
- 来年2月28日(火曜日)
- ところ
- 市文化創造館
スクラムオフィス
障害がある人もない人も、みんなが活躍
人はみんな同じように社会に参加する権利があるにもかかわらず、障害のある人が社会で働いたり、活躍したりするのは簡単なことではありません。しかし、周りの人たちの手助けがあれば、その力を生かすことができます。
市では、働いているみんなの個性を大切にして、生き生きと仕事ができる職場づくりを進めています。障害のある職員が働く「スクラムオフィス」では、スクラム作業員と仕事を支援する職員が働いています。仕事で関わるたくさんの人とのコミュニケーションを大切にして今日もがんばっています。
障害のある人もない人も、みんなで話しあい、意見を出しあって仕事を進めることでみんなにとって新しい気づきがあります。
- スクラム作業員 大垣 巧さん
- 複雑な作業は苦手ですが、仕事を期限までに終えられたときに達成感を感じます。業務中や昼休みなどに、ほかの部署の職員とコミュニケーションをとるときがとても楽しいです。
男女共同参画
性別に関係なくみんなが能力を発揮
ジェンダーってなあに?
性別の違いには、体のつくりによる違いのほかに、「男の子は青、女の子はピンク」など、社会や文化の中でつくられた違いがあります。これを「ジェンダー」といいます。
次のチェック項目にみなさんは当てはまりましたか。「男の子だから」「女の子だから」という思い込みが不平等や差別を生んでしまいます。
思い当たるものにチェックしよう
また、平日の女性と男性の家事に費やす時間を見てみましょう。全ての年代で女性のほうが家事に費やす時間が長いことがわかります。これを見てみなさんはどのように感じましたか。
家庭で家事に費やす時間(平日の1日当たり)
- 30歳未満
- 女性111分
- 男性65分
- 30歳代
- 女性229分
- 男性55分
- 40歳代
- 女性241分
- 男性59分
- 50歳代
- 女性227分
- 男性83分
- 60歳代
- 女性235分
- 男性120分
- 70歳以上
- 女性250分
- 男性116分
出典:東大阪市男女共同参画に関する市民意識調査(平成31年3月)
この機会に、性別によってイメージや役割分担を決めつけていないか考えてみましょう。“気づくこと”が周りの人への思いやりにつながります。
男女共同参画についてのさまざまなテーマを取り上げた情報紙「HOW」を市ウェブサイトに載せています
食品ロスの削減
食品の無駄をなくして、環境にもやさしく
「食品ロス」とは、食べ残しや期限切れで捨てられる食品など、本来食べられるのに捨てられてしまう食品のことです。世界には食料不足に悩む人々がたくさんいる中で、日本は多くの食料を輸入し、大量に捨ててしまっています。また、捨てられた食品を処分するためにエネルギーや資源が使われており、地球環境にも多くの負担がかかっています。
市では、食品ロスについてみなさんに知ってもらい、食品ロスを減らすための取組みなどを行っています。
学校給食の食べ残しを分解
学校給食センターと共同調理場には、生ごみを水と炭酸ガスなどに分解する「生ごみ処理機」があります。調理の際に出た野菜くずや、給食の食べ残しの一部を処理して、ごみの減量に取り組んでいますが、全ての食べ残しを処理することはできません。
給食をしっかり食べて、食べ残しを減らすこともごみの減量につながりますね。
今日からできる
みんなで減らそう!食品ロス
など
青パト隊
安全安心なまちづくり
市民の一人ひとりが、事故や犯罪などに遭うことなく、安全に安心して過ごせるまちづくりのためにがんばっているボランティアの方々がいます。それが青色防犯パトロール隊のみなさんです。市内の26の地域にある青パト隊は、青色のライトをつけたパトロールカーを走らせています。身近な地域の方々が見守ってくれていることで、私たちは安心して生活ができ、また犯罪を減らすことにもつながっています。
- 成和校区青パト隊のみなさん
- 小学校の登校日には必ず青パトを走らせて、地域のみなさんの安全安心を守っています。活動していて、小学生のみなさんが笑顔で挨拶してくれるときが一番うれしく、励みになります。これからもみんなの力で安全安心なまちをつくっていきましょう!
SDGsをさらに加速
11月5日(土曜日)・11月6日(日曜日)開催
HANAZONO EXPO
いのち輝く未来社会にふれてみよう Road to 大阪・関西万博
2025年に大阪・関西万博が開催されることに伴い、市では今年「HANAZONO EXPO」を開催します。これにより、万博への期待感を高めていきます。
「万博」とは、世界中からたくさんの人やモノが集まるイベントで、地球規模のさまざまな課題に取り組むために、世界各地からアイデアなどが集まります。大阪・関西万博では、コロナ禍を経験した世界中の人々が、ともに「いのち輝く未来社会」を考え、SDGsの達成に向けた取組みをさらに加速させます。HANAZONO EXPOでは、3年後の大阪・関西万博につながるイベントを企画し、さらに東大阪の魅力発信も行いますので、みなさんもぜひ参加してみてください。
HANAZONO EXPO
- とき
- 11月5日(土曜日)・11月6日(日曜日)
- ところ
- 花園中央公園とその周辺施設
- ※詳しい情報は今後市ウェブサイトなどでお知らせしますので、楽しみに待っていてください。