平成23年12月20日 モノづくりのルーツに迫る~鬼虎川遺跡出土の鋳型から銅鐸を復元

鬼虎川遺跡出土の鋳型から銅鐸を復元するため上田合金(株)(高井田中4)で22日、鋳造作業が行われました。
この事業は、東大阪市教育委員会が古代からつづくモノづくりの技術を後世にも伝えようと計画したもので、銅鐸の鋳型が鬼虎川遺跡(現在の西石切町、弥生町、宝町に広がる遺跡)で出土したことから、同遺跡周辺で製造された可能性が高いとされる島根県の銅鐸を参考に鋳造が行われました。
銅鐸を復元するにあたり、他府県の依頼で銅鐸や銅鏡などの復元や修学旅行の中・高校生を対象に銅鏡や銅剣づくりの指導を行っている上田合金(株)に協力を依頼。同社も地元の銅鐸を復元したいとの思いもあり共同で行うことになりました。
22日、上田合金(株)では、完成した木型から復元銅鐸の鋳型を製作し銅鐸の鋳造作業が行われました。
作業は、現在の鋳物造りの技法で行われ、作業をした上田合金(株)の上田富雄代表は、「銅鐸に穴を開けることなく厚さ3mmに鋳造することは、今の技術をもってしても大変です。古代人の技術の高さを改めて実感した。」と話していました。
