市政だより　平成27年5月1日号　16面(テキスト版)

飛鳥時代の面影を残す河内寺廃寺跡
史跡公園の整備を本格的にスタート

飛鳥時代後期にあたる7世紀中ごろに創建された河内寺。

その古代寺院の面影を残す河内寺廃寺跡の史跡公園の整備を進めています。

問合せ先

文化財課　06（4309）3283、ファクス06（4309）3835

河内寺廃寺跡は、現在の河内町に位置し、飛鳥時代後期（7世紀中ごろ）に創建された古代寺院跡です。

これまでの調査や研究で、朝鮮半島の百済という国からやって来た渡来人の末裔で河内国河内郡大領（長官のこと）だった古代氏族・河内直（連）一族が、寺院の創建に関わっていたことがわかっています。

この地域では古くから、「河内寺」と書いて「こんでら」または「こんてら」と呼ばれ、また付近の水田から多くの瓦が採集されていることから寺院の存在が知られていました。

河内寺廃寺跡は、昭和40年代に3回の発掘調査が行われ、僧侶が学ぶための建物である講堂の跡や回廊の跡が見つかっています。

その後、平成16年に、保存状態の良好な礎石とよばれる建物の柱を支えるための石や、基壇とよばれる建物の土台部分が見つかったことから、平成20年に国の史跡指定を受けました。

さらに、市では河内寺廃寺跡の継続的な発掘調査を行い、平成26年度には史跡地内の全体像がほぼ解明されました。

これらの調査で、河内寺廃寺跡の伽藍とよばれる回廊で囲まれた寺院の中心部分は、塔・金堂・講堂が南北に一列に並んでいたこともわかっています。これは四天王寺と同じ形式で、古代寺院の中でも特に古い寺院に多く、大阪府内でも珍しい形です。

さらに地面の下には、現在も金堂・講堂・回廊の跡が残されており、伽藍の推定規模は、南北に75メートル、東西に55メートルで、四天王寺の約3分の2の大きさだったこともわかっており、7世紀という非常に古い時代に市内に大きな古代寺院が存在したことを示しています。

平成29年一般公開へ
整備工事をスタート

市ではこれらの発掘調査の成果を踏まえ、河内寺廃寺跡を史跡公園として残すための整備を進めています。

公園内には復元した基壇や実物の礎石を露出展示するスペースをつくります。また、地域の市民や来訪者の憩いの場となるよう、ベンチやパーゴラ、水飲み場を設置し、史跡地全体が見渡せる展望スペースも設置します。

工事は今年度に開始し、平成29年度に一般公開を行う予定です。

利用時間などを拡充

イコーラム・東大阪アリーナ

イコーラム
開館時間の延長・休館日の変更

7月からイコーラム（男女共同参画センター）の開館時間と休館日が変わります。変更の内容は、日曜日・祝日の閉館時間をこれまでの18時から21時30分に延長し、休館日を毎週月曜日から第4月曜日と改め、利用拡大を図ります。

なお、女性のための相談室の予約受付および電話相談は開館日の10時から17時までです。面接相談、労働相談、法律相談、多言語相談、キャリアカウンセリング、男性電話相談については従来どおりです。

施設利用予約の申込方法など、詳しくは市ウェブサイトをご覧いただくか、お問合せください。

変更後の開館時間

9時～21時30分

休館日

毎月第4月曜日（ただし第4月曜日が祝日の場合は開館し、その翌日が休館）、12月29日～翌年1月3日

ホール・ギャラリーの施設利用予約

7月から10月までの月曜日と日曜日・祝日18時以降の施設利用予約については5月1日（金曜日）9時に抽選を実施します。

11月以降の施設利用予約については従来どおりです。

第1～4研修室・学習室・子ども室の施設利用予約

7月の月曜日と日曜日・祝日18時以降の施設利用予約については5月1日（金曜日）9時に抽選を実施します。

8月以降の施設利用予約については従来どおりです。

問合せ先

• イコーラム　072（960）9201、ファクス072（960）9207
• 男女共同参画課　06（4309）3300、ファクス06（4309）3823

東大阪アリーナ
火曜日も開館

10月から来年6月までの間、東大阪アリーナ（総合体育館）の火曜日の休館日を開館とし、利用拡大を図ります（年末年始を除く）。これは、10月から始まる東体育館耐震リニューアル整備工事に伴う、市民の不便を少しでも解消するためのものです。開館するのは、プールを除く大アリーナ、小アリーナ、武道場、研修室、トレーニングルームです。

なお、火曜日開館に伴い、オーパス・スポーツ施設情報システムでも小アリーナと武道場については6月から、大アリーナと研修室については8月から申込みを開始します（抽選）。詳しくはお問合せください。

問合せ先

• 東大阪アリーナ　06（6726）1995、ファクス06（6726）1994
• 青少年スポーツ室　06（4309）3282、ファクス06（4309）3835

ご注意ください
放火火災が多発！

放火火災防止対策本部を設置

3月下旬以降、市内で「放火または放火の疑いがある火災」が多発しています。このことを踏まえ、消防局では「放火火災防止対策本部」を設置し、市内での広報活動やパトロールの強化を行っています。

市民の皆さんには、放火されないために次の対策をお願いします。

• 建物の周囲に燃えやすい物を放置しない
• 夜間は建物周辺を明るくする
• 空家など無人となる建物は確実に施錠する
• 自転車やバイクを路上に放置しない
• ごみは指定の場所へ収集日の朝に出す

問合せ先

消防局予防広報課　072（966）9663、ファクス072（966）9669