市政だより 平成17年5月15日号 3面(テキスト版)
たばこをやめられないのはなぜ? “ニコチン依存”について考えよう
5月31日は世界禁煙デー
喫煙者だけでなく、受動喫煙による周囲への健康被害などが明らかになり、成人の喫煙率は、年々減少しています。
しかし、20代から30代の女性や青少年の喫煙は依然増加傾向にあり、特に若い女性や妊娠中の女性の喫煙率は上昇しているのが現状です。
喫煙は、肺がんをはじめ、心臓疾患や脳血管疾患など多くの病気の原因となることがわかっています。たばこをやめたいと思っている人も多いのですが、なかなかやめられないのが実情です。
5月31日は世界禁煙デーです。
ぜひこの機会に、なぜ、たばこをやめられないのか考えてみましょう。
ニコチンは依存性のある薬物の一種です
たばこの煙に含まれるニコチンは、強い依存性をもつ薬物です。
たばこを吸うと、肺から入ったニコチンは数秒で脳に入り、気持ちよさを感じる部分に働きかけます。
たばこを吸い続けることで、絶えず体にニコチンが供給されると、脳細胞に変化が起こり、ニコチンなしでは脳細胞が正常に働かない“ニコチン依存”の状態になってしまいます。
そうなると、吸い終わってからしばらくすると脳が正常に働けなくなって、イライラや不安など、いわゆる“ニコチン切れ症状”を引き起こします。
喫煙者は、この“ニコチン切れ症状”から逃れるため、また吸ってしまうわけです。
たばこがやめられないのは、意思が弱いからではなく“ニコチン依存”という、脳に起こった病気のためと考えられます。
また、長年たばこを吸う動作を繰り返してきた喫煙者には、たばこを吸うことが条件反射や、くせとして身についており、“心理的依存”にもなっています。
禁煙するためには、この“ニコチン依存”と“心理的依存”の二つを解決していかなければなりません。
“ニコチン依存”度“心理的依存”度チェック
Q1一日に吸う本数は?
- 10本以下 0点
- 11から20本 1点
- 21から30本 2点
- 31本以上 3点
Q2朝起きてから、たばこを吸うまでの時間は?
- 起床後1時間以降 0点
- 30分から1時間程度 1点
- 6分から30分程度 2点
- 5分以内 3点
Q3よくたばこを吸う時間は?
- 午後または、あまりはっきりしない 0点
- 午前 1点
Q4かぜをひいてせきがひどい時は?
- たばこは吸わない 0点
- やっぱり吸う 1点
Q5禁煙場所(病院や学校、電車の車内、駅構内など)では?
- そうとは限らない 0点
- 我慢しているのがつらい 1点
Q6一番おいしいのは朝起き抜けのたばこ?
