平成23年10月19日 屋根裏部屋などを初公開~秋季特別展「新田会所の大工仕事」

国の史跡で重要文化財に指定されている鴻池新田会所では秋季特別展「新田会所の大工仕事」が11月5日まで開催中です。
鴻池新田会所は、宝永元年(1704年)に完了した大和川付け替え工事でできた新田を管理監督するために、当時の豪商鴻池家が宝永4年(1707年)に建築。昭和25年(1950年)までの約240年間、新田の管理・運営や村の自治などを行っていました。
昭和51年に同会所敷地が国の史跡に指定され、昭和55年には、本屋や文書蔵、米蔵など5棟と棟札6枚が重要文化財に指定され、昭和62年から平成7年まで「平成の大修理」とよばれる解体修理を行った後、平成9年9月から一般公開し、鴻池新田に関する展示を行っています。
現在行われている秋季特別展「新田会所の大工仕事」では伝統建築の見どころを紹介しようと、本屋の屋根裏部屋や風呂場、新田に関する書物が収められていた文書蔵の2階など、普段見ることができない部分を今回初めて公開しています。
担当者は「屋根の梁や骨組みなど、重要文化財の細部を間近に見てもらう絶好の機会です」と話していました。
