市政だより 平成30年9月15日号 2面(テキスト版)
いざというときは、しっかりと情報収集を
台風や集中豪雨などの自然災害から身を守るため、防災気象情報を有効に活用し、また、住んでいる地域の災害の特徴を事前に把握しておきましょう。
近年多発している集中豪雨は、秋雨前線や低気圧、また雨を降らせやすい地形などによって、積乱雲が同じ場所で次々と発生・発達を繰り返すことにより起こります。そして激しい雨が数時間にわたって降り続き、狭い地域に数百mmの総雨量をもたらしています。
自然災害の危険がある急傾斜地や渓流付近、河川周辺の低地などに、このような大雨などの激しい現象が加わると、土砂災害や洪水害などが発生し、非常に危険な状況となります。
また、今回の台風第21号のように今年の台風は本州付近への上陸が多く、非常に大きな被害をもたらしています。
このような自然災害から身を守るためには、防災情報を有効に活用することが重要です。また、住んでいる地域にどのような危険があり、命を守るために建物からの避難が必要か、建物の2階などへの移動で命の安全を確保できるかなど、災害種別ごとにどのような避難行動をとる必要があるのかハザードマップを参考にしながら日頃からしっかり認識しておくことが大切です。
防災情報の入手方法
防災システム
市では、平成26年4月より「市防災システム」を整備し、防災体制の強化を図ることで市民の安全・安心の確保に努めています。
気象庁などからの情報収集に加えて、市防災システムにより独自で市内の雨量情報などをリアルタイムで収集し、市民への迅速な避難情報の発信や過度の不安を与えない柔軟な防災活動に役立てています。市独自の情報収集については、次の1~3のとおりです。
- 河川氾濫・土砂災害を監視するカメラ
寝屋川や第二寝屋川、恩智川の河川氾濫、生駒山の土砂災害をリアルタイムで警戒するカメラを合計8台設置しています。 - 台風や集中豪雨に備える気象観測装置
市内9か所に雨量や風向き、風速の情報を収集する気象観測装置を設置しています。雨や風で市内のどこで危険性が高まっているのかをリアルタイムで確認できます。 - 避難所の情報を市役所で把握
避難所の開設状況や収容人数などの情報をリアルタイムで確認できるシステムを導入しています。避難所への支援の迅速化に役立ちます。
今後も、大雨や暴風などによる災害の危険性が高まった場合には、市から避難情報を屋外スピーカーや市ウェブサイト、テレビ、ラジオ、エリアメール、おおさか防災情報メールなどでお知らせします。防災情報を確認したときは、慌てずに、落ち着いて行動してください。なお、大雨などで屋外スピーカーからの放送内容が聞き取れなかった場合は、放送から24時間以内に06(4309)3010に電話をすると放送内容を確認することができます。
市から発表する避難情報は次のとおりです。
避難情報
1~3の順に緊急度が高くなります
- 1.避難準備・高齢者等避難開始
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- どんなときに発令
- 避難勧告や避難指示(緊急)を発令することが予想される場合
- とるべき行動
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- いつでも避難ができるよう準備をし、身の危険を感じる方は、避難を開始しましょう。
- 避難に時間を要する方(高齢者、障害者、乳幼児など)とその支援者は避難を開始しましょう。
- 2.避難勧告
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- どんなときに発令
- 災害による被害が予想され、人的被害が発生する可能性が高まった場合
- とるべき行動
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- 速やかに避難場所へ避難しましょう。
- 外出することでかえって命に危険がおよぶような状況では、近くの安全な場所や、自宅内のより安全な場所に避難しましょう。
- 3.避難指示(緊急)
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- どんなときに発令
- 災害が発生するなど状況がさらに悪化し、人的被害の危険性が非常に高まった場合
- とるべき行動
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- まだ避難していない人は、緊急に避難場所へ避難しましょう。
- 外出することでかえって命に危険がおよぶような状況では、近くの安全な場所や、自宅内のより安全な場所に避難しましょう。
気象庁からも情報収集を
気象庁は、気象災害を防止・軽減するため警報や気象情報などの防災気象情報を発表し、注意や警戒を呼びかけています。ぜひ、ご活用ください。
昨年から気象庁がウェブサイトで発表を開始した危険度分布は、大雨警報や洪水警報が発表されるような重大な災害が発生するおそれのある状況で、自らの地域の危険度の高まりを把握するための情報です。土砂災害警戒区域や浸水想定区域など災害発生の危険性がある場所に住んでいる方は、危険度が高まったら、命を守るために早めの避難をお願いします。
- 問合せ先
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- 大阪管区気象台 06(6949)6303
- 危機管理室 06(4309)3130、ファクス06(4309)3858