市政だより 平成17年3月15日号 12面(テキスト版)
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塔の発掘で「河内寺」の全貌が明らかに
「河内」の名称の由来とも言われ、河内氏一族によって創建された「河内寺」跡の調査を、市では進めてきましたが、このほど三重または五重の塔と想定される塔跡を発掘。塔の位置が確定したことで、同寺の建物の配置(伽藍)は南北に中門・塔・金堂・講堂と並ぶ四天王寺式であることが明らかになりました。
伽藍配置 南北に中門・塔・金堂・講堂と並ぶ四天王寺式
発掘現場は、縄手東小学校南側の河内町一帯で、これまで金堂跡と考えられていた場所が今回の調査によって「塔跡」であることが判明しました。
塔跡からは、塔の土台となる基壇が出土。一辺が約10.7メートルで、高さは約1.4メートル、いったん掘り起こした上で、土を盛って何層にも固めた基壇には、生駒石を使用した4段の石組みと周囲に階段跡なども確認されました。
基壇の上には、塔の柱を置いた礎石(一辺が0.9メートル前後)が、約2メートルの間隔で北側の東西に4個、西側に1個の計5個を発掘。配置状況や9か所の柱跡などから塔を支える礎石は4個4列の16個であったと思われます。
これらの基壇の大きさや柱の間隔などから、塔は高さが20から30メートル、三重または五重の塔で、川原寺跡(奈良県飛鳥村)と同規模。築造時期は出土した瓦などから飛鳥時代後期(7世紀後半)に建てられたことが判りました。
今回の塔跡の発見で、河内寺の伽藍配置は、南北に中門・塔・金堂・講堂と一直線に並ぶ「四天王寺式」であることが確定しました。
また、土層の調査から塔は12世紀ごろに焼失していますが、塔跡の南側に塔守としての役割を持つ「仏堂」が建てられています。
その後、仏堂も15世紀後半に焼失しますが、周辺住民が神聖な場所として瓦と小石で覆い塔跡を守ったことから、全国的に見ても保存状態の良い塔跡と言えます。
なお、基壇の状況から塔の中心の柱を支える心礎が、さらに深いところにある可能性が高く、同時に仏骨(勾玉、鏡、首飾りの玉など)を収めた仏舎利が見つかることが期待されています。
市では今後、当時の豪族と古代寺院の変遷をうかがい知ることができる貴重な遺構「河内寺跡」の国の史跡指定をめざして、調査を続けていきます。
問合せ先
文化財課 06(4309)2340、ファクス06(4309)3835
河内直氏一族
河内寺を創設した河内直氏一族は、百済からの渡来系民族で、大和政権のもと667年に河内直鯨が遣唐使に任命されています。このことから、同政権で軍事や外交など重要な政務を担当した氏族で、外来文化をいち早く取り入れたことが推定されます。また、奈良時代以降は河内郡の郡司となったことで河内寺は郡寺として機能していました。
国史跡として保存を 歴史的価値の高い遺構
京都大学教授 上原真人さん
非常に保存状態の良い塔跡で驚いている。
今回の調査では出土しなかったが、基壇の状況などから見ても仏舎利などを収めた塔の心礎は地下式で、おそらく完全な形で残っているであろう。
また、河内で同じ四天王寺式伽藍配置をとる新堂・高井田廃寺などと比べても、残りがきわめてよい塔跡で、歴史的価値が高い貴重な遺構だ。
ぜひとも、国の史跡として保存を図っていくべきである。