子ども市政だより第34号 2・3面
未来の地球を守ろう
地球温暖化を防ぐために今から取り組もう!!
今のままの生活を続けていると地球温暖化はどんどん進んでしまいます。地球温暖化の仕組みを知って、防ぐためにはどうすればいいのかを考えてみましょう。
なぜ地球が暖かくなっているの?
地球の表面は太陽の熱で温められています。余分な熱は宇宙に出ていきますが、その熱の一部は地球の中に取り込まれます。そして、その取り込まれた熱は大気中にある「温室効果ガス」に吸収されて地球全体の気温をほどよく保っています。
しかし、温室効果ガスが増えすぎると、宇宙に出るはずだった熱が地球にこもってしまい、地球全体の平均気温が上がってしまいます。
温室効果ガスはどこから出るの?
現在日本が排出している温室効果ガスの約9割は二酸化炭素です。二酸化炭素は、ものを燃やしたり、自動車などでガソリンを使ったりすることなどで発生します。
私たちが日頃使っている電気の多くは石油や石炭などの燃料を燃やしてつくられています。そのため、私たちが家で電気を使うことも二酸化炭素を出すことにつながります。
電気や自動車などを使うことが増えた私たちの生活の変化が、地球温暖化の主な原因です。
このまま地球温暖化が進むとこうなる!?
海面が上がる
北極や南極の氷が溶けて海の水が増えることで海面が上がり、低い場所にある土地や小さな島などは海に沈んでしまうかもしれません。
この100年で約20センチメートル上昇
動物や植物が少なくなる
急な気温の変化や海面が上がって陸地が減ることなどで、たくさんの動物が死んだり植物が枯れたりしてしまうかもしれません。
気候が変わる
海水の温度が上がって水蒸気がたくさんできることで、台風や激しい雨が増えて洪水などの自然災害が増えてしまうかもしれません。
伝染病が増える
暑い地域でしか発生しなかったマラリアやデング熱などの伝染病が流行してしまうかもしれません。
食料が足りなくなる
気候が変わって雨が降らなくなったり洪水などの災害が起こったりすることで、作物が育たなくなり食料が不足してしまうかもしれません。
身近なところにもこんな影響が!?
雪が積もらない!?
冬の平均気温が高くなることで、雪が積もっている風景を見る機会がとても少なくなっています。みんなは見たことがあるかな?
入学式に桜がない!?
桜の花芽は冬の寒さで目覚めますが、冬の気温が下がりきらないことで桜が咲かなくなったり今より早く咲いたりします。
「ゲリラ豪雨」が増える!?
一部の地域に急に大雨が降る「ゲリラ豪雨」が増えています。川の水があふれるなど、大きな被害につながってしまうかもしれません。
暑い日が増える!?
近年は東大阪市でも最高気温が35℃以上になる猛暑日が増えています。このままだと夏が長くなって春や秋がなくなってしまうかもしれません。
市ではこのようなことに取り組んでいます!
電気自動車を導入
走っているときに温室効果ガスを出さない電気自動車を導入。10月にも新しい電気自動車を導入しました。
LED照明に交換
10月~来年3月に市役所本庁舎の照明を電気の消費量が少なくてすむLED照明に変更。昼休みの間は明るさを落としてさらに電気を節約。
ごみの分別・削減
ごみや紙を分別するごみ箱を設置。紙の裏面を再使用するための箱も設置しています。
東大阪市プラスチックごみゼロにトライ!宣言
令和元年にプラスチックごみを減らす取組みを進めていくことを宣言。
東大阪発!地球にやさしいごみ袋
「バイオエコのごみ袋」を開発!
プラスチックの代わりにできるトウモロコシからできた原料を開発した西野金陵株式会社 と100パーセント再生プラスチックのごみ袋「スゴエコ袋」を作っていた野添産業株式会社 、そして市とが協力して、環境にやさしいごみ袋「バイオエコのごみ袋」を作りました。このごみ袋は石油からできたプラスチックで作ったごみ袋に比べて、二酸化炭素の排出量を70パーセント減らしています。
他にも
- 暖房は19℃、冷房は28℃に設定
- 職員にマイバッグを使うよう呼びかけ
- 太陽光発電システムなどの設置費用の補助 など
地球温暖化を防ぐために大切なことは、一人ひとりが自分の行動を見直すことです。「自分一人がやっても意味がない」と考えず、自分にできることから地球温暖化防止対策に取り組みましょう。そして、学んだことを家族や友達に話して、みんなで地球の未来を守ろう!
私たちに今できること
私たちが今からできることもたくさんあります。できたものにチェックしてみよう!
電気を節約
- テレビを見る時間を短くする
- ゲームをする時間を短くする
- 見ていないテレビは電源を切る
- 使っていない部屋の照明を消す
- 冷蔵庫の開け閉めの時間を短くする
〈家族で!〉お風呂の場面でも
- お風呂は家族で続けて入る
- 残り湯は洗濯や植物の水やりに
〈家族で!〉食事の場面でも
- 旬や地元産の食べ物を選ぶ
温室でつくったり、遠くから運んだりするのにも、たくさんのエネルギーを使っています
ごみを減らす
- ごはんを残さずに食べる
- 壊れたものを修理して使う
- ごみを分別してリサイクルする
残ったごはんやごみは燃やされてしまいます
水を大切に
- シャワーや歯磨きのときは水を出しっぱなしにしない
きれいな水をつくって運ぶのにも、たくさんの電気が必要です
〈家族で!〉車の利用は少なく
- 短い距離は歩くか自転車で
- 宅配便は時間の指定をして1回で受け取る
地球温暖化を防ぐには、私たちの今の行動が大切です。上のほかにもできることはたくさんあります。自分でできることを探したり、家族や友達と話しあったりして、小さなことから一つ一つ取り組んでみましょう。