平成27年8月6日 郷土の名産「稲田桃」を地元児童が収穫
楠根小学校の近くを流れる第二寝屋川沿いで6日、同小学校の4年生約90人が、復活した地域の名産「稲田桃」の実を収穫しました。楠根小学校の児童たちによる稲田桃の収穫は、子どもたちに地域の名産である稲田桃を学んでもらおうと毎年行われています。
稲田桃は、日本古来の野生種で、小ぶりで先が尖っていることや水蜜桃に比べて酸味があるのが特徴。江戸時代には、稲田地域一面に桃林が広がっていましたが、採算性や大洪水の被害などで次第に姿を消していくことに。しかし、平成13年に地域住民らが「稲田桃」を復活させて地域の名産にしようと「稲田桃再生栽培プロジェクト」を立ち上げました。市内に残っていた稲田桃の原木から実を採取して苗木を育て、現在では稲田地区の道路や公園などに約500本植えられています。
この日は、稲田桃再生栽培プロジェクトのメンバーが児童に稲田桃の歴史や取り組みを説明した後、学校周辺に育った稲田桃の木に移動して収穫を開始。児童らは「この桃めっちゃおいしそう」「真っ赤になってる」などと歓声をあげながら、一つ一つ丁寧にもぎ取ったり皮を剥いて食べたりして地域の名産にふれていました。