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東大阪市

あしあと

    障害者差別解消法 車座ワークショップPART-6を開催しました(夜間開催)

    • [公開日:2020年12月2日]
    • [更新日:2022年2月22日]
    • ID:25334

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    ちょっと聞いて!わたしの「障害」(こまりごと)

    何が障害者差別か、差別を受けたらどうしたらいいのか、平成28年4月に施行された障害者差別解消法をみんなで考えようというテーマで車座ワークショップが開催されました。今年度1回目で、はじめて夜の時間帯での開催です。

    7月8日(月曜日)午後6時より、会場は河内永和の市民多目的センター大会議室で、進行は大阪手をつなぐ育成会の左古久代さんと特定非営利活動法人ぱあとなぁの地村貴士さんのお二人です。

    ワークショップの写真1

    前半は障害者差別解消法について、合理的配慮とは何か、講師の左古先生からわかりやすく説明をして頂きました。

    その後「ちょっと聞いてわたしの障害(こまりごと)」というテーマで障害者本人や、家族の方がご自分の体験などをお話ししてくださいました。

    電動車椅子を利用する身体障害者の方

    重度訪問介護のサービスを利用しながら一人暮らしをしている。65歳になり、これまで利用していた障害福祉のサービスから、介護保険サービスへの移行時期を迎えているが、障害福祉のサービスの利用を続けている。機械的に移行するのではなく、介護保険を使うことで、サービス内容がどう変わるか、理解したうえで、きちんと行政と話し合って、自分の生活を守るために必要なサービスが受けられるようにすることが大事。

    進行役の地村さんからは、ALSなどの重度の身体障害がある場合に、十分なサービスの支給決定をしてもらうことも大事だが、サービスの必要な時間が増えれば、地域で契約可能な事業所を見つけることが難しくなっている現状について指摘がありました。

    ワークショップの写真

    知的障害の子を持つ親

    成人している息子は、人見知りなところもあるが、外に出かけるのが大好きで、日中活動の場から帰るとパトロールに行くように自転車で飛び出していく。遊んでいる子どもを見ているのが好きで、それが不審に思われたり、警察に職務質問されて追いかけられることも。息子のことをよく知る近所の人が助けてくれることもあるが、以前九州の方であった出来事で、職務質問された障害者が暴れてしまい、警察に押さえつけられて亡くなってしまうということがあった。何とかしたいと思い、近所の交番を回って、息子のことを伝え、療育手帳の写しやヘルプマークを持たせること、障害についての理解を求めた。本人にもお守りだと言って常にヘルプマークを持たせているが、警察官の中にはマークのことを知らない人もいて、まだまだ理解啓発が必要だと感じた。とにかく回りの人に知ってもらうことが大事、これからもそのための取り組みを続けていきたい。


    精神障害の当事者であったが今は支援者として働いている方

    過去に精神障害を発症、その後回復し、今は障害者を支援する機関で働いている。大学の頃に統合失調症を発症。幻覚、妄想、認知機能の低下、感情の平板化、感覚異常など、社会生活に支障をきたし、精神病院への入院も経験した。仕事も転々として続かず、当時は人生終わりだと思い、死ぬことも考えていたが、周りに迷惑もかけながらも、治療を続けて回復し、現在に至る。今では通院や服薬もなく、毎日精力的に仕事をこなす。自分が病気になるなんて、思ってもいなかったし、振り返れば、自分の人生にとってプラスの経験だったと思うが、二度と経験したくないとも思う。

    精神疾患は決して他人事ではない。誰でも過剰な負担やストレスが原因で、同じ病気になり得る。精神障害者は犯罪を犯すという偏見があるが、統計的に見れば、一般の人よりも犯罪を犯す割合は低いという結果が出ている。

    かつては、精神分裂病といわれ、周りのイメージも悪く、家族からも理解されなかった。この病気の症状は個人差が大きく、周りがどう接していけばいいかも人それぞれ。大事なことは、自分でどうにもならないときに、周りから自分が見捨てられていないという実感。自分も、友人や家族に見守ってもらい、自己肯定感を高めることができた。生きて働いているだけで〇を付けてあげる。生きづらい中で生きていることに対して〇をあげることが大事。社会のまなざしがもう少し温かく、支えあう方向に社会全体が変わっていけばいいと思う。