- たばこを吸わなくても苦にならない 0点
- そのとおり 1点
<評価>合計点が
- 3点以下 心理的依存が強い
- 4から6点 両方が混在
- 7点以上 ニコチン依存が強い
禁煙するためには
禁煙を始めるには、かなりの集中力やエネルギーが必要です。
ニコチン切れ症状をおさえさせるためニコチンパッチやニコチンガムなどの薬を使う方法があります。また、吸いたい気持ちを紛らわす方法として、氷を食べたり、冷たい水や熱いお茶を飲んだり、深呼吸や体を動かしたりするなど、日常生活の中で工夫しながら、乗り越えましょう。
ニコチンパッチをご希望の方は、かかりつけの医療機関にご相談ください。
個別禁煙教室
各保健センターでは、個別相談(呼気中一酸化炭素、尿中ニコチン濃度測定などを実施)を行い、禁煙を支援します。希望者は各保健センターまでお問合せください。
禁煙街頭キャンペーン
6月1日(水曜日)の午前8時から9時まで、小阪・若江岩田・瓢箪山駅前で禁煙キャンペーンを行います。
問合せ先
- 東保健センター 0729(82)2603 ファクス0729(86)2135
- 中保健センター 0729(65)6411 ファクス0729(66)6527
- 西保健センター 06(6788)0085 ファクス06(6788)2916
保健所・センターだより
車での来場はご遠慮ください
- 東=0729(82)2603 ファクス0729(86)2135
- 中=0729(65)6411 ファクス0729(66)6527
- 西=06(6788)0085 ファクス06(6788)2916
楽しく食べようかしこく食べよう昼食交流会
とき
5月26日(木曜日) 午前10時から午後2時まで
ところ
東保健センター
内容
講話「寝たきり予防の食の自立」、調理実習
対象・定員
65歳以上の独居、高齢者世帯、または昼間独居の方・20人(申込先着順)
費用
350円
☆エプロン、手ふき、筆記用具を持参
申込・問合せ先
東保健センター
糖尿病教室
とき・内容
- 6月1日(水曜日) 医師・栄養士による講話、グループ懇談
- 6月8日(水曜日) 栄養士・保健師による講話、個別食事相談
- 6月17日(金曜日) 調理実習や試食など食事学習会(計3日間)
☆1日、8日は午後1時から4時まで、17日は午前10時30分から午後2時まで
ところ
東保健センター
対象・定員
糖尿病患者とその家族・24人(申込先着順)
費用
700円
☆健康手帳、筆記用具を持参
申込・問合せ先
東保健センター
肺がん・結核エックス線検診
とき
6月1日(水曜日) 午前9時30分から10時30分まで
ところ
中保健センター
対象
- 結核検診 市内在住の15歳以上の方
- 肺がん検診 市内在住の40歳以上の方
申込・問合せ先
中保健センター
地区健康相談
とき・ところ
- 5月23日(月曜日) 午後1時30分から3時まで 大蓮公民分館
- 5月25日(水曜日) 午前10時から11時まで ももの広場(楠根・乳幼児のみ)
対象・内容
- 乳幼児 身体測定、育児相談など
- 老成人 血圧測定、検尿、健康相談など
申込・問合せ先
西保健センター
不正大麻・けし撲滅運動
毎年5月1日から6月30日までは「不正大麻・けし撲滅運動期間」です。大麻は都道府県知事の免許を受けた大麻取扱者でなければ、栽培することはできません。また、けしには植えてよいけし(ひなげし、おにげし、アイスランドポピーなど)と植えてはいけないけし(ソムニフェルム種、セティゲルム種、ハカマオニゲシ)があります。不正に大麻・けしを栽培するのは絶対にやめましょう。鑑賞用としても栽培できません。また、不正栽培や自生している大麻・けしを見つけたときは、すぐに連絡してください。
問合せ先
環境薬務課 0729(60)3804、ファクス0729(60)3807
光化学スモッグのシーズンです
発令のときはご注意を
光化学スモッグ情報の発令状況を「情報電話」電話番号06(4309)3600と「のぼり」でお知らせしています。
のぼりは、発令内容によって色分けし、各学校園や消防署前などに立ててお知らせします。
- 予報 みどり色
- 注意報 黄色
- 警報 だいだい色
- 重大緊急警報 えんじ色
発令時の心得
- 予報 屋外での過激な運動などは避ける
- 注意報 できるだけ外での運動などは避け、屋内に入る
- 警報 外での運動などはやめて屋内に入り、窓を閉める
- 重大緊急警報 非常事態なので、屋外に出ない
ご協力ください
予報、注意報のときは、なるべく自動車の使用 を避ける。また、屋外でごみなどは燃やさない。
特に、警報、重大緊急警報のときは、 自動車は使わず、ごみなどを燃やすことも一切慎んでください。
被害にあったら
連絡・問合せ先
- 公害対策課 06(4309)3203、ファクス06(4309)3818
- 保健所地域健康企画課 0729(60)3801、ファクス0729(60)3806