水道工事における水道配水用ポリエチレン(HPPE)管の採用について

水道配水用ポリエチレン(HPPE)管について
本市では一昨年から水道配水用ポリエチレン管の試験施工を実施してきましたが、令和4年度から水道配水用ポリエチレン管を本採用することとしましたのでお知らせします。
本市では、水道施設の老朽化による漏水などの事故発生や南海トラフ巨大地震などのさまざまな災害への対応が求められる中、安全な水を安定して供給するために、老朽化した水道施設・水道管の更新および耐震化を計画的に推進しているところです。
一方で、水需要減少に伴う料金収入の減少及び人材・技術力の確保などさまざまな課題が顕在化しており、経営環境は厳しさを増している状況です。これまで、本市では水道管の材料に耐久性・耐震性に優れたダクタイル鋳鉄管(耐震継手管)を使用していますが、「ひがしおおさか水道ビジョン2030」においても、必要な財源確保の観点から建設コストの低減が求められており、さらに施工性の向上およびコストの低減が期待できる「水道配水用ポリエチレン管」の採用に向けた検討を行ってきました。
その結果、下記のとおり採用することとなりましたので、各事業者様におかれましては、水道工事に係る資格取得、技能講習会への参加を引き続き積極的に取り組んでいただくとともに、本市水道工事の品質向上と効率的な事業推進にご協力いただきますよう、あわせてお願い申し上げます。
採用管種 | 水道配水用ポリエチレン管 |
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採用口径 | φ75mmからφ150mm |
適用工事 | 令和4年4月以降に発注する工事 |
施工に必要な資格 | 配水用ポリエチレンパイプシステム協会またはそれに準ずる各メーカーの講習会の修了証(受講証)が必要となります。なお、電気融着方式以外の作業(ポリエチレン管用のメカニカル接合・鋳鉄サドル付分水栓)の修了証(受講証)も必要となります。 |
水道配水用ポリエチレン管の採用について
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水道配水用ポリエチレン管は災害に強い水道管です

平成30年西日本豪雨(愛媛県大洲市)
豪雨での道路損傷状況
(写真:POLITEC提供)

左側写真の水道管拡大
水道管からの漏水はありませんでした
(写真:POLITEC提供)

水道配水用ポリエチレン管の吊り試験

曲がりやゆがみに強い水道配水用ポリエチレン管
(写真:POLITEC提供)

本市施工事例

水道配水用ポリエチレン管 施工事例

講習会のご案内について
配水用ポリエチレンパイプシステム協会(POLITEC)主催の水道配水用ポリエチレン管・継手施工技術講習会は、定期開催されております。
講習会は配水用ポリエチレンパイプシステム協会(POLITEC)のホームページ(別ウインドウで開く)をご確認ください。(外部サイトへ移動します)