平成30年4月3日 神武天皇ゆかりのシダレザクラが見ごろを迎える
生駒山中の標高約400mに位置する鷲尾山興法寺(わしおざんこうほうじ)で、神武天皇ゆかりのシダレザクラが満開となり、ハイカーの目を楽しませています。
興法寺の境内にはシダレザクラが4本あり、このうち本堂のそばにある1本は高さ約8m、幹の直径は40cm以上と4本のなかで一番大きく、その昔神武天皇が東征のおり、にわか雨を避けてこの木の下で雨宿りをしたという言い伝えがあり「時雨桜(しぐれざくら)」とも呼ばれています。生駒山中に位置する同寺は、平野部より3から4度気温が低く、開花は遅め。見ごろを迎えたシダレザクラには、淡いピンク色の花が咲き誇り、訪れたハイカーらは「1時間程度ハイキングをして来たが、それぐらいの時間をかけるだけある見事なシダレザクラです。疲れも忘れるぐらい癒されます」と話していました。
シダレザクラは、秋の紅葉と並ぶ同寺の名物で、石切駅南口から生駒山上まで続く辻子谷ハイキングコースに位置することから、春のシダレザクラ、秋の紅葉を目当てにハイカーらが数多く訪れる。また、同寺の本尊・木造三面十一面千手観世音菩薩立像は大阪府の文化財に指定されている。

興法寺へのアクセス
興法寺へは、近鉄奈良線石切駅下車、東に約2km。徒歩約1時間。拝観無料