    高次脳機能障害の当事者会を主催している方

    障害者の会はいろいろあるが、家族や支援者の話ばかりになりがちで、当事者が主体的に活動できる場が欲しいと思って、会を立ち上げた。河内永和を中心に活動していること、関西弁の「まあえーわ」が合わさって、会の名前ができた。(「東大阪え~わの会」)

    毎月定例会を行い、非日常をテーマに課外活動や料理教室、スポーツ、講演会、フリーマーケットなどさまざまな活動を行っている。会の活動内容を紹介するパンフレットも作成している。

    自分は20代で脳梗塞になり、後遺症が残ったため、視野狭窄や記憶障害、細かな作業ができない、同じ動作を繰り返すなどの症状が出た。記憶障害のため、日常生活に支障が出る。周りからは、忘れるならメモを取れと言われたが、一日中メモを取り続けたり、後から必要な情報を探すのも不可能だということを分かってほしい。

    車座ワークショップ

    ワークショップの写真


    最後は参加者全員で車座になって意見交換を行いました。


    「相談支援の仕事をしている。知的障害の人がお店でうまく自分の意思を伝えられずにイライラしてものを壊してしまったり、警察に通報されることがよくある。地域に知っている人を増やすことが大切だと思う。当事者の生の声を聴けて良かった。」

    発達障害、知的障害のある当事者から「自分とは違う種類の障害の人の話を聞けて良かった。」

    「地域の防災訓練等に関わっている。これから障害者の支援という観点でも取り組んでいきたい。」

    「障害福祉の事業所で働いている。同じ職員の中にも障害のある人もいて、お互いの理解が大切だと思う。自分自身も適応障害やうつなどを経験していて、自分がその状況になってみて初めてわかったことがたくさんある。」

    「障害者の就労支援の仕事をしている。世の中には、精神障害と知的障害の違いがわからないような人もたくさんいて、もっと理解が広まればいいと思う。」

    「当事者からの話を聞いていて、精神障害になったときに、家族が本人にどう接していいか分からなくなるという話があったが、今日のような会に家族で参加できて、一緒に話を聞けたら良かったのにと思う。」

    「自身が身体障害者で、障害者団体で活動を続けている。これまで少なかった精神障害や発達障害の当事者としての参加が増え始めている。活動に深みが出るようになってうれしい。」

    「もともと健常者だったが、若いころに事故にあって、頚椎損傷で障害者になった。自分がその立場になって初めてわかったことがたくさんあり、こういう会を通じて色々な人に伝えていきたい。」

    「初めての夜間開催で、これまで参加できなかった人が参加できてよかった。当事者の話にも出てきたが、警察の人にも障害の理解が進むよう参加してもらえればと思う。」

    身体障害で電動車椅子の男性「かつて市の福祉事務所、保健センターなどで障害者として勤務していた。市の障害者雇用の現状がどうなっているのか知りたい。街へ出ると、建物は立派だが、障害者用トイレがなかったり、職員が対応に不慣れだったり、まだまだこれからという感じがする。」

    「地域では事業所も不足しているが、地域住民の理解ももっと必要だと感じている。」


    たくさんのご参加ありがとうございました。

    次回11月16日(土曜日)第36回ふれあいのつどいにおいて、車座ワークショップ特別版を開催予定です。

    また、別の地域でも開催します。ご意見を発表してくださる当事者の方、家族の方のご参加をお待ちしています。

    障害者差別かな?と思ったら

    障害があることを理由に、物やサービスの提供を断られたり、

    障害の内容に応じた配慮をしてもらえなかったと感じたときは、市にご相談ください。


     障害者支援室 障害施策推進課  電話06-4309-3183 ファクス06-4309-3813

     東福祉事務所 高齢・障害福祉係 電話072-988-6628 ファクス072-988-6671

     中福祉事務所 高齢・障害福祉係 電話072-960-9285 ファクス072-964-7110

     西福祉事務所 高齢・障害福祉係 電話06-6784-7980 ファクス06-6784-7677

     東保健センター                     電話072-982-2603 ファクス072-986-2135

     中保健センター                      電話072-965-6411 ファクス072-966-6527

     西保健センター                      電話06-6788-0085 ファクス06-6788-2916


    お問い合わせ

    東大阪市福祉部障害者支援室 障害施策推進課

    電話: 06(4309)3183

    ファクス: 06(4309)3815

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